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2012年6月12日 (火)

大飯原発の安全性

 「大飯原発3、4号機の安全性を検証してきた福井県原子力安全専門委員会は11日、政府が示した暫定的な安全基準を妥当と評価し、3、4号機の安全は確保できているとする報告書をまとめ、中川秀之委員長(福井大名誉教授)が西川一誠知事に提出した。知事は12日に大飯原発を視察し、修理いに再稼働に同意するとみられる」(朝日新聞 12.06.12)

 今日の朝日新聞の記事だが、なんともよく理解しがたい内容だ。

 「暫定的」な安全基準を妥当としたのはやむを得ないとしても、それをもって短絡的に「安全は確保できている」と結論に結びつける理論展開は、私には理解しがたい。

 妥当と評価したのは「暫定的」な評価基準であって、それから導き出す再稼働の理論としては、「(経済的問題を考慮して)『暫定的』な稼働を認める」という程度のものではないだろうか。

 報告書を手渡した中川委員長は、「ハード面、ソフト面とも十分な対策がされていると判断した」と説明。

 西川知事は「委員会の活動が全国のプラントの安全向上に大きな役割を果たした」とねぎらい、「報告書をしっかりと受けとめ、県議会やおおい町の意見を聞いて判断する」と述べた、という。

 知事は、12日に大飯原発を視察し、週内に再稼働に同意するとみられる、ということだ

 県議会は14日に全員協議会を開いて判断を知事に一任する予定。

 あおい町長も近く同意を表明する。

 しかし、「ハード面、ソフト面とも十分な対策がされていると判断した」らしいが、過酷な事故が起きた場合に拡大を防ぐ対策はほとんど手付かず。

 対象区域が拡大する住民の避難計画の充実などを急ぐ必要がある。

 これって、「十分な対策がされている」ってこと?

 総理大臣を主役として、県知事、安全専門委員会、県議会、町長、と大物俳優たちの演じる、再稼働に向けての地番劇は、怒りをとおりすぎて滑稽でさえある。

 くり返しの反省になるが、こんな政治家たちを選んでいるのは、私たち有権者なのだ。

 

 

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コメント

コメント、全部は読みきれてませんが、
流し読みはしてみました。

フウーー

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