今日は、ビートルズのレコードレビューの日。
50年前の今日、ビートルズのファースト・シングル「ラブ・ミー・ドゥ/PSアイ・ラブ・ユー」が発売された。
1962年10月にデビュー。またたく間に世界中を熱狂させる人気バンドになった。
コンサートでファンの女性が失神する騒ぎが相次ぎ、ビートルズの音楽を理解してなくても、その名を知らない者はなかった。
1966年には日本武道館での日本公演はテレビ中継され、ビートルズがわかるものもわからない者も、深夜のテレビを見ることになった。
私は、当時ビートルズの歌をまったく知らなかったが、大騒ぎのテレビ報道につられて、眠い目をこすりながらテレビを見ることになった。
羽田に着いたビートルズが飛行機から降りてくるところから、ホテルに入るところ、そしてホテルでファンの声援に答える様子、そして武道館での公演がドキュメンタリータッチで放送された。
この時の映像は1度限りの放映しかできないという契約だということで、2度と見られないということが話題に拍車をかけて、興味のなかった私まで深夜のテレビを見たものだった。
武道館での公演は、熱狂的なファンの歓声というか絶叫にかき消されて全然聞きとれなかった。
音楽に興味のなかった私は、感激のあまり泣き叫んでいる女性の姿や、失神して会場から運び出される姿を好奇の目でながめていた記憶だけがある。
結局ビートルズがどんな歌を歌っていたかはわからないまま放送は終わった。
ビートルズの音楽は、当初は、その風体と、それまでになかった曲作りが、知識人には受け入れられなかった。
しかし、新しいスタイルの曲作りと洗練されていく音作りには、誰もがその音楽スタイルを認めるところになった。
そして、ビートルズが音楽の歴史を変えたということに、今は誰も異論を唱える者はいないまでになった。
それは、今年開催されたロンドンオリンピックの開会式で、ビートルズのメンバー ポール・マッカートニーがビートルズのナンバー「ヘイジュード」を歌ったことでも明らかだ。
私がビートルズを理解したのは、ビートルズのレコードデビューから8年後のことだった。
それまで歌謡曲しか聞かなかった私だったが、お茶の水駅の近くの喫茶店で流れていた「ミシェル」と「アンド・アイ・ラブ・ハー」のきれいなメロディーに衝撃を受けた。
いっしょにお茶を飲んでいた同級生に、「これ誰が歌ってるの?」と聞くと、「何言ってるんだよ。ビートルズだよ。」と言われた。
私にとってのビートルズは、観客が髪を振り乱して、大声で泣き叫んで、演奏が聞こえないアイドルバンドでしかなかった。
私は、その時からビートルズを聴くようになり、そしてポップス(洋楽)の良さがわかるようになった。
今日は夕食のあとは、テレビはやめてビートルズを聴くことにしよう。
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