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2013年8月16日 (金)

悪徳不動産屋日記 一斉に盆休み

 お盆休みも終り、今日からまた仕事。

 お盆休みの帰省客が物件を探すこともあるかもしれないのに、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の不動産会社は一斉にお盆休みに入る。

 不動産業は他社の情報が必須で、他社のほとんどが休むとなると仕事にならない。

 それで、市内の不動産会社は一斉に休業となる。

 各社多少の違いはあるが、概ね13日から15日を盆休みとしている。

 当社もそれにならって、例年13日から15日が盆休みである。

 冒頭に、盆休みに物件を探すお客さんがあるかもしれないと書いたが、今年がまさにそれ。

 現在北九州市にいる、知り合いの娘さんが、盆に帰省してアパートを探したいというのだ。

 お盆休みを利用して14日に帰省して、アパートを見つけて、9月3日には入居したいという。

 前もって物件を探し、希望条件に合いそうな物件の資料を送った。

 他社さんの物件だったが、インターネットのホームページで確認してもらって、2つの物件にしぼって、申込みをして帰りたいと言う。

 すでに、引越し業者に9月3日の引越しの手配を済ませているとのこと。

 余りにも急な話だ。

 他業者が一斉に休んでいるから、気に入らないときには他の物件を探しようがない。

 引越しの予定日が迫っているので、もし気に入らないときにはどうするのだろうと心配しつつ、とにかく案内の予定を組んだ。

 約束の日の14日の前日、管理会社に鍵を借りに行ったところ、最有力候補にしていた物件が、直前の12日に予約が入っていた。

 こんなものだ。

 借りるかどうか確定していないので、とり置きはお願いできなかった。

 幸い(?)、同じアパートに8月31日退去予定の部屋があるので、引越しを少し遅らせることができるなら入居は可能。

 すぐに、そのことを連絡したのだが、携帯電話は「お客様の都合で電話がつながりません」との応答。

 どうやら電話料金の払い忘れで、電話が止められているようだ。

 物件資料のやりとりをしたパソコンのメールにも連絡を入れるが、応答がない。

 万事休す。

 約束したのだから、明日は来るということで待機しておくしかない。

 果たして、当日の14日。

 午前中に携帯にメールが入る。

 「昨日は携帯が使えなくなっていました。今日は予定通りお伺いしますけどいいですか?」とのこと。

 まずはひと安心。

 約束の時間の午後1時の30分前に出社。

 ことの成行を説明して、案内。

 管理会社から言われている入居可能日は9月15日。

 8月31日に退去して、補修箇所の見積りをして、家主の了解をとって補修に入るから2週間は見てもらいたいというのだ。

 なんとかリフォームを急いでもらえないかという話をしたが、入居期間が長かったので、かなり補修が出ると思われるので2週間は必要だとのことだった。

 お客さんは、物件は気に入ったが、9月3日の引越しの予定は変えられないと言う。

 に、運送会社に荷物を一次預りしてもらって引越しを遅らせることができるのではないかという提案もしてみたが、引越しの見積りも済ませているので、それもしたくないと言う。

 心配していた事態が起きてしまった。

 他の物件を探そうにも、盆休みがあけるまで探しようがない。

 北九州には、その日の内に帰らないといけないとも言う。

 盆開けに管理会社に無理をお願いして、リフォームを急がせて7日くらいまでになんとかなりそうなら検討すると言うので、とりあえず入居申込書を記入しておいて、リフォームが間に合いそうなら申込みをするということにして申込書だけ記入しておくように話をしてみた。

 すると、「そこまで急がなくてもいいから、申込書は後でファックスのやりとりでもいいですか?」と聞いてきた。

 そこで、納得。

 私だけに頼っているような話だったが、他社にも依頼しているのだろう。

 他でも物件を探しているの?と聞くと、全国展開をしているアパート業者には問い合わせをしたと言う。

 そして、今日。

 管理会社に鍵を返しに行き、リフォームを急げないかという話をしてみたが、無理だとの回答。

 恐らくお客さんは、全国展開のアパート会社の物件を決めているのだろうが、約束だから、メールでその旨報告を入れる。

 しばらくの後に返信がある。

 「今回は、○○建託さんのアパートを借りることにします。また何かありましたら、よろしくお願いします!」

 悪徳不動産屋の私は、私を全面的に信頼して家探しを依頼し、早々に引越しの手配をしているのに、住む家を見つけられないときはどうしようとうろたえていた。

 信頼されていると思うと、悪徳不動産屋は、それに答えようとしら真剣になってしまう。

 真実は、○○建託さんの物件を先に見ていて、その物件の比較物件として私に休日出勤を要請してきたということのようだった。

 経営者だから、無給の休日出勤になったが、引越し先がないという結末にならなかったことに胸をなでおろし、一方でちょっと傷ついた悪徳不動産屋であった。

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