不況でも「暮しは楽」 今の大学生の生活状況
現在の学生の半数以上が、今の暮しを「楽な方」と考えているそうだ。
全国大学生活協同組合が、全国の30国公私立大学の約8600人から得たアンケートの結果からだ。
アンケートによると、「暮らし向きが楽な方」と答えた学生が16.2%(昨年比5.5ポイント増)、「楽な方」が34.3%(同1.6ポイント増)で、楽だと感じている学生が50%をこえている。
なんでも、「楽な方」が50%を超えるのは始めてのことだという。
しかし、学生のアルバイト収入は若干増えたものの、小遣いや仕送りは減少傾向のまま。
それなのに、なぜ学生は「暮らし向きが楽」と感じるのだろう。
それについて、大学生協連は「貧富の差の収縮」のせいだと解説している。
2002年には仕送り10万円以上の学生が54.3%。一方5万円未満が13.1%。
それが2012年には、10万円以上が30.3%、5万円未満が26.8%。5万円~10万円が37.9%に増加している。
つまり、仕送りが平準化したことにより不公平感が薄れたというわけだ。
実に人間の心理を如実にあらわす数字だ。
太平洋戦争で負けたあとの日本は、国民みんなが貧しかった。
そして、国民総中流時代と呼ばれる時代を迎えた。
その後さらに経済は発展し国民はさらに裕福になった。
しかし、富むものがさらに富を増やし、持てる人の優雅な生活を見た庶民は、自分の暮らし向きに不満を感じることになったのだろう。
「赤信号みんなで渡れば恐くない」という言葉が流行ったことがあるが、「貧乏もみんなが貧乏ならつらくない」という気持ちもわからなくはない。
「景気はいいですか?」という質問に、「いやー、景気が悪いですねえ。(売れなくて)大変ですよ」という答えがくるとホッとして、「いやー、このところ忙しくてねー。儲かってしょうがないよ」とういう答えが返ってくると、なぜか気持ちが暗くなる。
こんなことを思うのは、私だけだろうか。
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