横浜踏み切り事故、総理の感謝状に大橋巨泉さんが異論
TBSラジオ土曜ワイド「永六輔その新世界」で、大橋巨泉さんが、踏み切りで男性を助けようとして女性がなくなった事故について語っていた。
巨泉さんは、女性の行為は尊いし自分に真似のできることではないが、安倍総理が女性を表彰することに対して異論を呈していた。
表彰については、菅官房長官が遺族の元に出向いて表彰状を手渡すことにしているという。
巨泉さんは、マスコミはこれを美談としてのみ報道し、そのことに異論を唱える者がいないことを批判していた。
巨泉さんは、総理の行為を、国民の目が美談として盛り上がっているのに便乗した人気策だと糾弾していた。
また、「遮断機が下りたら、そこに立ち入ったらいけない決まりになっている。だから、美談としてだけ取り上げるのではなく、遮断機が下りた踏み切りには立ち入ってはいけないという報道も必要だ」という趣旨のことも言っておられた。
総理も、横浜市長も、警察も表彰し、それが美談として大きく報道されるのを見聞きしたものは、同じ場面に遭遇したとき助けにいかなくてはいけないという脅迫観念を植えつけられるのではないか。
私も、この事故については、もやもやしたものを感じていた。
自分が同じ状況に遭遇したらどうしただろう。
おそらく私は、何もできずに、目を覆うだけだっただろう。
そして、助けに行かなかたことに対しての自責の念をずっと背負って生きることになっただろう。
巨泉さんの、「私は絶対に助けに行くことはできなかっただろう」という言葉は、私にとって救いだった。
巨泉さんは、総理の表彰という行為を批判する意見がまったく出ないことを一番憂えていた。
巨泉さんの話で、私の中のもやもやは、少し解消できた。
巨泉さんは、亡くなった女性の行為を尊いとは思いこそすれ、一切否定をしてはいない。
しかし、勘違いされてバッシングに遇う危険性のある意見だ。
少なくとも、こんな意見を巨泉さん意外に聞いたことはない。
巨泉さんは、物が言えなくなる社会を心配しておられたが、こうやって彼の意見をきけたということは、まだ日本は大丈夫なようだなあ。
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