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2012年9月

2012年9月30日 (日)

実現している、ドラエモンの「ひみつ道具」

 日経新聞に面白い記事があった。

 漫画の中の空想でしかなかった、ドラエモンの「ひみつ道具」が、いくつも実現されているというのだ。

 その一つが「フエルミラー。鏡に映すとモノを2つに増やすことができるという装置だ。

 これは、インクジェットで樹脂を塗り重ねて3次元の立体物を作るプリンターで実現している。

 僕は、以前テレビの番組でこのプリンターを見たことがあるが、パソコンからの設計図を送ると、普通のプリンターの感覚でヘッドが動き、樹脂を塗り重ねていって立体のモノができあがるという代物だ。

 お店では手に入らない器械の部品を複製したり、好みのデザインの洋服のボタンを作ったりできる。

 3次元データを無償公開している海外サイトにアクセスすれば、携帯電話カバーを気分にあわせて毎日印刷することも可能になるというもので、「フエルミラー」が実現されていると言ってもいい。

 その他に実現されている「ひみつ道具」をいくつか紹介しよう。

  まずは、
「糸なし糸電話」。糸がなくても会話ができる電話。

 これは携帯電話で実現している。

 
「トレーサーバッジ」。バッジをつけている人の場所がわかるというもの。

 これはGPS機能で実現している。


 
「透明マント」。覆ったものが見えなくなる。

 これは、再帰性反発材を使うことで可能。


 
実現間近なのが、「ほんやくコンニャク」。食べると各国の言葉で会話が可能になるというもの。

 NTTドコモが、スマートフォンの会話を英語や中国語に自動翻訳する「通訳ケータイ」を年内に実用化することになっている。

 クラウドコンピューティングを使い、サーバーを介して音声を認識し、最大10カ国語に翻訳するというものだ。

 実用テストをやっていて、2~3秒の時間差はあるが簡単な日常会話ならかなりの確率で通訳できるらしい。

 素晴らしきかな、人間の英知といった感じ。

 ちなみに、私はドラエモンについてはアニメも漫画も余り見ていないので、詳しくは知らなかったのだが、この記事でドラエモンのことを知った。

 ドラエモンは今から100年後の2012年9月3日に誕生したネコ型ロボットで、22世紀の世界から現代に来ているとのこと。

 ドラエモンの「ひみつ道具は」100年後の未来から持ち込んだ道具だというわけだ。

 ドラエモンの作者は、故藤子・F不二雄さんだが、藤子さんが想像していたより速いスピードで夢が実現しているようだ。

2012年9月29日 (土)

朝日新聞の寄稿文が、私にとって初めての村上春樹さん

 昨日の朝日新聞に作家の村上春樹さんの寄稿が掲載されていた。

 村上さんは世界的にも有名な作家で、最近もベストセラー「1Q84」で話題を提供している。

 私は小説を読むという習慣がなく、村上さんの本を1冊も読んだことがない。

 「1Q84」が話題になったときに、有名な「ノルウェーの森」を呼んでみようと思って図書館で借りてきたが、最初の数ページを読んでみて、それ以上読み進める気にならなかった。

 テレビのバラエティー番組に犯されている私の脳みそは、村上さんの文章をすんなりとは受けつけなかった。

 もう一つの理由は、私は物を斜めに見る悪い性格だもので、台湾や中国の書店の売り場から姿を消したことが原因で寄稿を寄せたのではないかと思ったからだ。

 中国と台湾では、村上さんの作品ののほぼすべて訳されて出版されている。

 それらがすべて発売されないことになったら、作家としては知的満足もそこなわれるし経済的な損失でもある。

 だから寄稿したのではないかという、うがった考えが、かすかにだが、頭をよぎった。

 しかし読み進めていて、そんなさもしい考えはみごとに覆された。

 私なんぞの浅薄な考え方とはまったくベツモノの深い文章だった。

 村上さんが領土問題に触れ、「(領土問題は実務的な問題だが)領土問題が実務問題であることを超えて、『国民感情』の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる」と言っておられた。

 それを「安酒の酔いに似ている」と例えていた。

 そして、「安酒はほんの数杯で人を酔っぱらわせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。理論は単純化され、自己反復的になる。しかしにぎやかに騒いだ後、夜が明けてみれば、、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。」

 さらに、「そのような安酒を気前良く振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなければならない」と続けていた。

 「安酒の酔い」の話と、「安酒を気前良く振る舞う政治家や論客に注意しなくてはならない」というのは、私が前々から何度か書いてきた、為政者に対する不安を適格に表現してくれる言葉だ。

 橋下大阪市長の歯切れの良い発言に、国民がいっせいに雪崩をうって支持する傾向にあるが、「我々は注意深くならなければならない」という思いを再認識させられた。

 

 そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽(あお)るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。

 

2012年9月28日 (金)

ネット難民

 私のインターネット歴は古い。

 WindowsではなくてMSDOSjの時代で、インターネットではなくパソコン通信と言われるものだった。

 パソコン通信は、もっぱらテキスト(文章)のやりとりだけ。

 その時代に、今のインターネットの世界は想像もつかなかった。

 今や、インターネット無しには、生活も仕事もできない。

 インターネットで買い物するのも当たり前になってきた。

 インターネットが普及し始めたときに、他の商品とは違って、不動産はインターネットの商品にはならないだろうと思っていた。

 他の商品と違って、同じものがないし、現物を見ること無しに売買はもちろん賃貸もあり得ないだろうと思っていた。

 それが今や、ホームページを持たないでは不動産業がやりにくくなってきた。

 不動産に限らず、ホームページ無しには商売が成り立たない時代になってきた。

 ホームページを持っていない企業は皆無と言えるだろう。

 テレビのCMやお知らせで、「詳しいことはホームページをご覧ください」という言葉もよく見聞きする。

 そんなお知らせを見るたびに思うのだが、インターネットの普及率ってどのくらいなのだろうか。

 世帯数割りの普及率は50%を越しているのかもしれない。

 人口割りの普及率は50%は超えていないだろうと思う。

 お年寄り(私もお年寄り予備軍だが)でインターネットをやっている人はどのくらいいるのだろう。

 企業が、自社の宣伝やお知らせで、「詳しくは当社ホームページで」というのは企業の勝手でいい。

 しかし、市や県からのお知らせまで「詳しくはホームページをご覧ください」というのは、ちょっとおかしいのではないかと思うのだ。

 ホームページに詳しく書いてあるから、それを見て下さいというのはいい。

 しかし、ホームページを見ないと詳しいことがわからないということばかりになってはいけない。

 重要なことは、費用がかかってもインターネットを使わない市民や県民に伝わるようにするべきだ。

 インターネットの便利さにかまけて、インターネット難民を発生させることがあってはならない。 

 

2012年9月27日 (木)

ギャラクシーノートⅡ年内発売予定の憂鬱

 年内に、日本でもギャラクシーノートⅡが発売される。

 私は今使っているギャラクシーノートに充分満足している。

 気に入っているのは画面サイズ。

 5.3型の画面サイズがちょうどワイシャツの胸ポケットにすっぽり納まるサイズなのだ。

 ギャラクシーノートⅡは、画面サイズ5.5インチに拡大するらしい。

 5.5インチがどのくらいのサイズになるのか実感できないが、横幅が能率手帳普及型のサイズくらいになってしまうのではないだろうか。

 それではワイシャツの胸ポケットに入れておくにはちょっとかさばってしまう。

 先日アップルが投入してきたiphone5との違いを浮き立たせたいのかもしれないが、5.5インチへの画面拡大は私にとっては微妙なサイズだ。

 しかし、新しいAndoroid OSと、中枢回路を4つもつプロセッサーを搭載して画面操作を速くしているなんて記事を読むと心が動いてしまう。

  タッチペンによる入力も進化しているみたいだし、買い替えたくなるのだろうなあ。

 

2012年9月26日 (水)

実印の意味と、印鑑証明書の意味

 また失敗をしてしまった。

 土地の売買契約をすることになったのだが、所有者が香川県にいらっしゃって契約は私が代理人になって契約することになった。

 代理契約をするにあたっては、所有者から私を代理人にするという委任状をいただいた。

 委任状を添付して売買契約をしたのだが、飼い主さんがローンを利用する銀行から、委任状に印鑑証明書をつけて実印を押印した委任状を取り直してくれという養成があった。

 その胸を売り主さんに伝え、再度委任状を送り、それに実印をついて印鑑証明書をつけて送り直してもらった。

 ことは急ぐ話だったので、こちらから送る郵便も返送も速達便だった。
 予定した通りに委任状が届いて、一安心して封を切ると、印鑑証明書と委任状が入っていた。

 それが、なんと委任状に押してある印鑑は印鑑証明書の印影とは違うものだった。

 実印というのは、市町村役場に登録した印鑑のことで、自分が自分であることを法的に証明する手段となるものなのだ。

 登録してある印鑑の印影を証明するのが印鑑証明書だ。

 市町村に登録してある印鑑の印影の証明書である印鑑証明書を添えて、その印影と同じ印鑑を捺印することよって、法的にも自分の意志を証明するわけだ。

 だから,印鑑証明書の印影と違う印鑑を押した委任状では、印鑑証明書をつける意味がない。

 それで私は、すぐに売主に電話をした。

 「○○さん、印鑑が実印ではなかったですよ。」

 「えっ?あれが実印ですよ。」

 「いえ、押してもらっている印鑑は印鑑証明書のものと違いますよ。」
 「えっ?実印というのは印鑑証明書の印鑑のことなんですか?」

 「そうなんですよ。実印であることを証明するのが印鑑証明書なんですよ。」

 「へー、知らなかった。」

 ということで、再度委任状を速達で送り、それを速達で返送してもらうことにした。

 3日間の時間と、切手代780円を無駄にしたが、無事委任状は届いた。

 実印、認め印という言葉の意味なんて、説明しなくても誰でもわかっていることだというのは、専門家の勘違い。

 土地を売ったり買ったりすることや、銀行からお金を借りることも無い人にとっては、印鑑証明書は無縁のものなのだ。

 約30年の不動産取引業で、ローンを組むことになったときに印鑑登録をしていないお客さんが4、5人いらっしゃった。

 それは、これまで電化製品や車を買うのにローンを使ったことが無いということなのだ。

 サラリーマンの頃からの借金漬け体質の私にとって、印鑑証明書と無縁の平穏な生活を送って来られたお客様は、うらやましい限りである。

2012年9月25日 (火)

ダイエット番組はダイエットできないヤツが見る

 テレビは秋の特番の季節。

 特番は、なぜか余り面白くない。

 今日も積極的に見たいという番組はなかっかのだが、それが幸いして、ちょっと興味のあったダイエットの特番を見た。

 うちの奥さんはダイエットには関係がない体系だから、他に面白い番組があったら見せてもらえなかっただろう。

 このところ、またまた食べ過ぎモードに突入して、体重が80㎏寸前になっているので、減量の動機付けとしてダイエット番組をみようと思ったというわけだ。

 7時から2時間の特番だったので、それに間に合うように、奥さんの買い物につきあった。

 晩御飯は、買い物に行ったジャスコで中華弁当を購入。

 ついでに食後のデザートして梨と柿、ついでに目についた黒糖かりんとう1袋を買う。

 中華弁当だけではちょっと足りないような気がして、自宅の近くのお米屋さんがやっている弁当屋さんで五目ずしを買おうと思って立ち寄ると、なんと100円引きになっている。

 1パック350円の100円引きだから、すごくお買い得に感じて、五目ずし2パック、ついでに同じく100円引きになっていたおはぎ1パック(五個入)も購入。

 家に帰ってテレビをつけると、ちょうどダイエット特番が始まったとこだった。

 「ダイエットの5大落とし穴完全脱出スペシャル」という題名で、5つのパターンの5人の女性のダイエット成功例が紹介されていた。

 100キロ以上のデブで醜い女性が、みごとに痩せてきれいになっていった。

 そんな番組を見ながら、中華弁当を完食。食の細いおくさんのご飯を半分とおかずも少々わけてもらった。

 中華弁当を食べながら、奥さんと、五目ずしもつつきあい、結局3分の2は私が食べることになった。

 普段は食の細い奥さんなのだが、今日は買い物ついでにジャスコのパン屋さんでスライスしていない食パン3斤の塊を買ってきていて、厚切りトーストがたべたいといってオーブンで焼いて、「半分食べない?」と来た。

 断るはずがない。二つ返事で、厚切りトーストにも参加する。

 それも食べ終わったが、目の前の五目ずし1パックとおはぎ1パックが私を誘惑している。

 まずは、おはぎの味見をしてみることにした。

 美味い!ということで、もう1個。

 甘い!

 口直しに、五目ずしを少し食べてみる。

 もう一口、もう一口と食べていたら、あっというまにパックは空になっていた。

 ダイエット特番は続いている。

 テレビを見ながら、ついつい黒糖かりんとうに手が出てしまう。

 1本だけ、1本だけを続けて、結局は完食。

 ダイエット特番を見ながらの2時間で、中華弁当1.5人前。五目ずし1パック半、4㎝くらいの厚みの厚切りトースト、おはぎ2個、黒糖かりんとう1袋が私の胃袋の中に納まっていた。

  私のダイエット知識からすると、今晩の摂取カロリーは3000キロカロリー前後になるだろう。

  ダイエット番組をみながら、3000キロカロリーを摂取するという矛盾。

  これが、デブのデブたる所以だろう。

  手を変え品を変えてダイエット番組ができるのは、やせたいデブが、痩せたいという強い願望はあるけれど、痩せる努力を続けられなくて、そんなデブがたくさんいるという証なんだろうと、つくづく思ったダイエット特番だった。

  さ、明日から、またダイエットしよう! 

 

2012年9月24日 (月)

2012 キングオブコント「バイきんぐ」

 楽しみなお笑いコンビが誕生した。

 その名は「バイきんぐ」(小峠英二[36]と西村端樹[35])。

 一昨日(22日)、真のコント王”を決定するというキャッチの「キングオブコント2012」決勝戦で、歴代最高の得点を獲得して優勝した。

 誕生したと言ったが、それはちょっと違っていて、結成して16年。いまだに下積み生活が続いていて、アルバイトで生計をたてている。

 小峠は深夜の「害虫駆除」のアルバイトを週5回やっていて、本番前日もアルバイトをしてきたと言っていた。

 アルバイトの収入は10万円程度。お笑いでの収入は4、5万円とのこと。

 相方の西村は深夜の「コールセンターでクレーム処理」のアルバイトを週4回行っていて、これは小峠よりはちょっと分のいいアルバイトだと言っていた。

 二人ともお笑いが好き」という気持ちでコンビを続けてきた。

 私は「お笑い」が大好きでお笑い番組はよく見ているのだが、「バイきんぐ」を見るのは初めてだった。

 それに私は、お笑いの中でもコントは余り好きではなくて、今までのキングオブコントは見ていても余り面白く感じなかった。

 キングオブコントは、類似の、漫才日本一を決める「M1グランプリ」、ぴん芸人日本一を決める「R1」の人気に、その後を追うように企画されたイベントだが、
TBSというテレビ局が主催者であるせいか、歴代キングは「M1」ほどのブレイクはしていない。

 ちなみに歴代の優勝者は、08年第1回大会では「バッファロー吾郎」、第2回が「東京03」、第3回は「キングオブコメディ」、昨年の第4回は「ロバート」となっている。

 私は、この全部の大会を見ているのだが(なんというヒマ人なのだろう)、決勝戦は、予選参加者2000組以上から絞られた8組ので競われるわけだが、面白さがよく分からなかった。

 中には面白いと思うところもあるが、「ふふ」と笑う程度でしかなかった。
 
 しかし、今回の「バイきんぐ」のコントは、最初から最後まで大爆笑だった。

 ネタが良く練られていて、アメリカのドタバタ喜劇のように、どんでん返しの連続で、これでもかこれでもかと思いがけない方向から笑いの神経を刺激する。

 こんなに面白いのになぜ、15年以上も下積みが続いていたというのが不思議な気がした。

 ひとつだけ考えられることは、お笑いとして顔で損をしてきたのだろうなということだ。

 ことに小峠の顔は、お笑いという感じではない。

 私が最初に見た印象は、恐くて不快に感じた。

 その恐い顔を生かしたネタ造りをしていて、私がコントでこんなに大笑いしたのは初めてだった。

 最近のお笑いは、トーク番組でのトークができないと売れていかないという傾向がある。

 トーク番組で、あの顔でどうやって面白いトークをするのか、それがちょっと心配だが、小峠から発散されるエネルギーは、トーク番組でも爆発できる力を持っていると確信する。

 

2012年9月23日 (日)

踊る大捜査線ファイナル

 「踊る大捜査線ファイナル」を見てきた。

 最近、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)唯一の映画館に、見たい映画がかかるときがある。

 何度もいうが、当地の映画館は風前の灯火状態なのだ。

 映画館は「延岡シネマ」1軒だけ。

 3スクリーンあるのだが、話題作でも来ない映画が多い。

 映画人口が少ないから映画館が無くなってしまったのだろうが、せめてこの館だけは残ってもらいたいと思っている。

 「踊る大捜査線」はファイナルという題名のとおり今回が最後になるということも話題になっていた。

 そんな話題の中での観客動員数を心配しつつ映画館に入ってみると、観客は27~8人。

 少し安心する。

 話題作でも入場者が数名というときもあって、そんなときには映画館の存続が心配になってしまうのだ。

 映画の感想は、いつもながらの痛快、爽快、愉快な映画だった。

 やっぱり、映画は映画館で見るのがいい。

 当地の映画館に見たい映画が来ないので宮崎まで映画を見に行っていたのだけど、最近、見たい映画がときどきかかっている。

 この1年くらいの間に宮崎まで見に行った映画のなかで、「王様のスピーチ」と「アーティスト」とは当地の映画館でも上映された。

 ただ、全国的な上映から1ヶ月遅れだったもので、上映予定があるのをしらずに宮崎まで見に行ってしまった。

 1ヶ月くらいの遅れなら当地の映画館で見ようと思うから、最近は延岡シネマのホームページをチェックしている。

 全国的には今上映中の「デンシャラス・ラン」は、延岡シネマで10月13日から公開予定で見ようと思っている。

2012年9月22日 (土)

iPhone5発売 ちょっと気持ちが揺れるけどアンドロイドを続けることにする。

iPhone5が発売された。

毎度のことながらワイドショーが多くの時間を割いて取り上げていた。

民放のニュース・ワイドショーは、企業からCM料をもらっているのではないかと思ってしまうような報道合戦だ。

 私が携帯電話からスマートフォンに乗り換えて2年半になる。

 最初にスマートフォンにしようと思ったのは、iPhoneの便利のいいアプリに惹かれてのことだった。

 ただ、以前ソフトバンクノ携帯を使ったことがあるが、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)では電波が届かないエリアが多いという経験をしているので、乗り換えは見合わせていた。

 最初に使ったスマートフォンは、ドコモの最初のスマートフォン・エクスペリアだった。

 知人がデザインのいい携帯電話として購入して、使いこなせなくて放置していたものを安くわけてもらった。

 それ依頼、ギャラクシータブ7、ギャラクシーⅡ、ギャラクシーノートと買い替えてきているが、その度にスマートフォンへの乗り換えを考えないではなかった。

 しかし、今、愛用しているギャラクシーノートに買い替えてからは、まったくiPhoneの存在が気にならなくなった。

 ギャラクシーノートの5インチの大画面が、私にとってジャストサイズだからだ。

 それに、重宝しているアンドロイトのアプリの数も増えて、いまさらiPhoneに移ろうとは思わない。

 そんな私にとって、iPhoneの戦略に乗せられたワイドショーの大騒動は馬鹿馬鹿しく見えてしまう。

 予約は受け付けないので、手に入れたい顧客は、何時間も、あるいは数日前から、並んで待つことになる。

 店頭での販売台数も発表しないという作戦が、それに拍車をかけている。

 話題を提供するという戦略はすばらしいが、私には、自社の収益だけしか考えない顧客無視ともいえる戦略にしか思えない。

 販売戦略も上手いが、CMも上手い。

  硬直化したドコモのCMとは雲泥の差がある。

 そんなこんなで、iPhone人気は衰えず、アップル社は史上最高の株価をつけた。

 資本主義の社会においては、いかにして儲けるのかで人も企業も値打ちが決まるのだから、iPhoneのやり方は尊敬すべきなのだろう。

 しかし、書生気質が抜けきらないおじさんとしては、iPhoneやソフトバンクノ販売戦略やCMには誇大広告的な印象を感じてしまうのだ。

  アンドロイドには無く、iPhoneだけにしかないアプリがある。

  そんなアプリを使いたくてiPhoneが気になることもあったが、昨日のiPhone5発売のイベント報道に、私の心は微塵も動かされることはなかった。

 

2012年9月21日 (金)

柿の種とセイロガン。パッケージ、似てる?似てない?

 大幸薬品が、同社の「セイロガン糖衣A」と外観がよく似た薬を売るのは違法だとして、製薬会社キョクトウに製造販売の差し止めを求めた訴訟の判決が20日、大阪地裁であった。

 山田陽三裁判長は、(似ていないということで)請求を棄却した。

 これに対して大幸薬品は即日控訴したという。

 パッケージが似ているというのはこれ。

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 左側が大幸躍進のセイロガン糖衣。 右側がキョクトウのセイロガン糖衣。

 私は似ていないように感じる。

 ちなみに今回の報道を調べてみて、私は、正露丸というのは普通名称だということを初めて知った。

 テレビでよく見かける大幸薬品のセイロガンは、普通名称の正露丸を独自に自社の製品につけた商品名なのだそうだ。


 面白いのが、似たような訴訟が19日に提訴されていること。

 亀田製菓が「柿の種」のパッケージの類似訴訟を提訴している。

 その画像はこれ。

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 これが亀田の柿の種。私はこれを年間に20袋は食べている。

 トップバリューブランドの柿の種も時々食す。

 トップパリューの方は安い。そしてそれなりに美味い。

 だけど、やっぱり私は亀田の柿の種が好きである。

 訴えられたのはこれ

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 株式会社宮田が企画販売しているもの。

 いっしょかと言えばいっしょじゃないけど、似てる。

 私には、宮田のパッケージは亀田を意識しているように見える。

 私は亀田のファンで、亀田の柿の種が一番美味いと思っている。

 だからむしろ、亀田に似ている宮田の柿の種は亀田以下だろうと思ってしまう。

 意識的に似せたわけではないのかもしれないが、宮田が味に自信があるのだったら、亀田のパッケージとはまったくベツモノのパッケージをデザインすべきだった。

 そうしたら私も、どんな味なんだろうと宮田の柿の種を買ってみるかもしれない。は亀田を意識しているように見える。

 果たして、裁判所はどう判断するのだろう。

2012年9月20日 (木)

オスプレイ安全宣言の怪

 日本政府が、アメリカの新型輸送機「オスプレイ」について安全宣言を発した。

 オスプレイは試作段階から事故が相次ぎ、設計上に問題があるのではないかと不安視されている。

 今年の4月と6月にも墜落事故が発生している。

 墜落の原因はいずれも人為的ミスによるものであって、機体のシステムに因るものではないと結論づけている。

 しかし、アメリカ国防総省系の研究機関でオスプレイの元研究員から、機体や設計の欠陥が原因という話が出ている。

 今年4月のモロッコの事故について、操縦ミスは確かだがミスを制御するシステムができていない設計上の欠陥があると言及している。

 どういう調査をして政府が安全宣言をするにいたったのかが全然わからない。

 オスプレイ配備に反対している沖縄県議会の喜納議長が、「国民が訴えても、政府はおかまいなし。この国は壊れている」と怒りの声を発していたが、これに限らず国民の声は常に無視されている。

 庶民には、何が国益なのかわからないが、見えないところで見えない力が世界を動かしているという変な感覚が日に日に強く感じられる、今日は9月20。

2012年9月19日 (水)

ちょっとハマリそうな、手作りラスク。

 尖閣問題は戦争に拡大しそうな危機感を覚えるまでの騒ぎになっている。

 「だけども、問題は今日の雨、傘がない」

 私も尖閣問題については憂慮しているのだが、不謹慎にも、ここ数日、ラスクの手作りにハマッテいる。

 ラスクというのは、パンを薄くスライスしてカリッと焼き上げたお菓子だ。

 香ばしくて、ほんのり甘くて、好きなお菓子の一つだ。

 中でも、私の行きつけのマクッスバリューにテナントで入っているパン屋さんのラスクは、風味があって大好きなのだが、店内で手作りしているせいか、販売量が少なくてなかなかお目にかかれない。

 先日の日曜日(16日)夜、マックスバリューに買い物に行くと、当のラスクが売り場に並んでいるではないか。

 薄くスライスされたラスクが10枚くらい入っていて、180円。

 食パンの大きさに換算すると2枚半くらいの量だ。

 いつも、マックスバリューの一斤90円の食パンを買っている私の金銭感覚からすると高い。

 恥ずかしながら高いと思いつつも、うまさに惹かれて2袋購入する。

 夕食後にもかかわらず、2袋完食。

 久々のラスクだったが、実に美味い。

 次の日の敬老の日、味を思い出して再度マックスバリューへ行ってみると、またしてもラスクが売り場に鎮座している。

 2袋しかなかったので2袋とも奪取。

 昼食後のデザートとして、またしても完食。

 この日は祭日で休みで時間が余っていた。

 小閑居して不善をなす。

 ラスクの作り方をインターネットで調べてみる。

 どうして今まで調べていなかったんだろう?

 インターネットで調べてみると簡単そうだ。

 もともとは、薄く切ったパンに卵白と砂糖を塗って焼き上げたお菓子とある。

 インターネットに掲載されているレシピの多くは、バターにグラニュー糖を加えたものを湯せんしたものをパンに塗るという作り方が多かった。

 いくつかのレシピを見てみたが、パンを2度焼きする手間がかかるだけで、すこぶる簡単そうだ。

 それで、早速作成に挑戦してみることにした。

 冷凍庫に常備している食パンを1枚取り出し、これを2枚にスライスする。

 1㎝くらいの暑さのパンを5㎜の厚さにスライスするのだが、冷凍してあるのでパン切りナイフで難なくスライス完了。

 オーブンの温度を130度くらいにして12、3分焼くと、水分がとんでカリッとなる。

 その間に、レシピではバターを湯せんして柔らかくしてグラニュー糖をくわえたものを準備するのだが、我が家にはマーガリンしかないのでマーガリンで代用する。

 マーガリンだから湯せんの必要はない。

 マーガリンに、コーヒー用のステックに入ったグラニュー糖を3袋投入し、パンが焼ける間、バターナイフでかき混ぜていると、トロトロになる。

 素焼きしたパンを取り出し、皿に入れてしばらく冷ましておく。

 冷ますことによってパンに残っている水分をとばすのだろう。

 パンが冷めたら、両面に、トロトロになったマーガリンをまんべんなく塗る。

 そして、低温のオーブンでもう一度15分くらい焼く。

 レシピには130度から150度くらいとあったが、我が家の安物のオーブントースターでは焦げ目がつき過ぎるので110度くらいに調整した。

 待つこと10数分。淡いきつね色に焼き上がった。

 これは紛れもなくラスク!

 たっぷりマーガリンを塗ったのに、からりと仕上がっている。

 はやる心を抑えて、冷めるのを待つ。

 さらに待つこと数分。

 かじってみると、まさにラスクであった。

 敬老の日の17日、昨日、今日と3日連続でラスクを自作した。

 このことを記事にしようと思ったのは、今日のラスクを食べ終わってからのこと。

 先に思いついていれば、作成過程の写真をつければ良かったと若干後悔している。

 後日、ネタのないときには写真をとって再度投稿しようと思っている。

 

 

2012年9月18日 (火)

尖閣列島。政府の動向とマスコミの報道。

 尖閣列島問題は想定以上の騒ぎになっている。

 テレビに映し出される中国の漁船団の映像を見ると、この問題がすんなりと収束するとは思えない。

 長年あいまいにしていた尖閣列島を、突如として国で買い上げることになった。

 石原都知事は、数年にわたって島の所有者との話し合いを進めていたとのことだが、国も買上げについてじっくりと検討していたのだろうか。

 石原都知事が尖閣列島を東京都で買い上げるとぶち上げ、それを世論が支持するのを見て、石原さんに負けてはならじと急遽国で買い上げることにしたようにしか見えない。

 尖閣列島の国有化によって中国がどのような反応をするのか、充分に検討を重ねてきたのだろうか。

 野田総理は、中国の強硬な反日行動に対してどんな対策を考えているのかという質問に対して「緊張感をもって対策を講じます」との返答をしていた。

 その言葉に、対策があるとは全然感じられなかった。

 世論に押されて国有化を急いだようにあるが、世論というのはまったくあてにならないもので、世論を操作しているのはマスコミ。

 国有化以前は政府の弱腰を避難するような報道で追い立て、国有化した後は、中国の過激な反日デモの映像をくり返しくり返し報道する。

 その報道姿勢は問題解決を探るというような意図はなく、ただ混乱を煽り立てるだけにしか見えない。

 自国が危機に立っているのに、他人の喧嘩と他人の火事は大きければ大きいほど面白いと言わんがばかりの報道のやり方だ。

 日本の政治が三流と言われるが、マスコミはそれ以下だ。

 テレビがニュースと自称する番組は芸能ワイドショーとの区別がつかない。

 さらに、どのチャンネルを回しても同じことを同じように報じているだけだ。

 そんなテレビ番組を作らせたのは国民であることも、政治とまた同様だ。

2012年9月17日 (月)

不満足な台風情報

 台風は、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)にもさまざまな被害を残して過ぎていった。

 当市北川町では、広い範囲で道路が冠水して通行に支障が出た。

 あの状況では、刈り取りを目前にした稲にも被害が出たことだろう。

 被害に合われた方には申し訳ないが、最大級の台風だという報道に身構えていたわりには大過なく台風が通過したという印象だった。

 最大級とか、未だ経験したことのないだとか、おどろおどろしい表現で報じられる台風情報に、私たちは身をすくめて家にこもるしかない。

 想定できる最大級の台風情報は、注意喚起をうながすためのものなのだろうから、予想より影響が少ないのは喜ぶべきで、想定外の被害を被るよりはずっといい。

 注意喚起のために最悪を想定するのは正しい判断だと思う。

 しかし、その想定が運良くはずれて、最悪の事態をまぬがれることがわかったときには、すみやかにその旨の報道もしてもらいたいものだ。

 今まで経験したことのない巨大な台風が来るぞ、来るぞと騒ぎ立て続けられて、その報道を聞いている私は、いつ来るのか、いつ来るのかと恐怖におののいて身を固くして、何事もないことを祈り続けていた。

 風雨が強くなり、もっとひどくなるのだろうとおびえ続けていた。

 最大級の台風のわりにはテレビ報道が静かだなと思っていたら、いつの間にか台風は通りすぎていた。

 テレビ局を喜ばせるような大きな被害はなかったようだ。

 私が何度も言っていることだが、テレビは人心の不安を煽り立てることを職務としている。

 だから、視聴者が恐怖を感じないような映像には余り時間を割かない。

 しかし、建て前では公的機関と称しているのだから、台風の影響が思ったより小さいとわかったときには、「○○地方のみなさん、ご安心ください。幸いなことに台風の直撃はまぬがれそうです」というような、視聴者を安心させる報道を、たまにはしてもいいのではないだろうか。

 東日本大震災を経験して、想定できる最悪の予想を報じるようにしているのかもしれない。

 それは正しいことだと思うが、予想がはずれて被害が小さくすんだときに、予想がはずれたことを共に喜び、想定でき得る最悪の予想の必要性の説明をしておくことも大事ではないだろうか。

 そんな冷静な報道無しで騒ぎ立てることを続けていると、視聴者が災害情報を狼少年的に受け取るようになりはしないかと危惧している。

 

 

 

2012年9月16日 (日)

台風。大過ありませんように。

 このところ、ゆっくりブログを書く時間がなくて、さて何を書こうかなとパソコンを立ち上げたころに電話が入った。

 着信の表示を見ると、当社が管理しているビルの入居者からだ。

 こんな時間に電話があるということはトラブル以外にない。

 外は、台風の影響で雨と風が強くなっている。

 電話をとる。

 案の定、天井から水が漏れているという。

 (酒を)飲んでいないのなら来て見てもらった方がいいという連絡だった。

 電話の様子からすると水漏れはひどくはないようだが、すぐにかけつけた。

 店内に入って、水漏れの箇所を確認する。

 商品や器材等を傷めていないかが心配。

 「ご迷惑かけます。どんな具合ですか?」と聞いてみる。

 「大したもれではないのだけど・・・」と言って、水漏れの箇所を指さした。

 そこに目をやるが、水漏れは確認できない。

 しばらく見ていると水滴がじわっと粒になって、ポツリと落ちてきた。

 ちょうどその下に冷蔵庫があって、冷蔵庫の表面が濡れているので、なんでかなと思って見ていたら水滴が落ちてきていたということだった。

 入居者の人も、クレームをつけるつもりではなく、台風のせいでどこからか雨漏りしているかもしれないので、私が状況を見ておいた方がいいという意味合いで連絡をしてくれたみたいだった。

 まずは、たいしたことがなくてひと安心。

 私は、台風が嫌いだ。

 わざわざそんなことを言わなくても、だれだって台風は嫌いだろう。

 しかし、子どもの頃に台風が来るとちょっとわくわくしたことはないだろうか。

 学校が休みになるのが嬉しかったし、自分の家に被害がないのであれば、台風を期待するという気持ちがあった。

 人の喧嘩と他人の火事は、大きければ大きいほど面白いという言葉があるが、そんな感覚だろう。

 しかし、不動産業に従事してからというもの台風は大嫌いになった。

 台風で雨漏りとか家に支障が出ると、お客さんから苦情の電話が入る。

 私が以前勤務していた会社は不動産業だけでなく建築もやっていたので、家を建てたお客さんからかならず入ったものだった。

 雨漏りでの苦情が多かった。

 普通の雨では雨漏りしない家でも、台風のときには雨漏りをする場合がある。

 横殴りの雨や、風で吹き上げられて下から雨が降るということがあるからだ。

 家は、工場の生産ラインで造られるのではなくて、一軒一軒を現場で手作りしているもの。

 日本の完璧な物造りに慣れているお客さんとしては、雨漏りする家なんて許せるはずがない。

 台風という非常事態だからしょうがないとは思ってくれない。

 「雨漏りしている!すぐに出てきて雨漏りを止めろ!」というお客さんもいる。

 大雨と強風の中、どうやって修理できるんだいと言いたいのをぐっと我慢して、とりあえずは出て言って雨漏りの様子を見ることにしていた。

 そんなこんなで、台風は大嫌いだ。

 雨漏りだけではなく、台風のときにはお客さんからいろいろな電話が入る。

 先日は裏山が崖崩れがあった。

 洪水で床上浸水したというものもあった。

 ガラスが割れた。瓦が飛んでしまった。こまったことは全部不動産屋に言ってくる。

 それが、ほとんどの場合すぐに修理してくれと思っての電話だから困る。

 私には直せないし、職人さんも台風の最中に動いてはくれない。

 すぐに来てほしいとエキサイトするお客さんを、なんとかなだめて修理業者の手配をするということになる。

 なかには、こんなお客さんもいた。

 家中の電気が切れたから、すぐに修理に来てくれ、という電話だった。

 強風で電気の線が切れたのだろうかと思ったが、念のために、「電気が切れているのはお宅だけですか?」と聞いてみる。

 すると、「そんなことはわかるものか!」と言う。

 めげずに、「窓から外を見てみてください。周りの家の電気は点いてますか?」と伝える。

 すると、「周りの家も街灯も消えているみたいで、外は真っ暗だ」との答え。

 私は、ムカッとする気持ちを抑えて、「それは停電というもので、九州電力の復旧工事が終わるまで待って下さい」と教えて差し上げた。

 造ったばかりの新品の家だから電気が切れるのはおかしいと思ってのクレームだったようだ。

 かくのごとくで、お客様意識が強く依頼心の強いお客様が多い昨今だから、よだきんぼ(宮崎弁でなまけもの)不動産屋のおじさんは、台風が大嫌いなのだ。

 

  

2012年9月15日 (土)

認知症って用語が馴染めない

 昨日のブログを見たら、アレレであった。

 タイトルの「またまた相続」とはまったく関係の無いことを書いていた。

 相続について書き始めたのだが、内容的に長文になりそうで、全部書くには時間がなくて、急遽思いついた党首選のことを短く書いた。

 内容が変わったのにタイトルをそのままにしていた。

 これに限らず、このところ物忘れをすることが多い。

 年のせいなのだろうが、こんなとき「認知症になりかけかな?」なんて口にすることがある。

 口にしながら、「認知症」という用語には違和感を感じる。

 認知症とは、もともとは痴呆症と呼ばれていた事象なのだが、6、7年前から「痴呆」を「認知症」と置き換えられた。

 厚生労働省の指導でそうなったようだが、「痴呆」を差別的用語としてとらえられたのだろう。

 しかし、「痴呆」を「認知症」と呼ぶようになって6年以上になるのだが、私はいまだにこの用語には馴染めない。

 「認知」の意味は広辞苑によると「事象について知ること、ないし知識をもつこと、広義には近くを含めるが、狭義には完成に頼らずに推理・思考などに基づいて上の工事の性質を知る過程」とある。

 再度辞書を引かなくてはいけないような小難しい解説だが、「認知」とはモノがわかることだろう。

 「認知症」は「痴呆」の呼び換えなのだろうけど、「認知がはいる」という表現は「事象についてはっきり認識すること」という語感になってしまう。

 「認知がひどくなる」というと「ますますモノがわかるようになること」なんじゃないのかな?

 なんだか、言いたいことが上手く言えない。

 認知が入ってきているのではないかな?

2012年9月14日 (金)

党首選

 この数日、自民、民主の党首選がテレビのワイドショーのトップの座を占めている。

 尖閣列島問題で中国が不気味な動きをしている中での党首交替騒動で、面白ければ騒ぎ立てるのがテレビとしては格好のネタができて、騒動にガソリンをぶっかけて点火したというわけだ。

 政治屋が頼もしく思えるのは選挙前だけ。

 「どじょう演説」で期待していた野田さんも、「どじょう」たり得なかった。

 今度はテレビはどんなシナリオを描いているのだろうか。

2012年9月13日 (木)

またまた相続がらみの物件。兄の家を弟さんが相続。

 またまた、売却の依頼を受けた物件が相続がらみの話になった。

 知人の紹介で中古住宅の売却の依頼を受けることになった。

 最近なくなったお兄さんの家を、弟さんが売主になって売却したいというのだ。

 亡くなったお兄さんには子どもがいないので、弟さんが相続して売却するということだった。

 まずは物件を見に行ったが、120坪の土地に平家の50坪の立派な住宅だった。

 子どもさんに恵まれなかったとのことで、こんな大きな家に夫婦だけで暮らしていたらしい。

 誰も住むものがいなくなったために売却したいということだった。

 子どもさんがいなかったということで、私が気になるのは、相続権のある関係者の同意がとれるのかということだった。

 まずは、「ご兄弟は何人ですか?」と聞いてみた。

 すると、なんと兄弟は7人もいるという。

 しかも、そのうちの数人が亡くなっている。

 亡くなった方(被相続人)に子どもさんがいないと、直系存続(父母、祖父母)が相続人になる。

 父母、祖父母が亡くなっている場合には、被相続人の兄弟姉妹が相続人になる。

 今回のケースは兄弟姉妹が相続人になるのだが、兄弟姉妹で亡くなっている場合は、その子どもである甥姪が相続人になる。

 兄弟間では話がついていたとしても、甥、姪に相続権が移ってしまうと、いくらかもらわないと相続に同意しないということもあり得る。

 またしても、相続登記に手間がかかる話になりそうだ。

 それで、売却の依頼を受けると同時に、相続登記についての説明をさせてもらった。

 依頼者の方の名義に相続登記をするためには、兄弟全員の同意がいること、

亡くなっているご兄弟については、その子どもである甥・姪の方の同意がいることを説明する。 

 そして、相続権のある人が多いので、すんなりいかずにもめることもありますよるという話をしていたら、「公正証書遺言があるからもめないと思う」と言われた。

 亡くなったお兄さんは、ちゃんとした知識のある方だったようだ。

 家を見たらわかることだが、結構な財産を築かれていたのだろう。

 そして、自分に子どもがいないから、兄弟が財産争いで仲違いしないように、遺言書を作成していたというわけだ。

 公正証書の内容を見せてもらってはいないが、公正証書での遺言だったらまったく心配はいらない。

 公正証書遺言は、法律の専門家である公証人が作成に関与しているので問題は起こりようが無いとも言えるわけだ。

 公正証書が最大にその威力を発揮するのが遺言で、遺言書があれば、ややこしい手続き無しで不動産の相続登記ができるのだ。

 後日、公正証書の遺言書の確認をさせていただけるということで、今回の話は相続登記で頭を煩わせることはないようだ。

 何度も言ってきていることなのだが、大きな財産があっても、なくっても、家族のために遺言書を作っておくことをお勧めする。

 特にお勧めしたいのが、公正証書による遺言だ。

 公正証書遺言書は、相続が発生したときには、水戸黄門の印籠のような絶大な力を発揮することになる。

 

2012年9月12日 (水)

Amazon、送料無料の不思議

 先ほど、Amazon(アマゾン)に注文していた雑誌が届いた。

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 たった480円の月刊誌なのだが、こんな立派な箱に梱包されて送られてくる。

 しかも、送料は無料。

 薄っぺらな雑誌1冊なので、箱の中はこんなにスカスカ。

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 雑誌は、箱の中で安定するように、ビニール包装され箱の底にボンドづけされている。

 1冊480円。

 書籍のマージンは2割程度のはず。

 アマゾンの送料の契約はどうなっているのだろう。

 480円の商品を、送料無料で、3日以内に自宅まで届けてくれる。

 これでは本屋さんが立ち行かなくなってしまうだろう。

 全国的に、どんどん本屋さんが少なくなっているという。

 本屋さんがなくなってしまうと困るので、なるべく本屋さんで本を買うようにしているだが、どうなることやら。

 本屋さんだけではなく、これからの小売業は大変だなあと、つくづく思う。

2012年9月11日 (火)

またまた、相続で、ひと波瀾?

 またしても、売買予定の土地の相続で問題が発生した。

 まだ具体的な商談にかかる前の話で、問題が発生したわけではなくて、問題が発生しそうになったというのが正しい。

 これも、相続登記が終わっていない土地だったので、先に相続登記をすませておいた方がいいと助言したところ、「すぐに登記を変えておきます」との返事が来た。

 「すぐに?」。市役所に申請でもすればすぐに名義が変わるくらいにしか思っていないようだ。

 相続登記はそんなに簡単なものではない。

 庶民にとって一番の高額の財産である不動産の名義を変えるのだから、厳格な手続きをとらないと名義は変わらない。

 相続人は他にいないか、他の相続人の同意はとれているか、厳密な書類を揃えなくてはならない。

 複数の相続人がいる場合、他の相続人の同意の意志確認が必要になる。

 それぞれの意志確認の証として、相続人全員が印鑑証明書を添付して実印をついた申請書を作成しなくてはならない。

 相続人に亡くなっている人がいると、代襲相続といって、相続権がその子どもに引き継がれる。

 親は納得していた話でも、その子どもになると納得しない場合もある。

 先日、私が遭遇したように、相続人が行方不明で、裁判の手続をとらないと相続できないということもある。

 今回の件の土地所有者は県外におられるので、当地にいる妹さんに話を聞きに言ってみた。

 売却依頼を受けている土地については、私の依頼者が所有者であることには問題はないという話だった。

 次に、兄弟姉妹(すなわち推定相続人)で亡くなった方はいないかとたずねてみると、亡くなった者はいないという。

 ただ、お姉さんが施設に入っているという。

 施設というのは老人の施設のことのようだ。

 施設に入所している方が、寝たっきりや認知症で意思表示ができない状態だとまずいことになる。

 それで、お姉さんの状態を聞くと、認知症を生じているという話だった。

 認知症の状況にもよるが、意思能力が無いと思える状態だと、相続の同意がとれないことになり、相続登記はできない。

 どうしても、その土地を売らなくてはいけない事情がある場合は、裁判所に許可を受けて売却をするという方法はあるのだが、簡単ではないし、手続きに3~4ヶ月は要する。

 それに、意思能力の確認できない認知症のお姉さんの取り分をゼロにすることは難しいだろう。

 少なくともお姉さんの法定相続分を認めて、その相続分についてはを裁判所に認めてもらった財産管理人が管理するということになるだろう。

 この3ヶ月くらいでの相続がらみの話が連続3件、相続困難な話になってしまった。

 相続登記において強大な力を持っているのが、公正証書による遺言だ。

 公正証書遺言で、相続財産の相続人を指定しておけば、むずかしい手続き無しに相続をすることができる。

 不動産については、公正証書遺言書があれば相続人の同意や印鑑を必要とせずに相続登記ができる。

 後に残された者に対する思いやりとして、ぜひ遺言書を作っておくことをお勧めしたい。

 それは、死が目前になってからできるものではなく、死がまだ遠い存在の元気な内に準備することが大事だ。

2012年9月10日 (月)

橋下新党「日本維新の会」で思い出す小泉旋風

 橋下さんが、新党「日本維新の会」が設立されることになった。

 時期総選挙の台風の目になることは間違いない。

 かつて、細川さんの「日本新党」がブームになったとき、自民党は下野することになった。

 最近では、小泉さんが郵政選挙で旋風を巻き起こした。

 確かに小泉さんは、それまでの政治をひっくり返した。

 しかし、郵政民営化のみを争点にした作戦は目眩ましだった。

 その後数年にわたり、小泉さんは国民に絶大な人気を得たが、私にはその人気に恐怖を感じていた。

 国民は、小泉さんが何かを変えてくれるという期待から小泉さんを支持した。

 しかし、小泉さんが行なったのは、金持ちを優遇し庶民の負担を増やす政策ばかりだった。

 国民は政策内容に思いをめぐらすことなく、雰囲気で小泉さんを支持し続けた。

 私は、橋下さんの人気に小泉人気と同様な危惧を覚える。

 橋下さんの政策をよくよく見ると、強いものをより強くし、弱い者が淘汰されることを是認するかのようにも思える。

 旋風が巻き起こることは必至。

 あの、かわいい顔と、はぎれの良い言葉に惑わされないようにじっくり見ようと思っている。 

2012年9月 9日 (日)

「ロト6を当てる法」の迷惑メール。

 毎朝パソコンを立ち上げてメールを開くと、大量の迷惑メールが届いている。

 削除しても削除しても、受信拒否の設定をしても、手を変え品を変えて押しかけてくる迷惑メールを止めることはできない。

 最近流行りの迷惑メールは「ロト6を当てる法」的なもの。

 ロト6には法則があって、その法則を教えますというようなものなのだろう。

 そんなのって、誰にでもわかるインチキだから、メールを開いたこともない。

 ロト6の1等賞金は約1億円。

 理論上の当選確率は約600万分の1。

 600万分の1ということは、毎週10口購入しても約11,700年に1回しか当選しない。

 一口が200円だから600万口だと12億円の売り上げになる。

 理論上の当選確率は

                  確率              理論上の当選金
1等      1/6,096,454           約 1億円
2等        6/6,096,454           約1500万円
3等     216/6,096,454           約50万円
4等   9990/6,096,454             約9500円
5等155400/6,096,454                1000円          となっている。

  5等の賞金1000円のみ固定で、1等から4等まではの賞金は理論上の当選金で、確率より当選者が多いときは当選金が下がることになる。

  つまり、発売口数6,096,454口当り2口の当選者が出た場合は1億円を2人で分けることになるのだ。

 2等以下も同様で、だからロト6を確実に当選させる法則があって、1等の当選者が1,000人も2,000人も出てしまうと、1等の賞金は5万円か10万円になってしまう。

 これは競馬や競輪と同じで、当選者が少ない方から賞金が高額になるわけで、当選番号がわかっているのなら誰にも教えずに自分が買うのが一番儲かる方法なのだ。

 こんな、ちょっと考えれば誰でもわかるインチキは詐偽以前の問題で、こんなインチキにひっかかる人の方に問題がある。

 詐偽ってやつは、詐偽をする人が悪いのだけど、詐偽にひっかかる人も欲に目が眩んでいるって面もあるんではないかと思いつつ、今日も迷惑メールを削除させられてしまったなあ。

 

2012年9月 8日 (土)

来年度予算の概算要求

 各省庁からの来年度予算の概算要求が出ていた。

 公共事業の増額要求など、バラマキとも思えるものがチラホラしている。

 財政の健全化が必要だといって消費税増税をすることにしたはずなのに。

 

 

 

 いかりや長介さんの「ダメだこりゃ」というセリフが頭の中でこだまする。

2012年9月 7日 (金)

 今日は、商工会議所主催の「JIMDO」によるホームページ作成セミナーに行ってきた。

  「JIMDO」というのは、ウィキペディアによると
 
Jimdo(ジンドゥー)とは、WYSIWYG Webホスティングサービス。無料サービスのJimdoFreeとプレミアムサービスとしてのJimdoProおよびJimdoBusinessがある。ドイツ・ハンブルグにあるJimdo GmbH社によって運営されている。日本語版はKDDIウェブコミュニケーションズが協業パートナーになっている。

  というものだ。

 「JINDO」は、さっそく導入してみようと思ったすぐれもののホームページ作成ソフトだった。

  この「JINDO」については、明日にでもまた紹介することにして、今日のセミナーの一コマを紹介して、私の正確に悪さを反省したい。

  まずは開式である。

 6時半開校だったのだが、仕事の都合で私はギリギリの6時27分に駆け込んだ。

 受付をすませて、会場に入る。

 30人定員のところ25人くらいの人が座っていた。

 定刻の6時半。商工会議所の職員さんが壇上に立つ。

 開会の挨拶、だと思ったら、これが当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の恒例の伝達だった。

 「えー、定刻になりましたが、まだ数名の方がお見えになっていません。おそれいりますが、もうしばらくお待ちください」

 数名って何名なんだ?

 遅れているから待ってくれって連絡が入ったのか?

 遅れている人は必ず来るのか?

 しばらくお待ちくださいって、「しばらく」って何分なんだ?

 性格の悪い私は、いらいらする。

 私も会合の進行役を引き受けることはあるが、私が進行役のときは絶対に待たない。

 当地での会合は必ず、遅れている人がいるのでもうしばらくお待ちくださいとなる。

 これを当地では自虐的に「日向時間」と呼んでいる。

 いらいらしながら待つこと5分。

 2人が遅刻して入場。

 しかしまだ始まらない。

 気の弱い私だが、もう我慢ができない。

 受付に出向いて行き、「時間を守らない一人か二人のために25人以上の人を待たせるのはダメだ。すぐに始めてください」と申し出た。

 受付の人は若干うろたえたが、私のひきつった顔を見て、「はいすぐに始めます」と言って、あわてて講師と打合せをし、セミナーは始まった。

  まずは、JINDOへの登録のやり方から始まり、無料版もあるが有料版の長所を説明して、有料版が1年間無料で使えるから有料版を試してみてはと話を進める。

  登録を済ませると、すぐにホームページが作成できるという流れを、実際にパソコンを使ったものをプロジェクターに映して説明してくれた。

  休憩をはさんで正味2時間半。実に有意義なセミナーだった。

  そして、予定の15分前に講習終了。

  ヤバイ。質問の時間がある。私は、質問コーナーが大嫌いなのだ。

  案の定、司会係の商工会議所の職員さんが壇上に立ち、「ちょっと時間がありますので、せっかくですからご質問のあるかたはおたずねください」と言う。

  さっそく手が挙がる。

  「はい、ご質問をどうぞ」

  「えー、JIMDOでホームページを作ってみようと思うのですが、どういう手順で作ったらいいのでしょうか?」

  私は、思わず椅子から転げ落ちそうになった。

  これだから質問コーナーは嫌いなのだ。

 話の深まる質問に出くわしたことがない。

 私は椅子から転げ落ちそうになったが、講師は一度した説明を整然と懇切丁寧にくり返していた。

 「ほかに質問はありませんか?」と司会者。

 またしても手が挙がる。

 「JIMDOは無料のものもあるという話なのですが、無料と有料の差はなにがあるのですか?」と来た。

  私は、「無礼者!2時間何を聞いていたんだ!」と叫びそうになった。

 開会のときに苦言を吐いて、終りでまた叫んだのでは商工会議所に出入りしにくくなるので、ぐっとこらえた。

 この質問にも講師は、親切に答えていた。

 次の質問は「独自ドメインをとる意味はなんですか?」だった。

 私は、椅子を蹴飛ばしたくなった。

 このことも最初に説明したことじゃないか!

 せっかくの有意義な2時間判だったと満足していたのに、この15分で満足感がすっ飛んでしまった。

 だから私は質問時間が嫌いなのだ。

 「せっかくですからご質問を」と言っても、だれも質問する人が無く沈黙の時間が流れることも多い。

 こんなときは、「まったく質問もないのか」と講師が白けた雰囲気になる。

 そして、今日のような質問である。

 もうひとつは、質問をするのではなく、自分の知識をひけらかしたり、自分の理解度を自慢するかのような演説をすることだ。

 私にとって収穫の多いセミナーだったが、最初と最期で、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の県民性(市民性?)と、私の性格の悪さが出てしまって、ちょっと反省もしたセミナーだった。

 

2012年9月 6日 (木)

なかなかのすぐれもの、1枚切りカッター オルファ「キリヌーク」

 お気に入りの1枚きりカッターを紛失した。

 一昨年の11月のブログで紹介したもので、セラミックの刃の切れ味が心地よくて、新聞や雑誌の切り抜きに重宝していた。

 普通のカッターでも切り抜きはできるのだが、下のページまで切れてしまうと都合が悪いときがある。

 力を加減して下の紙を切らないように力を加減して切ると、肝心の1枚目も切れてなかったりする。

 それで、オルファの1枚きりカッター「キリヌーク」を買ってみた。

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 この1、2年の間に発売された新製品で、前々から気になっていたのだが、セラミック刃のカッターが気に入っていたのと、今までにも1枚切りカッターはあったのだが、期待を裏切られるものばかりだったので、また同じだろうと思って買わずにいた。

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 これは10年以上前に買った1枚切りカッター。これもオルファの製品だった。

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 刃先が紙1枚くらい出ているというものだが、新聞のような薄い紙を切るには力の加減が難しかった。


 だから、今回の新製品にもあまり期待をしてなかったのだが、使ってみないとわからない。

 ということで、ついに購入。

 これが期待はずれ?の大正解。

 満足の1枚切りができる。

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 上の写真の、黄色のつまみで刃先の加減ができるようになっている。

 これをMIN(ミニマム=最小)にセットしておくと、新聞紙1枚だけ、きれいに切り取れる。

 いやー!文房具って本当に楽しいですね!

にも切り取りたい記事があるときなんかに、ギターのピックくらいの大きさだったので、書類にまぎれたりしてしょっちゅう見失っていた。

 無くしたと思って探し回るたびに見つかっていたのだけど、今回は出て来ない。

 普通のカッターナイフで新聞を切りぬくと、したのページまで切り取ってしまう。

 下の紙をきらないように力を加減して切ると、肝心な1枚目も切れてなかったりする。 

 実は、もうひとつ1枚切りカッターをもって 

 

2012年9月 5日 (水)

天野祐吉さんの求人募集「求む不良老年」

 今日の朝日新聞の尼の祐吉さんのコラム「CM天気図」で、天野さんが新聞の求人欄に、こんな広告を出すと書いておられた。

 「求む不良中年、60歳以上、お節介好きの健康な男女、愛嬌ある皮肉屋優遇、過酷なCM現場作業。礼金等一切保証無し、委細面談」

 私も感じていたことであるが、老人相手のCMだらけだ。

 膝痛、腰痛防止の健康食品、老人でも入れる保険、おむつ、老人用の携帯電話。

 ありとあらゆる老人仕様のモノがCMで流れる。

 天野さんは、「成人の3分の1は老人という時代だから」老人用のCMが多いのはいいとしても、「CMに出てくる老人たちが、やたらに素直で、うそみたいにおとなしくて、とんでもなくものわかりがよくて、まるで酸素もあまり吸わないように遠慮がちに生きているような人が多い」と怒っておられた。

 「冗談じゃない。老人をナメてはいけない。老人だっていろいろで、テキトーにわがままで、それなりに意地悪で、ときには人をからかったり皮肉ったりするような、そんな人だってけっこういる」というのだ。

 そして、昔のサントリー宣伝部が創り出した「アンクルトリス」のCMを取り上げて、「アンクルトリスが、薄っぺらになっていく世相を皮肉ったり権力を茶化したりするCMに拍手を送ったものだ」と言っておられた。

 私は、アンクルトリスのCMに拍手を送ったおぼえはないが、テキトーに生きてるようで世相や権力に流されないトリスおじさんのCMは好きだった。

 そうだ、テキトーでわがままな老人になってもいいじゃないか。

 ここのところ、人生の来し方と行く方を思って少々おちこみかけていた私にとって、ちょっと灯を照らしてくれた天野さんの「CM天気図」だった。

2012年9月 4日 (火)

身辺整理

 途方もなくいい加減に生きてきたもので、いろんな物が澱のように溜まってしまった。

 それは具体的な形のある物でもあり、形の無い精神的なモノでもある。

 私は、終活を自分の問題として取り組むと同時に、「終活」を仕事として取り上げたいと思っている。

 終活のひとつに身辺の整理があるが、まずは少しいらないものを捨ててしまわないと、「モノ」に埋もれて身動きがとれない。

 

2012年9月 3日 (月)

スギちゃんの回復を祈る

 お笑い芸人で人気沸騰中だった「すぎちゃん」が、テレビ番組収録中の事故で、胸椎を骨折し全治3ヶ月の重症を負った。

 なんとも人が良さそうで大した芸はないのだけど、芸が無いのが芸として許せるのだ。

 下積みが長く、半年前の給料は数万円だった。

 「ワイルドだろー」で売れて、今一番の売れっ子で、1日に3~4つの番組出演やイベントがイベントを抱え、大型CMにも起用されていた。

 歩合給が先月から入りはじめて、先月の給料は70倍に跳ね上がったと喜んでいた。

 同時に、一発屋になることへの不安を常に口にしていたが、少なくとも来年の始めまでのスケジュールはいっぱいだった。

 歩合給の効果が今から出るところで、数百万円以上の月給が続くはずだったのに、肝心な時期に長期療養が必要になったわけだ。

 ここ数年、多くの芸人がテレビに人気芸人に仕立てられ、テレビに引っ張り回されて、芸をみがくヒマもなく賞味期限切れになって使い捨てられた。

 しかし、1、2年は絶頂期を味わえた。

 すぎちゃんの人気がどうなるものかはわからなかったが、人生で一番の絶頂期になれるはずだった時期のアクシデントだ。

 ブームでの人気芸人の旬は短い。

 すぎちゃんの所属するサンミュージックでは、息の長い芸人に育てようとして、殺到するオファーの8割を断っていたらしい。

 そんなプロダクションの姿勢に期待して、すぎちゃんの回復と回復後の活躍を祈りたい。

 

 

2012年9月 2日 (日)

秋の虫

 ずーっと天気予報がはずれっぱなし。

 昨日の予報では、今日は曇り時々雨だったのだけど、晴天だった。

 晴れると気持ちがいいのだけど、照りつける太陽が暑い。

 まだまだ、しばらくは残暑が居すわりそうだ。

 しかし、夜になると秋の虫が鳴いている。

 私の事務所兼自宅は街中のバス通り沿いにあって、庭や空き地はないのだけど、それでもどこからか虫の声が聞こえてくる。

 人間が異常気象だと騒ぎ立てても、政治がごたごたしていても、経済が混迷していても、確実に季節は移り変わっていくなあ。 

 

2012年9月 1日 (土)

遺言は元気なうちに。

 昨日、TBSの「爆報THEフライデー」で、ガンで急逝された逸見政孝さんが取り上げられていた。

 息子さんが出演し、「衝撃告白!!借金12億円。火だるま地獄」という過激なコピーで、当時のことを語っておられた。

 若い方はご存じないかもしれないが、逸見さんはフジテレビのアナウンサーからフリーになって、当時レギュラー番組を何本も抱えていた人気司会者だった。

 仕事が順調で12億円の豪邸を建てたのだが、完成して数カ月後にガンが見つかり、自宅では数カ月暮らしただけでこの世を去った。

 本人はガンであることを記者会見で公表し、ガンからの回復を信じて同病生活を送ったのだが、病には勝てなかった。

 残された家族が12億円という莫大な借金を抱えて途方に暮れた。

 そのことを息子さんが番組で告白していたが、逸見さんは自分でも死ぬとは思っていなかったので、家族には経済的なことも家族に対しての思いも、何にも言い残すことは無かった。

 逸見さんのように12億円の借金を残すことや、億単位の財産が残されるというのはごくわずかな人だ。

 相続に関する相談を受けることは多いが、相続税を払う必要のある人はごくわずかだ。

 全国的には相続税の課税対象になるのは、亡くなった人の100人に対して4人程度だ。

 相続税は、「5千万円+1千万円×法定相続人数」が基礎控除される。

 夫が亡くなって、妻と子ども2人が相続する場合、相続財産の評価額が8千万円を超えないと相続税はかからない。

 つまり、ほとんどの人は相続税とは無縁というわけなのだ。

 しかし、亡くなった人の預貯金や生命保険、株、免許証、ローン、自動車等の動産、携帯電話等々、さまざまな手続きが必要になる。

 どこに預金をしているのか、生命保険はどこにあるのか、全部を調べるのは大変な苦労がともなう。

 同居してた子どもがいた場合、別居していた兄弟との間で、本当にこれで全部なのかというもめごとも起きたりする。

 自分の死を考えることは楽しいことではない。

 私は、まだ死が遠い存在に感じる時期にこそ自分整理をしておいたほうがいいと思っている。

 最近、さまざまな形での「エンディングノート」が発売されている。

 遺言というと構えてしまうが、「エンディングノート」に、金融関係の口座やクレジットカードやローン、保険、口座引落しになるお金を記しておくこと、家族に対する思いを書きつづっておくと、残された家族は随分助かる。

 さらに、延命治療に対する希望も書き記しておきたい。

 私は50歳頃から、「尊厳死協会」の書式で延命治療を拒否する文書を自筆で書き、財布に入れて常に携帯している。

 簡単な遺言書も書いている。

 とくに仕事での借金が大きいので、金融関係の口座や私が亡くなった後の借金の整理の仕方については妻に口頭で話をしている。

 近々、「エンディングノート」に書き出し、正式な遺言書も作成しようと思っている。

 

 

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