高速道路ができて、大渋滞。
大分・宮崎県民待望の東九州道路の全線開通が見えてきた。
私のブログでも何度か書いたが、九州の交通網は西と東で雲泥の格差がある。
鉄道はJR九州の日豊本線のみ。
本線といいながら、大分から宮崎、そして鹿児島にいたるまで、ずーっと単線。
始発から最終電車まで、どの時間帯も、1時間に普通電車と特急電車各1便。
単線だから、途中で通過列車待ちなんてこともある。
鹿児島から、東周りのJRで博多まで行くと8時間以上かかってしまう。
西周りの九州新幹線を使うと、鹿児島から博多まで1時間49分しかかからないのだ。
西周りの在来線、鹿児島本線は複線で、列車の本数も多い。
それなのに九州新幹線までできてしまった。
一方の東周りの日豊線は、ずっと単線で、複線化になる気配は一切なかった。
大分、宮崎県民は、こんな不便なJRを利用することが少なくなり、乗客が少ないから列車の本数がさらに少なくなるという悪循環。
もうひとつの交通手段である道路は、国道10号線のみ。
これがまた、ほとんどの区間が片側1車線というしろもの。
当地(宮崎県の北端の街、延岡市)から一番近い大都市(?)宮崎市までの約80㎞に2時間を要する。
そんな劣悪な交通環境を押しつけられてきたから、東九州道路の全線開通は大分・宮崎全県民の悲願なのだ。
ずっと政治から見捨てられて、自分が生きている内には日の目を見ないかもしれないと思っていた、東九州道路の前面開通が見えてきた。
あとは、大分県と宮崎県の県境の一部と、宮崎県日向市・都農町間を残すのみ。
2年後には前面開通となる。
ほとんど片側1車線。追い越し車線はわずかしかない、最高速度70㎞という、都会に比べるとおそまつな高速道路だが、それでも幹線住民の期待は大きい。
先月も、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の須美江町~北川町間が開通した。
開通日には、物見遊山的に車ででかける市民が殺到し、高速道路が渋滞をおこすという一幕もあった。
この道路を直轄方式とかなにかで無料にしたことで、地元では大きな問題が起こっている。
高速道路の無料区間では大型自動車の通行料が増えた。
だが、この区間に続く有料区間(延岡~日向)を避けるため、延岡南ICで高速道路をおりて、市道を抜け道として国道10号線に抜ける大型車が激増しているというのだ。
市道から国道10号線に接続する直前にはJRの踏み切りがあって、大渋滞を起こしているというのだ。
住宅地を大型車が駆け抜けるようになり、住民は危険と騒音に悩まされている。
その悩みを解消するためには、有料区間の無料化をしてほしいという意見が出ているらしい。
それしか解決策はないという新聞記事もあった。
しかし、私は、それはおかしいと思う。
有料区間を無料化するのではなく、無料の区間を無くせばいい。
以前、有料道路の無料化を実施した際に、日ごろ高速道路を使わない人まで有料道路に殺到し、1車線で追い越し車線が無いから、道路は渋滞し高速道路の意味合いを無くしていた。
無料区間を、200円程度の低額の有料にし、その分現在の有料区間を200円引きにするといい。
高速道路は、時間短縮の必要性がある人が時間をお金で買うという発想で運営するべきだろう。
大分、宮崎の全県民が熱望してきた高速道路だが、高速道路を使うにはお金がかかるということも理解しなくてはならない。
高速道路を作れ!と言いながら、お金を払ってまで使う必要はないのなら、高速道路の必要性は低いということになる。
高速料金は安い方がいいが、タダはいけない。
100円でも200円でも、有料にして、急ぐときは有料道路を使い、急がなくていい場合は一般道路を使うというようにすることで、車が分散化され渋滞緩和に役立つはずだ。
お金を払ってまで急がなくていいという人ばかりだったら、高速道路はいらないということになる。
テレビ報道で、タヌキやシカしか通らない、税金を無駄遣いしている高速道路という汚名をきせられないように、みんなで高速道路を利用し、高速道路の有効活用も考えることだ。
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