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2013年8月25日 (日)

悪徳不動産屋日記 油による排水管の詰まり

 昨日、排水管の詰まりのことを書いたが、排水菅トラブルのことでもう一つ大きな問題が、油の処理だ。

 天ぷら、フライで使った油を、その流しやトイレに流してしまう人が多いらしい。

 同じ液体だから流してしまえば同じこととばかりに、流してしまうのだが、これが排水管を詰まらせることもある。

 排水管を詰まらせない場合でも、家庭や飲食店が流した油は、下水道菅の内側に固まりとなってこびりついていく。

 少量だからいいだろうと流した油も、何千、何万世帯のものが集まると膨大な量になる。

 下水道菅で固まった油が、下水道菅を詰まらせることもある。

 詰まらせないまでも、下水道の末端処理施設の負担を大きくする。

 だから、使った後の油は紙に吸い取らせたり、処理剤で固めたりしてゴミとして出すようにしなくていけない。

 鍋や皿に残った油も、紙や布で拭き取ってから洗うことが望ましい。

 なぜ悪徳不動産屋の私が、油の処理にこだわるかといえば、私が勤めていた会社での経験からだ。

 前の会社に入社したてのころ、私はその会社が分譲したマンションのクレーム処理担当にさせられた。

 そのマンションは、下水道が整備されていない地域にあったので、家庭の汚水及び雑排水は合併浄化槽で浄化して流すことが義務付けられていた。

 当時、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の下水道普及率は30%未満で、下水道のない地域が多かった。

 マンションの住人からのクレームは、浄化槽の性能が悪くて、汚水が浄化されずに、室内でトイレの異臭がするというものだった。

 浄化槽施行会社に調査してもらったところ、各家庭が油を直接す量が多くて、浄化槽内で油が固形化して、浄化槽が浄化できなくなっているのが原因だった。

 それで、いったん浄化槽の清掃をして、入居者の方々には、その旨の説明をして、以後は食用油をそのまま流しに流すことをやめるようお願いした。

 しかし、それでも油を捨てることは止まず、何度も浄化槽が動かなくなった。

 その都度入居者は、浄化槽の設計ミスだとして厳しくクレームを付けてくる。

 クレーム担当の私は、その度に浄化槽の施行会社といっしょに浄化槽の点検に立ち会うことになった。

 浄化槽の中は汚水が溜まっている。

 通常は、その汚水をモーターで攪拌しつつ、浄化槽に生かしているバクテリアで汚物を清浄化しているのだという。

 浄化槽のふたを開けて点検すると、通常なら液状である汚水が、表面を厚い油の固まりが覆いつくしているのだ。

 現場確認に同行していた社長から、「棒切れで表面の油をかき回して見ろ」と命じられ、かき回すと、その下は汚水。

 汚水というのは、つまり糞尿混じりの水。

 浄化されていない汚物の姿(ウンコが浮いていたりするのだ)と臭いに、吐き気をこらえながら表面の油をかき分ける。

 おまけに、浄化槽点検中はトイレを使わないようにお願いしていたのにトイレを使った人がいるのだろう。点検している浄化槽に汚水が流れ込んでくる。

 トイレットペーパーが混じっているので、その汚水が何かを思い知らされる。

 入社したばかりで給料も水準以下の安月給だった私は、社長命令で汚物をかき混ぜながら、辞めてやろうかと思ったものだった。

 私は、そのときの浄化槽を覆いつくす油の固まりの姿を見ているから、下水道の末端処理場の惨状を想像できるのだ。

 だから私は、油を流しに流すことはしないし、フライパンや皿に残っている油は、新聞紙で拭き取ってから洗うようにしている。

 悪徳不動産の、遠い昔の思い出である。

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