延岡、「商店街いいとこさがし」
今日の当地(宮崎県の北端の街、延岡市)のローカル紙「夕刊デイリー」の「商店街いいとこさがし」という見出しに目がとまった。
当地唯一の4年制大学「九州保健福祉大学」の学生さんに、当地延岡のいいところを教えてもらおうという企画のようだった。
延岡駅前~幸町~サンロード栄町~山下新店街を歩いて、その夜のシンポジウムで感想や意見が発表されていた。
いろんな感想が出ていた。
そのひとつに、「高田万十(まんじゅう)のハムタイが美味しかった。東京では見ないのでびっくりした」という感想があった。
「高田万十」というのは駅前の創業50年を超す鯛焼き屋さん。
は「鯛焼き屋」さんと言わないと、全国標準ではわからないだろうけど、本来は「平凡焼き屋」さんだった。
平凡焼きというのは標準語で言う「今川焼き」のこと。
今は、「平凡焼き」だけではなくて「鯛焼き」も作っている。
感想にある「ハムタイ」というのは、鯛焼きのアンの代マヨネーズをとじこめ、そこにロースハムをはさみこんである。
鯛焼きのアンがマヨネーズというと違和感を感じるかもしれないが、これが実に合うのだ。
そしてロースハムがそれを引き立てる。
「高田万十」さんのアイデアだが、全国版でも通用すると思う味だ。
高田万十さんは、平凡焼きと鯛焼きが表看板で、白アン、黒アンどちらも美味いが、他の店との差別化はできない。
「ハムタイ」はそれとは全く別物。
私が万十を買うとき、絶対に「ハムタイ」ははずせない。
私は今、糖質制限食を実行しているので食べられないが、こんな記事を書いていると無性に食べたくなってしまう。
次に、「今山八幡宮の石段がいい」という感想があった。
「今山八幡宮」は当社から歩いて5分。私の実家からだと歩いて1分。
私にとっての氏神様。
延岡駅から徒歩10分も離れてい、市の中心街にある今山という小さな山全体が今山八幡宮の境内になっている。
山といっても標高60メートルくらいの、丘みたいな小さな山の頂上部分に神社がある。
山の南側と、東側の2カ所に石段の登り口があり、東側の登り口は、私の実家山下新天街に接している。
子どものころは、登り口の広場や石段が私たちの遊び場だった。
生まれたときから生活の中にあって、何にも感じたことのない石段だが、よその町から来ている福祉大生の「石段がいい」という感想を聞くと、そんなもんかなと少々うれしい気持ちになった。
また、「プラモデルを作る鍛冶屋さん、情熱的なお菓子屋さんなど魅力的な人材を活用してほしい」という意見もあった。
この「プラモデルを作る鍛冶屋さんというのは『はじめちゃん』のこと」だなと、私は思う。
「はじめちゃん」というのは、私の3つ年下で、小中高の後輩になる。
家は5、6軒先。
プラモデル作りも上手いが、お父さん親の代からラジコン飛行機を作って飛ばす名人で、今は狭い場所でも離着陸のできるヘリコプターに力を入れている。
制作、操縦技術とも名人級で、本格的な航空写真の撮影もやっている。
この世界では全国的にも有名なのだ。
しかし、意見にあった「情熱的なお菓子やさん」というのが誰なのか私にはわからない。
近い内に、町内会を歩いてみて、その存在を確かめてみたいと思っている。
もう一つの感想に、「町を歩いていると、通りがかりの子どもたちが『こんにちは』と挨拶をすするのがいい」という感想もあった。
私の事務所の前も小学校の通学路になっているが、店頭ですれちがう子どもたちが「こんにちは」と大きな声で挨拶をする。
あわてて私も「こんにちは」と挨拶を返すことになる。
なにげなく目にとまった小さな新聞記事だったが、自分の町のすばらしさを、よそから来た人に教えられた。
私たちは日ごろの会話で、「延岡にはなんにもない」と愚痴を言うことがある。
よそからお見えになった方に延岡の名所や名物を聞かれて、「延岡にはなんにもない」と答える人も少なくない。
先日の朝刊(全国紙)を読んでいたら、これは一人延岡だけのことではなく、全国的にこんな町は珍しくないようだ。
その記事でも、地元にいると気がつかないことでも、よその人がみるとすばらしいこともたくさんある言っていた。
ひまをみつけて、我が町のいいとこさがしをしてみようかなと思っている。
« セキがとまらない | トップページ | 読者に遭遇するはずかしさ »
「11延岡市のご案内」カテゴリの記事
- 延岡のすてきな景観がひとつ消える(2023.01.21)
- 菜の花と桜がはなざかり コノハナロード(2022.03.06)
- アユ漁解禁(2021.06.01)
- 新型コロナウィルスワクチン接種券が届いた(2021.05.21)
- オリンピックがやってくる(2021.04.09)
コメント