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2013年5月 7日 (火)

ウォーキング中の不祥事

 ついさきほどのこと、ウォーキングをしていると横断歩道の信号が赤になった。

  ちょっと立ち止まり、右を見て左を見て安全確認。

 見通す限りずーっと、まったく車の姿はない。

 横断歩道の道幅は5メートルくらい。

 絶対の安全を確信して、赤信号を無視して歩を進めて行った。

 その瞬間、後ろから「歩行者の方も赤信号では停まってください」と拡声器で注意を受けた。

 振り返るまでもなく、パトカーからの警告だった。

 まずい!一瞬私の頭を、どんな罰則がくるのだろうかと不安がよぎった。

 しかしすぐに、歩行中のことだと反則キップをきられることはないと、心に安心を取り戻した。

 もともと私は、全然車が来てないときは、赤信号は無視することにしていた。

 ちょっと心にひっかかるものがないことはないが、信号は人を安全にするために設置してある物。

 安全が確保できるときは、信号を無視しても罪悪ではないと思っていた。

 ノーベル賞の山中教授が、そんな私の考えにお墨付きを与えてくれた。

 それは、山中教授が記念公演で披露したこんな話だ。

 「高校の先生の話で心に残っているのが、『赤信号で車が来ていないのにまっている人になってほしくない』ということ。法律を守るのは大事だが、杓子定規の判断しかできない人になってほしくないということだった。そういう考えも、今の研究に行かされている」というものだった。

  山中教授のこの言葉を聞いてからというもの、私は確信犯的に赤信号を無視するようになっている。
 
  ただし、小中高生が信号待ちをしているときは、彼らといっしょに黙って信号待ちをしている。
 
  とはいえ、法律違反は法律違反。

 私は振り返ることはせずに、頭の上に両手を掲げて丸を作って、パトロール中のおまわりさんに反省の意を表した。

すると、パトカーから重ねての忠告があった。

「危険ですから、歩行者も赤信号では立ち止まるようにしてください」

 私は、この言葉には納得できなかった。

 自分の進行方向の横断歩道が赤だが、左右方向からの車はまったくない。

 だから、赤信号を無視しても絶対に危険はない。

 一方、この赤信号で立ち止まって、信号が青になって即座に横断歩道に歩きだしたとき、同じ信号待ちをしていた車が私に気づかず左折してきたら、私は車にはねられるかもしれない。

 時間は夜。うっかりした運転者が私を見過ごす可能性は低くはない。

 だから、左右から全然車がきていないのであれば赤信号を無視して横断歩道を渡る方がはるかに安全だと言える。

 私は、これは屁理屈ではなく理論的にそう判断した結果、自分の安全のために赤信号を無視しているのだ。

 だからと言って、法律の番人であるお巡りさんが法律を破る人間を無視するわけにはいかないだろう。

 だから、赤信号を無視した私に、「歩行者も赤信号は守りなさい」と注意するのは当然のこと。

 しかし、「危険だから、赤信号ではとまりなさい!」という言葉は正しくはない。

 私のゆがんだ反骨心は、めらめらと怒りの炎をあげる。

 民は官にさからわず、従順に従えということなのか?

 それなら、「危険だから」なんて、理屈にあわないことは言うな!なんて思ってしまうのだ。

<そんなことを考えながら、足を休めることもなく歩いていた。

 しかし多面的に考える私としては、こうも考えた。

<信号待ちしている車はパトカーだけではなかった。

 だから、信号を守らない私を無視してしまうと、パトカーと並んで信号待ちをしている車の人から、職務怠慢だと非難をあびることになる。

<それで、仕方なく拡声器で警告を与えることにしたのかもしれない。

 なんてくだらないことを考えながら、今日の私のウォーキングは終了した。


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コメント

成る程ですね。
ふつうの人なら誰もいない赤信号はばかげた話です。
私の場合は視障者なのでうっかりすると大変なので出来るだけ信号には従うようにしています。
プリウスなどの車は音が静かなので警戒が必要です。
最も困る事は赤信号でも隙を見て渡歩行者がいることです。
最近は信号も見えづらいので周りの歩行者の動きに合わせることがありますが気を付けなければと思います。
本文にも書かれておりましたが、我々や子供の前では辞めていただきたい行為です。

いつもコメントありがとうございます。

視聴覚に障害のある方のことには気がつきませんでした。

気づかずに迷惑をかけることがあることに注意します。

もっとも、子どもの前に限らず、信号待ちをしている人がいるときには、空気を読んで、いっしょに信号待ちをしているんですよ。

早速のコメントのお返しありがとうございます。
本当にjohokan さんのようなモラルを持ち合わせた人ばかりだと助かるのですが…

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