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2013年11月17日 (日)

延岡発「チキン南蛮」が国語辞典に収録される。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)発祥の「チキン南蛮」が、来月改定される三省堂国語辞典に収録されるそうだ。

 12月発売の大7版「ち」のページの「チキン」の項目の一つ。

 ・-なんばん [チキン南蛮] (名) [料] ①あげたとり肉にタルタルソースをかけたもの。(宮崎県延岡市の名物)と説明されているのだ。

 「チキン南蛮」は、昭和30年代に当地レストラン「ロンドン」の賄い料理が原点である。

 この店で修行した2人の料理人が独立して、「味のおぐら」と「食事の店 直ちゃん」で、それぞれが改良したものだ。

 「おぐら」はタルタルソース、「直ちゃん」は甘酢たれと、それぞれ違った味の「チキン南蛮」を提供している。

 「おぐら」は、地元発のファミリーレストランとして宮崎県下にチェーン展開している。

 全国広まったのは、この「おぐら」のタルタルソースの「チキン南蛮」だ。

 「直ちゃん」は、操業からの小さなお店で、こだわりの甘酢たれの「チキン南蛮」のみで営業を続けている。

 チキン南蛮発祥の地である当地では、ファミレス・居酒屋・大衆食堂等々、ほとんどの飲食店のメニューにチキン南蛮がある。

 しかし、いずれもタルタルソースのチキン南蛮だ。

 マヨネーズベースで甘いタルタルソースは万人好みで、どの店で食べてもそこそこ美味い。

 「直ちゃん」の「チキン南蛮は」甘酢たれ。

 なんにもかかっていない(ように見える)チキンカツにキャベツが添えられて出てくる。

 よくみると、うっすらと3杯酢のようなたれがかかっている。

 味がついているのかとちょっと不安な気持ちで、かぶりつくと、酸味と甘味と旨味がとり肉とからみあって、えも言われぬ味の三重奏。

 この甘酢たれで食べるキャベツがまた絶品なのだ。

 このチキン南蛮は、「直ちゃん」でなければ食べられない。

 この店の店主は、支店を出す予定も、店を拡張するつもりもない。

 20人も入れば、いっぱいになる小さなお店には、「直ちゃんのチキン名南蛮」に魅せられた人たちが、連日行列をなしている。

 このところの「チキン南蛮」ブームで、行列は長くなる一方で、30分1時間待ちもざら。

 私は、歩いて3分くらいのところにいるのだが、ブームのおかげで「直ちゃん」のチキン南蛮からずっと遠ざかったままだ。

 それでチキン南蛮ブームを恨めしく思うこともあったのだが、「延岡市の名物」として辞書に新語登録されることになったなんて、うれしい限りだなあ。

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