まちなか循環バス
当社の目の前にあるバス停に、突然、見慣れない標識が立った。
写真の右側のオレンジの標識がそれだ。
左側の赤・白・青の三色の標識が、従来からある宮崎交通の標識だ。
当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の市内の交通網としては、宮崎交通のバスのみだった。
いつの間にか立っていた新しい標識は、文字が大きくて見やすい。
宮崎交通の標示が無いのに疑問を感じて近づいてみると、「まちなか循環バス」とある。
うっすらと想像はついたが、その日の夕方のローカル新聞「夕刊デイリー」に、詳細が報じられていた。
交通弱者のために、市と市バス利用促進協議会というのと、宮崎交通が共同で運営するらしい。
既存のバス路線と重複しないで、市内を一周するルートになっている。
もともとある市内の路線バスの料金は190円から250円だが、「まちなか循環バス」は一周均一200円。
平日の午前8時から午後5時まで、1時間に1本の運行で、市内を約45分で1周する。
当面は一方向のルートしかないから、このバスで出かけると帰りは必ず45分かかることになる。
ちなみに、私の事務所は延岡駅から徒歩5分の旧中心市街地のバス通りにあるのだが、目の前の「恵比須町バス停から、私がしょっちゅう出かける「ジャスコ」へのルートを見てみると、とんでもなく遠回りになっている。
所要時間、約20分。
直線で、自分の車で行けば3~4分で、従来の路線バスでも6~7分だろう。
交通弱者を救済しようという趣旨は尊重したいが、交通弱者を喜ばせる計画にはなっていない。
お役所に足並みを揃えて、日曜祭日は運休。車だと市内のどこにいくのにも15分しかかからないような小さな町なのに、1周45分もかかったのでは便利さを感じないだろう。
1便17人の利用が再三ラインというから、絶対に採算は成り立たないと断言しても良い。
従来の路線は、利潤を追求する民間会社が一番利用率が高いと思われるルートになっているはずだ。
それなのに、当社の目の前を通過するバスに、通勤時間帯でも、20人も乗客が載っているのを見たことがない。
今回始まるのは、実証運転。利用者にアンケートをとりつつ、本格運行ができるかどうか実証・研究するものだというからひと安心した。
採算を考えなくていい役所がやることだから、始めたことは、採算が採れなくても強行することのないようにしてもらいたい。
私見を述べさせていただければ、弱者救済を目的とするのなら、弱者とされる方々に割引券を支給したほうが効果があるだろうし、その方が安上がりだと思う。
それでも、バスの利用率は、そんなに増えないだろうけど。
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