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2012年7月16日 (月)

いじめはなくならない② いじめられる人を助けることはできる。

 昨日、いじめはなくならないという記事を書いた。

 私は、ブログはちゃちゃっと書いているもので、書いているうちに話の筋がずれることがある。

 昨日のブログがそうだ。昨日のは、ひどかった。

 私は、「いじめはなくならない」と思っている。

 いじめをなくす努力は必要だが、いじめを根絶することは不可能だと思う。

 それで昨日は、いじめる側の者には体罰をもって対処するということに話を進展させてしまった。

 大津の事件で、担任が、いじめを知りながら何にもしていなかったことへの怒りからそうなった。

 体を張って、いじめる生徒の前に立ちふさがって、いじめられる生徒を守るべきだと思ったわけだ。

 体罰をもってしても、いじめは無くならないだろう。

 だけど、いじめられる者を守ることはできる。

 いじめられる側の気持ちを思い、せいいっぱい守りとおすことはできる。

 「だいじょうぶか?」と聞かれても、「だいじょうぶです」と答えるしかない。

 いじめられていると思われる子どもに、「なにがあっているんだ?」とか、「なにか困っていることは無いか?」という聞き方をしてやった方が良い。

 「困ったことがあったら、なんでも言って来い」「先生は、いつでも君の味方だ」と救いの言葉をかけることだ。

 その言葉で、いじめられている者は救われた気持ちになると思う。

 いじめられた生徒が、死を選ぶことは防げるのではないか。

 もう一つは、いじめを、まわりの者から先生に訴えやすいような態勢を作るといい。

 「いじめを見たり、いじめに気がついたら、どんどん先生に言ってきなさい」と常に声をかけることだ。

 しかし、私も、いじめにあっていたとき(そんなに深刻なものではなかったが)、親にも先生にも言えなかった。

 親や先生を頼るのは男らしくないという気持ちが、それを邪魔する。

 かばってくれる友だちも、なかなか先生には言い出せない。

 言いつけることによって、自分がいじめの対象にされるという不安もある。

 だから、言い出せない子どもたちのために、訴え易い方法を考えることだ。

 「いじめ目安箱」みたいな物を設置するのはどうか。

 その箱に投函するのも勇気がいることかもしれないから、「なんでも相談袋」という封筒を渡しおいて、それを朝礼の時間に全員にいっせいに提出させるというのはどうだろう。

 いじめられる側に目を向けて、全力で救うことを考えてもらいたい。 

 

 

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