印紙税
今朝の「天声人語」で印紙税を見直しを提言していた。
「めったに見ることはないが、ふと気になった収入印紙のことである。大勢での飲み食いが3万円を超え、領収書をもらってると、200円と書かれた切手のようなものが貼ってある。」という書き出しだった。」
ちょっと違和感のある書き出しであった。
収入印紙というのは、一般の人にとってそんなに珍しいものだろうか。
わざわざ、「大勢での飲み食い」で「3万円を超え」というのも、わざとらしい。
3万円の買い物を毎日のようにすることはないだろうが、3万円以上の買い物を経験していない人は少ないだろう。
と、書き出しには「盛り過ぎ」の感があったが、印紙税を見直してはどうかという提言には、なるほどなと思わされた。
そもそも収入印紙とは、商工業者から税金をとるために、明治の初めに作られた仕組みだ。
さまざまな文書を課税の対象にしているのだが、それが時代遅れになっているというのだ。
たとえばクレジットカード利用や電子商取引には印紙税はかからない。
同じ取引なのに不公平だし、ペーパーレス化のできない中小企業には不利になる。
領収書に課税するのは消費税との二重取りだとも言っている。
不動産取引を生業にしていると、家賃や仲介手数料のほとんどが3万円以上だから、発行する領収書には収入印紙を貼らなくてはいけないことになる。
不動産の売買契約書にも収入印紙を貼らなくてはいけない。
そんなものだと何の疑問も感じず、不満も感じず、黙々と税金を払ってきていた。
なるほど言われてみると、不合理で不公平な税金だ。
見直しの声があがっているらしいが、なくなると多少は助かるのだが。
« すごいです。政治家の言葉。 | トップページ | 田中理恵さんの言葉 »
「05不動産情報館日記」カテゴリの記事
- 悪徳不動産屋日記 確定申告 (2023.02.23)
- 悪徳不動産屋日記 確定申告の季節(2023.02.08)
- 悪徳不動産屋日記 最強強烈寒波 異常無し(2023.01.25)
- 悪徳不動産屋日記 100パーセント儲かる計画なら銀行へ(2022.08.03)
- 悪徳不動産屋日記 これは不動産屋の仕事ではありません(2022.06.08)
コメント