サイバー犯罪と冤罪の恐怖
大阪市のホームページに無差別殺人を予告する書き込みをしたとして逮捕されていた男性が、「何者かが男性のパソコンを遠隔操作して書き込みをした可能性がある」ということで釈放されていた。
男性のパソコンがウイルスに感染し、第三者が遠隔操作できる状態だったということだ。
サイバー犯罪によって誰もが容疑者にされる恐れがあるという不安を覚えるニュースだ。
ウィルスは、メールに添付されたファイルやファイル交換ソフト、そして怪しいホームページに接続することで感染する。
だから私は、怪しいメールは一切開かないようにしているし、怪しいホームページは見ないようにしている。
今回の事件で、サイバー犯罪によって犯罪者に間違われることが誰にでも起こり得るという恐さを改めて思い知らされた。
それと同時に、一度容疑者として逮捕されると、無実であっても無傷ではいられないということに恐怖を覚える。
この男性は起訴後に釈放されたのだが、「何者かが男性のパソコンを遠隔操作して書き込みをしていた可能性がある」ので「処分保留」で釈放された。
大阪地検の発表は、容疑者の男性は、「白」と断定されたわけではなくて、「黒」とは言えないというとこでの釈放でしかないとも受け取れる。
この男性はマスコミが大きく取り上げてくれたから、まだ救われていると言える。
間違えられて逮捕されるとマスコミは報道する。
無実の人が逮捕されても、無実が判明するまでは、長期間拘留されることもある。
しかし、幸いにも無実が判明して釈放されても、そのことをマスコミが改めて報道してくれることは少ない。
私の身近でも、無実で逮捕された経験がある。
誤認逮捕なので報道しないでくれと新聞社に頼んだが、警察で記者発表があったものは報道しなくてはいけないという理由で、報道された。
まったく身に覚えがないことなので、警察の取り調べに対して否認を続けるのだが、否認をしている期間は誰とも面談もできず、拘留期間は1ヶ月あまりに及んだ。
結局、無実とわかり釈放されたが、そのことについて新聞社がとりあげることは、当然になかった。
今回の事件で釈放されたのは9月21日のことである。
事件がサイバー犯罪にからんでいて、誰にでも起こり得るという話題性のある内容だったから、マスコミがとりあげてくれた。
これが、話題性の無い事件だったら、この男性が釈放された事実を報道してくれるマスコミはいないのだ。
次々に起こる事件をいちいちとりあげている時間は無いのだろうが、マスコミが正義を掲げるのであれば、報道した誤認事件については3行記事でもいいから報道できないものだろうか。
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