悪徳不動産屋日記⑨ 盗人に追い銭
突然、数年前に店舗兼居宅を購入していただいたお客様が事務所に入って来られた。
この方は、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)日の出町で中華料理屋さんをされていて、このお店には私もときどき食べに行く。
お世話したお店だし、料理は美味いので、もっと頻繁に利用したいのだが、このところダイエットのため足が遠のいていた。
それなのに先日、お客さんのご紹介をいただいた。
ご紹介いただいたお客様は大阪在住の方で、亡くなった親の家の売却のご依頼を受けた。
その取引が先日終わって、報告とお礼をしたばかりだったから、なんだろうと思いつつ出迎えた。
紹介いただいた大阪在住の売主さんからの頼まれ物を届けに来たと言う。
取引の際にもお土産をもらっていたので、重ねていただく覚えはない。
何だろうと思ったら、「大変お世話になりましたと、感謝してましたよ」と言って封筒を渡された。
開けてみると便箋と3万円が入っているではないか。
手数料は満額もらっているわけで、さらにお礼なんていただけない。
早速、売主さんに電話を入れたのだが、「今回の取引では、本当にお世話になった。感謝の気持ちですからとっておいてください」とのこと。
ありがたく頂戴することにした。
私は悪徳不動産屋なのであるが、なぜかお取引の後にお客様に大いに感謝されることが少なくないのだ。
これは悪徳不動産屋の風上にもおけない所業で、もっと修行を積まなくてはいけない。
お客様たち、羊の皮をかぶった狼にご注意あれ。
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