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2013年1月19日 (土)

レ・ミゼラブルと国語辞典

 昨夜、「レ・ミゼラブル」を観に行った。

 最近、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)唯一の映画館「延岡シネマ」(3スクリーン)に、私が観たい映画がかかるようになった。

 私はミーハーだもので、私が観たい映画といったら、テレビでガンガン宣伝しまくっている話題作ということになる。

 ちなみに、若い方には「ミーハー」という言葉がわからないかもしれなので蛇足ながら説明させていただくと、「流行や周りの人の趣味などに安易に同調すること。みいちゃんはあちゃんの略。(学研 現代新国語辞典 )

 と、ここまで書いて、インターネットで「ミーハー」を検索してみると、「みいちゃんはーちゃんの略。程度の低いものに乗りやすいこと」(三省堂明解国語辞典)

 世の中の流行などに熱中しやすい人たち。〔「みいちゃんはあちゃん」の略。もともとは,趣味・教養の低い人たち、また、その人たちを卑しめていった語〕(三省堂 デイリー新語辞典)とある。

 ついでに本棚から広辞苑を引っ張りだして見てみると、「世の中の流行にかぶれやすいこと。また、そのような人。みいちゃんはあちゃん」とある。

 話は、映画「レ・ミゼラブル」から、大いにそれているが、つい最近、私は学研の「現代新国語辞典」を購入した。

 今までは、辞書といえば広辞苑が一番すぐれているのだと思っていた。

 しかし、辞書コレクターと称される学者芸人サンキュータツオさんが、「辞書によって編集の哲学がまるで違う」と述べておられる新聞記事を読んで、辞書をいろいろ比べてみて、「現代新国語辞典」が広辞苑より私の意向にあう辞書だと思った。。

 サンキュータツオさんのおかげで、長年探していた辞書にめぐり会えた。

 話が横道にそれっぱなしなので、話を戻そう。国語辞典については、また書きたいと思っている。

 で、映画の感想は、結論から言うと、ミュージカルじゃない「レ・ミゼラブル」が観たかったなというのが私の感想だ。

 私は、ミュージカルは苦手でなのである。

 だから、「レ・ミゼラブル」がミュージカルだと聞いたので、観に行くのをためらっていた。

 そもそも、なぜセリフを歌わなくてはいけないのかがわからない。

 セリフの方が、役者が感情を表現しやすいのではないのだろうか。

 歌を歌うときの歌に酔いしれている役者の表情に話の筋書きと違うものを感じてしまうのだ。

 私が生まれて最初に観たミュージカル映画は、ユル・ブリンナーの「王様と私」だった。

 当時ミュージカルなる存在を知らなかった私は、西部劇「荒野の7人」のユル・ブリンナーの映画ということで観に行っていたもので、スクリーンでユル・ブリンナーが歌いだすのを観てびっくりした。

 映画が始まって、普通に会話をしてたユル・ブリンナーが突然歌いだしたのだ。

 競演の女優もセリフを歌うし、あげくには出演者が歌って踊りだす。

 私は、これがミュージカルというものだということは、その後ずいぶん時間が経って知ることになる。

 映画は面白かったが、ミュージカル仕立てじゃないほうがいいなと、違和感を感じながら見終わった。

 その後、私が観たミュージカル映画は、「雨に唄えば」「ウェストサイド物語」「グリース」。

 「雨に唄えば」はテレビで観た。土砂降りの雨の中で楽しそうにタップダンスを踊る姿が印象に残っていて、心が暖まる思いがした。

 「ウエストサイド物語」は、一世を風靡した映画だった。指を鳴らしながら足をピーンと横にはね上げる踊りは、老いも若きもみんなでマネをしたものだ。

 「グリース」は、オリビア・ニュートン・ジョンを見るために観に行った。オリビアは思った通りに良かったが、それまで知らなかったジョン・トラボルタも良かった。

 しかし、私には、やっぱりミュージカルという存在価値がわからない。

 ただ、上記の3作品にはセリフがあった。

 普通にセリフを喋っていて、感情が高まって歌になったというような印象がある。

 だけど、「レ・ミゼラブル」は、普通のセリフでの会話がまったく無い。

 正直言って、私にとっては退屈で、上映が始まって1時間くらいで席をたって帰ろうかと思った。

 「レ・ミゼラブル」。日本語の題名は「ああ無情」。作家は、ドクトル・ユーゴー。

 誰もがその名は知っている有名な古典だけど、私は読んだこともないし、どういう筋書きなのかもまったく知らなかった。

 だから、この際有名な古典の筋書きだけでも見て帰ろうという思いだけで映画を最後まで観た。

 結果は、最後まで観ていて良かったなと感じた。

 「レ・ミゼラブル」が古典として生き残っている意味が良くわかった。

 しかし、見終わっても、この映画がミュージカルでなければいけないという意味は理解できなかった。

 やっぱり、私はミュージカルはだめだ。

 

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コメント

ミュ-ジカル「レ ミゼラブル」の舞台を観られたら、今までの何となくミュ-ジカルはパスかな・・というのは吹き飛びますよ。

九州なら、博多座かキャナルシテイ四季劇場で2年に一回、1週間公演がありますから、是非とも観劇されて下さい。

実写版は私も延岡で観ました。あれは、レミゼラブルを元々から大好きな人向けに作っていますから、飛び込みでは若干アレ?という印象を持たれたんじゃないのでしょうか?

レミゼラブルは最高のミュ-ジカルと世界が認める最高峰です。

是非、一度、劇場で本物を観劇されることを強くお勧めいたします。

レミゼが愛される一番の理由は、音楽です。

メインメロデイが4曲くらいしかなく、そのどれもが美しく、微妙にアレンジを変えながら使いまわしています。

だから、初めて劇場で聴いても、不思議に途中から全ての音楽が耳に馴染んで来るんですね。

ミュ-ジカルは多くありますが、そこまで考えて作られてるのはレミゼラブルだけです。

タケ君さん(君にさんをつけるのもおかしいような気がしますが・・・)

 コメントありがとうございます。

 何年かぶりにコメントをいただきました。

 ここ2年、ブログに力が入っていないもので、読者数が激減してコメントをつけていただくこともありませんでした。

 私の使っている「ココログ」は、バックナンバーが10ヶ月前までしか表示されないので、コメントをいただいたおかげで、6年前の自分のブログを読むことができました。

 あの頃は、ブログを楽しんで書いていました。

 手前味噌ではありますが、なかなか面白いブログを書いていたなとなつかしくも、嬉しい気持ちになりました。

 ありがありがとうございました。
 
 なんとか機会をつくって劇場で本物を観劇したいと思います。

 

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