衆議院選挙無効の判決。
自分が、何にもしてきていないのに、あれこれ言う資格もないと思って、このところ天下国家のことには口をつぐんでいた。
しかし、さすがに今日は黙ってはおれない。
広島高等裁判所は、昨年12月の衆議院選広島1区、2区について憲法違反で無効とする判決を言い渡した件のこと。
1票の格差訴訟においては、すでに30年前に最高裁から違憲判決が下されている。
2年前にも、最高裁は違憲状態である旨の判決を言い渡している。
最高裁の他、5つの高等裁判所で違憲、2つの高裁で違憲状態という判決が下されている。
しかし、いずれも違憲若しくは違憲状態であるが選挙は有効という判決だった。
裁判所の判決を無視し続ける国会に対して裁判所は、今回選挙の結果が無効だという判決を下したわけだ。
この判決が確定してしまうと、広島1区2区で当選した国会議員は、その資格を失うわけだ。
判決をうけて襟を正すどころか、「無責任な判決だ。当然上告する。最高裁では覆る」と息巻く自民党幹部もいる。
驚くことには、「保法の越権行為だ」などとほざく閣僚経験のある自民党議員がいたが、立法の責をになう立場にありながら3権分立の意味も理解していないのだろうか。
とはいえは、そんな国会議員を送り出しているのは、とりもなおさず選挙民なのだから情け無い。
思い起こすまでもなく、昨年11月、国会の場で解散をせまる安倍さんに対して、当時の総理大臣野田さんが「定数是正を今国会中に実現することを約束するなら、解散する」と宣言し、それに自民党総裁の安倍さんが応じたことで解散をした。
その結果、衆議院解散。そして総選挙。
定数是正を言い出した民主党も、それに応じた自民党も、なぜかこの問題をうやむやにしてきた。
政権交代に期待して民主党に政権を託してみたものの、民主党は、まったく政権担当能力がなかった。
何も決められずに、政治をぐちゃぐちゃにしただけ。
選択の間違いを悔やんだ国民は、選挙で民主党以外を指示した。
その結果誕生した安倍政権。
アベノミクスなんて言われて、景気が好転したように見えているが、それは2年余の民主党政権があまりにもひどすぎた反動で、すべてが上手くいっているだけのこと。
実体経済の先行きはまだ不透明だ。
今、国民は、民主党のでたらめから政権を取り上げることに成功したことに大喜びしていて、本質から目が離れている。
広島高裁の判決は、私たちに、先の解散総選挙の大きな約束である定数是正問題に頬っかむりしている政治屋の嘘に、厳しい目を向けるべきだということを改めて認識させてくれた。
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