取り締まりのための取り締まり2
先日の古屋圭司国家公園委員長発言に、賛否両論、議論をかもしているようだ。
高校生の長女を亡くした北海道交通事故被害者の会代表の前田敏章さん(63)は「被害ゼロの願いに背く、重大な問題発言。警察を管理する多立場のトップが、違反を容認するかのような発言」だと、抗議文を提出するという。
岐阜県警の分析では、2011年までの5年間の人身事故で死亡.にいたる確率40キロ超50キロ以下では2・2%だったのに対し、70キロ超80キロ以下は23%だったというデーターも取り上げられていた。
しかし、この問題についての新聞の書き出しがおかしい。
朝日新聞の記事の書き出しには、「古屋国家公安委員長の『制限速度を20キロ超えていても、危険性がなければ警察が取り締まる必要はないのではないか』。古屋圭司国家公安委員長のそんな発言が波紋を広げている」とある。
古屋さんの「私の地元でも、片側2車線、まっすぐの道、歩行者が出てくる危険性もない、そこは制限速度が50キロなんで、70キロぐらい出る。流れに逆らわないで行くと。取り締まりの対象になるが、疑問に思っていた。」という発言の中の、「70キロぐらいでる」という言葉をとらえての反論のようだ。
しかし、古屋さんの本旨は、発言の最後にある「本当に事故の防止に資する取り締まりに力を入れるべき」という言葉にある。
事故が起こりようも無いところに尽力するより、事故がおこる可能性の高いところに取り締まりの力をそそぐべきだと言っておられるのだ。
一方通行や、一旦停止は、進入したら危ない道路や、一旦停止をしないと危険だから、それらの制限をしているはずだ。
それなのに、物陰に潜んでいて、市民が違反を犯すと飛び出して違反キップを切る。
そんな取り締まり方を見直そうというのだ。
事故を未然に防ぐためにはどうしたらいいのかを、もっと深く考えるという提案は、私の従来からの意見とまったく同じ意見だ。
一般市民の私がこんなことを言うのはおこがましいが、私は、古屋国家公安委員長の発言を全面的に支持する。
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