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2012年7月18日 (水)

無料コンサルティング 新開店の洋食屋さん

 最近、当社から歩いて5分くらいのところに新しい洋食屋さんが開店した。

 ふと通りがかったのだが、なかなか小洒落た店造りである。

 そういえば、数日前に店主と思われる若い男性が、当社にチラシを持ってきていた。

 ランチメニューが500円。単品メニューも500円程度のものが多かった。

 それで大衆食堂的な洋食屋さんと思っていたのだが、店構えはなかなか立派だった。

 チラシか気になっていたし、料金が安かったという記憶があったので、入ってみた。

 店に入るなり、「チラシを見て来られましたか?」と聞かれた。

 声をかけてきたのは、当社にチラシを持ってきた男性だった。

 チラシを見て来たお客さんにはなにか特典でもあるのかなと思いつつ、「そうですよ。あなたかチラシを持ってきてくれたから来てみたんですよ」と答えた。

 すると、「すみません。チラシではランチ500円としていたのですが、700円になったのですがよろしいでしょうか?」と来た。

 500円だったら食べるけど、700円じゃ食べないよなんてケチな男にも見られたくないし、700円のランチを食べられないほど貧乏でもないから、「かまわないですよ」と返事して店の中に入っていった。

 ランチタイムは過ぎていたので、お客様は一人だけだった。

 「お一人ですか?」と聞かれ、一人だと答えると、カウンター席に案内された。

 どれどれ、どんな料理があるのだろうと思いつつメニューを取ってながめていた。

 初めての店のメニューを見るのは、なかなか楽しいものだ。

 メニューを見て楽しむ間もなく、当の店主が私に近づいてきて「昼のメニューはランチのみになっております」と言うではないか。

 「は?」一瞬意味がわからなかった。

 ランチのみ?

 そんなことはメニュー表に書いていないぞ。

 カレーやスパゲティやハンバーグがあるではないか。

 カレーなんてのは、たくさん作っていてそれをライスにかけて出すだけだろ?

 それもできないのだろうかと思って、あっけにとられていたら、「当面は、昼のメニューはランチメニュー1品のみです」と言う。

 「今日のランチは?」と聞くと。「ステーキピラフです」とのこと。

 ステーキもピラフも嫌いではないし、「それでいいです」と答える。

 というか、気の弱い私としては、気に入らなくてもそのまま了承するしかない場面だ。

 待つこと数分。黄色く色づいたバターライス風のピラフの上に、一口大にカットされたステーキが載ったものが出てきた。

 700円だから贅沢は言えないが、スープかサラダくらいつかないのかなと思いつつピラフを口に運ぶ。

 ピラフには余り具が入ってなくて、ステーキでバターライスを食べているような感じだった。

 ステーキとピラフで、口の中が油っぽくなる。

 コンソメスープかオニオンスープでもあるといいのだが、スープもサラダもついていない。

 可も無く不可もなく食べ終わって、私の疑問を聞いてみた。

 「ランチメニュー 一品のみというのは、開店したばかりでお客さんが多いからなの?」

 「いや、当面は昼はランチメニューのみでいこうと思っています」

 「カレーライスならそんなに手間がかからないと思うけど、それも出さないの?」

 「はい、ランチメニューだけですけど、お客さんの立場からすると良くないですか?」と来た。

 ここで、私の講釈の虫が騒ぎだした。

 「お客さんの立場からすると、大いにまずいね。ボクは好き嫌いはないからドンナメニューでも食べられるけど、好き嫌いのある人は食べたくない料理もあるでしょう?日替わりメニューで、好きではない料理だったら、わざわざ来たの何も食べずに帰らなくてはいけないでしょ?もし、おたくの店で昼御飯を食べようと思ったら、いちいち電話して『今日のランチは何?』って聞かないといけないよね」

 私の意見はまだまだ続く。

 今日のメニューは何?という問い合わせが多いと、混雑時はその応対が大変だよ。

 スパゲティとかカレーライスも出せないの?

 昼の時間に手が回らないといっても、せめて5、6種類くらいはメニューがないと、お客の立場だと非常に不満だろうね。

 「とびっきり美味いものを食わせてくれるならそれでもいいけど、今日のステーキピラフだったら、2度とは来ないよ」と、心の中で思いつつ、やさしく助言した。

 話の終りに、「あとで、コンサルタント料として請求書を送るね」と冗談を言ったが、本当にコンサルタント料をいただきたいと思ったのだった。

 それから、2週間。人の話では、昼のメニューを増やしているそうだ。

 本職のコンサルタントだったら、50万円くらい請求してもいいくらいの助言をしてあげたと思っている。

 コンサルタントという仕事は、成果があがらなくてもコンサルタント料をいただける。

 その点、私たち不動産業者は、あくまでも成功報酬。

 いくら有意義な提案をしても、売買契約にいたらなければ無報酬というのが通常だ。

 なんとか、コンサルタントや査定当の相談業務で報酬をいただけるようになりたいものだ。

 

 

 

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