悪徳不動産屋日記 親切に対応しなければよかった
電話が鳴った。
「もしもし、恵比須町の不動産屋さんですか?」
「はい、そうですけど」
「駐車場のことで聞きたいことがあるんですけど・・・」
「はい、どういったことでしょう」
「山下町の郵便局の隣の月極め駐車場に空きはありますか?」
「はい、1台空いてますよ」
「料金はいくらですか」
「月額6000円です」
「契約のときの仲介料はいくらですか」
「6300円です。」
月極め駐車場についての問い合わせ電話であった。
当社は管理をしているわけではなく、賃貸の斡旋だけを依頼されていて
駐車料集金を含めて管理は地主さんがやっている。
「借りたいのですが、3カ月だけということでも大丈夫ですか」と言う。
賃料は月額6000円。
すぐ近くに5000円の月極め駐車場ができたため、こちらの駐車場を借りていた人がそちらに移ったため、空きは1台ではなく2、3台になっているかもしれない。
ずっと空きっぱなしだし、3カ月でも貸した方がいい。
「3カ月でも大丈夫ですよ」と答える。
すると、「3カ月で解約して、間が開いてもう一度借りるときは、また契約のし直しで手数料を払わなくてはいけないのですか?」と言う。
自分の仕事のお客さんの都合で、今回は3カ月だけで良いと言うのだ。
ぴんときた。近くのウイークリーマンションの経営者のようだ。
「ウィークリーさんですか」と聞くと、そうだと言う。
自前の駐車場で不足する分だけを、不足する期間だけ借りたいのだろう。
問い合わせの口調が感じのいい人だったので、「駐車料を含めて管理は地主さんがやっているので、その後のことは地主さんに相談してみたらいいですよ。
当社は5000円、6000円が欲しくて文句は言いませんから」
最初の手続きをしてあげて、あとは地主の意向で良いと思ったのだ。
ただし、空いている間に別の借り手がついたら、そちらに貸すということは了解しておいてくださいとだけ念を押しておいた。
明日にでも契約に出向いて来るとのことで、すぐに地主に連絡を入れた。
まずは空き箇所の確認をする。
3台分空いているとのこと。
そして、近くのウィークリーマンションのお客様用駐車場として申込みが入ったけど、3カ月でいいかと聞いてびっくりした。
その人は直接地主に電話をしていて、不動産屋抜きで貸してもらえないかと頼まれたが、契約は当社を通してきちっと契約をしたいので、当社に連絡をするように伝えていた人だというではないか。
たかだかと言ってはお客様に申し訳ないが、6000円の手数料はどうでもいい。
それをけちって地主に直接取引を持ちかけ、それを断られてしぶしぶ当社に連絡してきたのだ。
そんなことはおくびにも出さずに、人の良さそうな口調で問い合わせしてきて、それに騙されて無料で契約更改のやりかたまで親切に教えたことに腹が立つ。
こんなささいなことに、憤りまくる、私は心の狭い悪徳不動産屋なのだなあ。
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