天野祐吉さんの求人募集「求む不良老年」
今日の朝日新聞の尼の祐吉さんのコラム「CM天気図」で、天野さんが新聞の求人欄に、こんな広告を出すと書いておられた。
「求む不良中年、60歳以上、お節介好きの健康な男女、愛嬌ある皮肉屋優遇、過酷なCM現場作業。礼金等一切保証無し、委細面談」
私も感じていたことであるが、老人相手のCMだらけだ。
膝痛、腰痛防止の健康食品、老人でも入れる保険、おむつ、老人用の携帯電話。
ありとあらゆる老人仕様のモノがCMで流れる。
天野さんは、「成人の3分の1は老人という時代だから」老人用のCMが多いのはいいとしても、「CMに出てくる老人たちが、やたらに素直で、うそみたいにおとなしくて、とんでもなくものわかりがよくて、まるで酸素もあまり吸わないように遠慮がちに生きているような人が多い」と怒っておられた。
「冗談じゃない。老人をナメてはいけない。老人だっていろいろで、テキトーにわがままで、それなりに意地悪で、ときには人をからかったり皮肉ったりするような、そんな人だってけっこういる」というのだ。
そして、昔のサントリー宣伝部が創り出した「アンクルトリス」のCMを取り上げて、「アンクルトリスが、薄っぺらになっていく世相を皮肉ったり権力を茶化したりするCMに拍手を送ったものだ」と言っておられた。
私は、アンクルトリスのCMに拍手を送ったおぼえはないが、テキトーに生きてるようで世相や権力に流されないトリスおじさんのCMは好きだった。
そうだ、テキトーでわがままな老人になってもいいじゃないか。
ここのところ、人生の来し方と行く方を思って少々おちこみかけていた私にとって、ちょっと灯を照らしてくれた天野さんの「CM天気図」だった。
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