やばい
最近、耳につくいやな言葉が「やばい」だ。
危険だとか不都合なことを意味する「やばい」という言葉が、賛辞や肯定的な意味で使われている。
楽天イーグルスの田中まーくんが、開幕14連勝をしたときのインタビューの第一声で「やばいですね」と発していた。
数年前にテレビで、若者が美味しいものを食べるときなど、肯定的な場面で「やばい」という言葉を使っていると取り上げられた。
それを受けて芸人たちが、最初はふざけた感じで「やばい」を連発していたのだが、すっかり定着しそうな気配である。
言葉は時代とともに変わってきた。
私が中学校の国語の時間に、先生が「『一生懸命』という言葉は間違いだ。正しくは『一所懸命』だ。」と言われた言葉を今も思い出す。
それで、私は「一生懸命」という言葉をずっと使わずに来た。
しかし、今、「一生懸命」が「一所懸命」を駆逐してしまって、「一所懸命」という活字を見ることがなくなった。
だから、「やばい」も、そんな言葉の変化なのだと思えばいいのかもしれないが、テレビが悪のりして意図的に流行らせている感があって、どうにも不愉快だ。
テレビで、いい年した大人が若ぶって「やばい」と言うのを見ると虫酸が走る。
言葉が時代とともに変わっていくのはしかたのないことなのだろうが、「やばい」が新しい言葉として定着するのはどうにも許せないなあ。
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