悪徳不動産屋日記 なぜか来客は重なる
恥ずかしながら、当社は余り忙しい会社ではない。
「仕事を頼むなら、忙しい者に頼め」という言葉があるから、こんなことを言うと仕事に差しつかえるのかもしれない。
そんな当社なのだが、今日は朝から案内が重なって、いつもになく忙しかった。
一番大事なのは、先日のオープンハウスで購入を希望しているお客様のローンの手続き。
追加のリフォームのご要望がでたので、昨日リフォーム業者に見積りを依頼していて、リフォーム代もあわせて借入をすることになっている。
銀行に仮審査の申し込みをすることが今日の最大の仕事だったのだが、午前中に、先日から問い合わせのあっていたお客様が急に来社された。
今年、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の大学に入学予定の方で、遠方からお見えになった。
賃貸業務を担当していた社員がやめて、入れ代わりにはいった新人さんではまだ仕事ができなくて、現在、案内要員は私一人しかいない。
ご来社のお客様を優先するしかない。
資料提供してた、3つの物件を案内。
その中の1つを気に入って、一応これを候補にするという感じだった。
ただ、今日は大学に行かなくてはいけない用事があるということで、申し込みにはいたらなかった。
明後日まで当地に滞在するということで、また連絡しますとのことで分かれた。
忙しいときは重なるもので、その後すぐにまた案内が入った。
なぜかお客様は重なるものだ。
このお客様のご要望の物件が当社になかったため、他の業者さんの物件を案内することになった。
相手業者に連絡をとり、鍵と資料を取りに寄ったところ、なんと先程案内したばかりのお客様が、その業者さんのカウンターで物件の説明を受けていた。
先程、学校に行かなければいけない時間があるのでということで、案内の後早々に分かれたのだが、予定の時間は学校の用事ではなく、この業者さんとの約束の時間だったようだ。
不動産屋を二股三股かけるのはお客様の常。
私は悪徳不動産屋ではあるが、そんなお客様に腹を立てたり、気分をこわしたりすることはない。
「他の不動産屋さんにも物件を紹介してもらって、比較検討します」と言われても、全然かまわないのだが、なぜか他業者と二股かけているのを隠したがるお客様が多い。
私は気にしていないから、「あっ、先程はどうも」と軽く会釈をしたが、お客様のほうはバツが悪い雰囲気だった。
他業者と競合していると、張り合ってくる不動産屋さんも少なくないようだが、さてさてこの不動産屋さんの担当さんは、どうなんだろう?
家主さんや業者さんに連絡を取って案内の段取りをして、2時間近く時間の時間を割いて案内しても、借りない場合にご連絡をいただけるお客様はまずいない。
案内の後に返事が無いのは借りないサインなのだが、借りないという返事をもらうために連絡をしなくてはいけない。
悪徳不動産屋も、なかなかつらいものである。
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