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2013年8月27日 (火)

閲覧制限の「はだしのゲン」増刷

 松江市教育委員会が市立小中学校に閲覧制限した漫画「はだしのゲン」の注文が相次ぎ、発行元の汐文社と中央公論新社が増刷を決めたという。

 汐文社は、今年の7、8月は前年の3倍に当たる約7000部を発行したが、在庫が少なくなったため、全10巻に関しそれぞれ2000部の増刷を決めた。

 文庫版を発行する中央公論新社も書店からの注文数に合わせ、全7巻各約1万部の増刷を決めた。(以上、報知新聞)

 「はだしのゲン」は、中沢啓治さんの、自身の原爆の被爆体験を元にした漫画。

 悲惨な被曝者の姿や戦中戦後の社会情勢が描かれている。

 特に、原爆の犠牲となった市民の残虐な姿が詳細に描れていて、原発の恐ろしさと残酷さと、世界平和を訴えている。

 松江市教育委員会は、「はだしのゲン」を過激で暴力的な表現があるとのことで閲覧禁止にしたが、もっと過激で暴力的なのが現実の戦争だ。

 教育委員会は、何かを覆い隠そうとする人たちの声に押されて閲覧禁止にしたのだろう。

 閲覧禁止にしたことが話題を呼び、出版社は増刷を決めた。

 全国の図書館での閲覧数も激増していることだろう。

 隠すつもりだった閲覧制限が、「はだしのゲン」を表舞台に引き立ててくれたのだから皮肉なものだなあ。

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コメント

あなたは当然、この本を読んで、ここに意見を書かれていると思いますが、あなたの感想を知りたいです。
この本の記述を正しいとして、子どもが読んでも害がないとお考えなのですね。

 私は、「はだしのゲン」は週刊ジャンプに連載されていたものを読みました。
 個人的な好みとしては、私はこの漫画の絵が好きではありませんでした。
 「この本の記述が正しいとして、子どもが読んでも害がないとお考えなのですね」との質問ですが、正しいとは思っていませんよ。
 正確に歴史検証をしないまま、作者の思い入れのみで書かれていると思う場面が少なくないと感じています。
 作者の反核、反戦の考え方を強調した表現になっているところも感じます。
 この本を平和教育の教材としてとられるのには反対です。
 
 私が問題にしているのは、教育委員会が強い力に押し切られて閲覧禁止にしたことです。
 言いたいことが言える内は、せいいっぱい言いたいことを言いたいと思っています。
 言いたいことが言えなくなる世の中にならないようにというのが、私の思いです。

子どもへの影響についてはどうですか?
子どもを持つ親として、一番問題視しなければならないと思いますが、この点について害はないというお考えですね。

お答えになるかどうか。
31日のブログに投稿します。

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