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2013年11月 3日 (日)

悪徳不動産屋日記 敷金礼金無し物件

 今日は、本来なら定休日。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の不動産屋は、日曜・祭日を休日にしているところが多い。

 社員をたくさん抱えてやっている会社は、日曜日もやっているが、中小・零細の不動産会社が休むもので、明けていても情報がまわらないので、日曜・祭日は一部の社員だけ出て対応しているという状況だ。

 日曜・祭日が定休日といっても、お客様の要望があれば対応している。

 今日が、それだった。

 一昨日、ご近所のお店に最近入社した社員さんからアパートの案内の依頼があった。

 結婚したばっかりで、独身時代の1ルームが手狭になったので、近くに2DKのアパートを探してほしいということだった。

 夫婦とも車を持っていないので、歩いて通えるところというのが条件だった。

 もうひとつの条件が、「敷金・礼金無しの物件」ということ。

 当地もアパートが供給過剰傾向で、古くて、なかなか入居者が決まらないアパートあって、そんなアパートが敷金礼金無しで募集していることがある。

 といっても、敷金・礼金を一切とらないというのは、なんらかの問題を抱えている物件で、そんなに数多くあるわけではない。

 幸い、このお客さんの場合、夫婦とも車を持っていないということで、駐車場がらいないという。

 ちょうど、このお客さんの勤務するお店から徒歩3分のところに、敷金・礼金無し物件があった。

 家賃も、希望どおりの家賃だった。

 鉄筋コンクリート造で、内装もリフォームしたきれいな物件なのだが、駐車場が無く、近くに別借りする駐車場もなくて、結構長い間空き室になったままになっていた。

 それで、家賃も下げたようだし、敷金・礼金も取らないで募集しているというわけだ。

 空き室を確認して、お客さんに案内の段取りの電話を入れた。

 「ちょうど、条件ぴったりの物件がありましたよ。条件は、かくかくしかじかです。」と伝え、「日曜日の時間は何時にしますか?」と聞く。

 時間は12時半がいいとのことだが、驚くべき条件が出た。

 入居に際しての初期費用が無いので、初期費用を分割にしてもらえないかというのだ。

 敷金・礼金がないといっても、初期費用として、仲介手数料・家賃保証会社の保証料・火災保険料等で14万円くらいは必要になる。

 3万円くらいは用意できるが、あとは分割にしてもらえないかというのだ。いとも簡単に。

 これだと、仲介手数料が分割払いになるだけではなく、家賃保証会社の保証料と火災保険料の一部を、当社に立て替えてくれということなる。 

 しかも、不動産会社がお客様に利益を提供して契約をすることは、宅地建物取引業違反になる。

 その意味もわからず、悪気はないのだろうが、こんなお客さんを相手にする不動産会社は無いだろう。

 しかし、私は悪徳不動産屋。

 近所の知り合いのお店の新入社員さんで、その店の社長の紹介でもあるし、法律違反にはなるが、なんとかしてあげようと、管理会社の不動産会社にかけあってみた。

 この物件は駐車場がないので、長い間開いたままになっている。

 今回のお客さんは、駐車場がいらないという貴重なお客さんである。

 そして、近所のお店に勤めている、非常に真面目そうな人だ。

 若くして結婚したばっかりで、お金がないが、滞納するような人柄ではなさそうだ。

 という理論を立てて相談してみると、借りるということであれば検討するという返事をもらった。

 この物件のほかに、歩いて5分くらいの距離になるが、当社が家主のアパートがあるので、それも案内することにした。

 私は、悪徳不動産屋なのだが、頼られるとなんとかしてあげたくなる。

 それで、「ちょっと遠くなるし(といっても徒歩5分なのだが)、古いけど、私が家主のアパートがあるから、それなら仲介料もいらないし、火災保険なんかも後払いでいいよ。」

 大奮発をしてしまった。

 かくして、休日を犠牲にして案内することになった。

 不動産業者としては、徒歩3分の物件がこのお客さんにとって、条件にぴったりの優良物件。

 しかし、案内しながら話を聞くと、初期費用については、月々1万円の分割にならないかということ。

 なんと、1年もの分割払いにしてくれというわけだ。

 そんな条件を呑む不動産会社は無いだろう。

 実際、昨日管理下医者に相談したら、そんな状態で家賃は払っていけるのかを心配していた。

 家賃のほうは、家賃保証会社をつけるからいいじゃないかと、納得させての案内だったのだが、断られる公算が高いし、管理会社に迷惑をかけることになるかもしれないから、私の持っているアパートを力をいれて勧めてみた。

 結果は、とりあえず今月(11月)は、今のアパートに家賃を払っているので、借りるとしても来月からだから、しばらく検討してみるとのこと。

 そして別れ際に、「ほかにいい物件を探して、教えてください」と、のたまった。

 悪徳不動産屋の深情けをもってしても、これ以上は探せないでしょ。

 どちらかを気に入れば、それでよし、気に入らなくても、それでよし。

 最初から、まったくお金が無いと言ってくれていたら、「入居金を貯めてから探した方がいいよ」とお答えしたのだけどなあ。

 

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