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2012年12月 3日 (月)

賃貸物件、テレビのアンテナは?

 今日は、先日一戸建の貸家を契約したお客さんの引越しだった。

 物件は、昨年まで家主さんが住んでいた家。

 しばらく住んでいなかったことと、築後30年くらい経過している建物なので、引っ越したあとに不具合が見つかるのではないかと危惧していた。

 案の定、入居したお客様から電話が入る。

 テレビの入力ジャックはあるがテレビが映らない。新品の蛍光灯に付け替えたのに点かない部屋がある。浴室のシャワーの蛇口が古いので交換してほしい。

 蛍光灯が点かないのと、テレビが映らないのはなんとかしなくてはならない。

 シャワーについては、すでに契約が終わって、家主に代金を支払った後なので、家主が了解する可能性は低いだろう。

 借りる前に要望があって、交換を条件にすれば了解がとれただろうが、契約を済ませ代金の授受も終わった後の話なので、家主が了解する可能性は低いだろう。

 テレビのアンテナと蛍光灯についてはは今日中に見られるようにしてくれとの要請。

 テレビが映らないのは、テレビアンテナがついていないせいだということがわっかった。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)は地上デジタル放送は、NHKの他には民放は2局のみ。

  だから、ケーブルテレビの加入率が高く、市内の8割はケーブルテレビに加入している(と思う)。

 この貸家も家主が住んでいたときは、ケーブルテレビに加入していた。

 それで地上波のアンテナをつけていなかったというわけだ。

 で、アンテナをつけてもらいたいとのこと。

 私の判断では、アンテナは家主負担でつけるべき。

 早速家主に話をする。

 家主の第一声は、「アンテナは家主がつけないといかんちゃろかい?入居者がケーブルテレビをひけばいいのに」。

 「テレビアンテナが無い状態の借家はありえない。住居でテレビを見られるのは当たり前なのだから、家主がつけてしかるべきです」と説明して、しぶしぶではあるが了解してもらった。

 蛍光灯が点かないことについても、前は点いていたんだから配線に問題があるのではなくて蛍光灯の器具が悪いのではないかと言う。

 入居するお客さんは、照明器具を全部LEDの照明器具に取り替えるため新品を購入していると説明して、これまたしぶしぶの了解をとった。

 一般的に、いったん懐にいれたお金をだすのをいやがる人間が多い。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)は交通手段が車しかなく、車は一家に一大ではなく一人に一台の世界。

 この借家は駐車場が無くて、なかなか借り手が見つからなくて、やっと車を必要としないという貴重なお客さんにめぐり逢った幸運を喜んだことは、すでに忘却の彼方に消えてしまっている。

 賃借人(借家人)は、貸家業というビジネスの大切なお客様であることを忘れている家主が少なくない。

 私は、不動産の賃貸借は、「貸してやる。借りてやる」の対立的な付き合いではなく、「借りていただく。貸していただく」の相互利益を共有する関係であってほしいと思っている。

 ちなみに、今日の入居者の方も妥協を許してくれない方、「テレビアンテナを今日中につけてもらわないと許さない」という言い分だった。

 それで、当社のかかりつけの電気工事店に、なんとか無理を言ってやってもらおうと思って連絡をしたら、急病で入院中。

 はたと困って、懇意にしている工務店がつかっている電気屋さんを紹介してもらったが、今日の今日は対応できないという。

 それは、そうだろうなと思いつつ、物件の近くの電気屋さんに電話してみたのだが、売出し期間中で工事に対応ができないと言う。

 間が悪いったらしょうがない。

 職業別電話帳で、やってもらえそうな電気屋さんに電話をかけまくり、なんとか対応してくれそうな店が見つかった。

 今日の午後はこのことに忙殺されてしまった。

 ということで、今日もネクサス7をいじって楽しむ時間がとれなかった。

 

 

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