流行語大賞の不思議
今年の流行語大賞のノミネート語が発表された。
今年の終わりを感じさせる行事の一つだ。
これも毎度のことだが、ノミネートされた50の言葉の中に、なぜこれが流行語なんだろうということばがたくさん入っている。
それどころか、意味不明な言葉も数多い。
「バカッター」「ダークツーリズム」「スネップ」は、カタカナ語苦手の私には、皆目意味不明で想像もつかない。
「激おこぷんぷん丸」「涙ふくろメイク」「こじらせ女子」は始めて聞く言葉。
なんとなくわかるような気もするが、本当の意味はわからない。
「ビッグデータ」「ニーサ」「ヘイトスピーチ」「マイナンバー」は、私にはわかるが、果たしてわかる人がどれほどいるのか。
その他、話題になった言葉が数多く入っているが、「流行」した言葉とは違っている。
「流行」の言葉の意味を広辞苑で確かめてみると、「衣服・化粧・思想などの様式が一時的に広く行われること。はやり。」とある。
最近、常用している学研現代新国語辞典では、「世間に広く用い行われること。特に、服装やことばなどのあたらしい様式が、一時的にもてはやされ広まること」と解説されている。
(ちなみに、辞書マニア芸人「サンキュー・たつお」さんの影響で、辞書によって言葉の説明が全然違うと知らされ、今、私のお気に入りは「学研の現代新国語辞典」である。上記の広辞苑との解説を比較してみても、「新現代」の方の解説の方が私の語感に合っている)
どちらの辞書でも、「流行」とは、もてはやされ広く使われていることという意味であるようだ。
ノミネート語から、誰でも認める今年の流行語としてふさわしい言葉を私が選ぶとすれば、「今でしょ」「倍返し」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」「アベノミクス」くらいでしょ。
「母さん助けて詐欺」「DJポリス」「富士山」「さとり世代」を始めとする、その他の言葉は、「流行語」じゃなくて「話題」の言葉だろう。
企業イベントのお遊びだから、真剣に論議をするつもりはないのだが、個人的には「流行語」と称するからには、もっとだれでもわかるような言葉を選んでもらいたいと願っている。
「流行語大賞」のノミネート語を聞くと、なんとなく居心地が悪いんだなあ。
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