ネット難民
私のインターネット歴は古い。
WindowsではなくてMSDOSjの時代で、インターネットではなくパソコン通信と言われるものだった。
パソコン通信は、もっぱらテキスト(文章)のやりとりだけ。
その時代に、今のインターネットの世界は想像もつかなかった。
今や、インターネット無しには、生活も仕事もできない。
インターネットで買い物するのも当たり前になってきた。
インターネットが普及し始めたときに、他の商品とは違って、不動産はインターネットの商品にはならないだろうと思っていた。
他の商品と違って、同じものがないし、現物を見ること無しに売買はもちろん賃貸もあり得ないだろうと思っていた。
それが今や、ホームページを持たないでは不動産業がやりにくくなってきた。
不動産に限らず、ホームページ無しには商売が成り立たない時代になってきた。
ホームページを持っていない企業は皆無と言えるだろう。
テレビのCMやお知らせで、「詳しいことはホームページをご覧ください」という言葉もよく見聞きする。
そんなお知らせを見るたびに思うのだが、インターネットの普及率ってどのくらいなのだろうか。
世帯数割りの普及率は50%を越しているのかもしれない。
人口割りの普及率は50%は超えていないだろうと思う。
お年寄り(私もお年寄り予備軍だが)でインターネットをやっている人はどのくらいいるのだろう。
企業が、自社の宣伝やお知らせで、「詳しくは当社ホームページで」というのは企業の勝手でいい。
しかし、市や県からのお知らせまで「詳しくはホームページをご覧ください」というのは、ちょっとおかしいのではないかと思うのだ。
ホームページに詳しく書いてあるから、それを見て下さいというのはいい。
しかし、ホームページを見ないと詳しいことがわからないということばかりになってはいけない。
重要なことは、費用がかかってもインターネットを使わない市民や県民に伝わるようにするべきだ。
インターネットの便利さにかまけて、インターネット難民を発生させることがあってはならない。
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