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2014年3月 4日 (火)

三重 中3女子生徒殺人事件犯人逮捕

 三重県の中3女子生徒殺人事件の犯人が逮捕された。

 犯人は、卒業式を終わらせたばかりの高校生だった。

 昨晩のテレビは、各局ともこのニュースを大きく取り上げていた。

 金目当ての凶悪な犯行と、「明るくみんなからしたわれる」という犯人の評判のギャップが、マスコミにとっては話題性に富む格好おいしいネタとなっていた。

 各局とも、無関係を装うためのツイッターの書き込みや、ごく平穏に卒業式をすませたことを報じていた。

 そして、ことさらに、友人が「彼が犯人だなんて絶対に信じられない」とか、近所の方の「そんなことができるような子じゃない」と言う意見をかき集めていた。

 この事件のように、犯人逮捕まで時間がかかったときの犯人の行動について、平然と○○をしていたという解説がされる。

 昨晩のニースゼロでも、メインキャスターの村尾さんが、こんな事件を起こして起きながら平然と卒業式を迎えるとができることが私にはわからないと言っておられた。

 犯人が被害者の葬儀に「平然と」参列をしていたり、犯人が「何事もなかったかのように」会社に出勤していたという報道を、よく耳にする。

 それが報道番組の常套句とも思える。

 しかし、村尾さんが言った「私にはわからない」というセリフが、私にはわからない。

 「平然と」していることや、「何事もなかったように」振る舞うことが、極悪な行動であるかのように報じるけど、犯罪者は、自分の犯行を隠すために「平然」を装うのは当然だろう。

 おどおどしたり、突然会社を休んだりしたのでは疑われてしまう。

 疑われないように、心の動揺をかくして平穏を装うのだ。

 報道をするマスコミとしては、より極悪な犯人像を作りあげたいのだろうが、ニュースを見ていて一番非道なのはマスコミであろう。

 昨日のニュースで、「犯人が逮捕されても娘は帰らないし、何も変わらない。犯人は絶対に許せない」とコメントしていた。

 さらに、それに加えて「(遺族としての)心情を察して、静かにしておいてください」とも、おっしゃっていた。

 この部分は、ニューゼロでは報じていなかった。

 正義を振りかざしていた村尾キャスターは、遺族の「静かにしておいてください」という言葉を聞いているのだろうか。

 私には、「犯人は許せない。それと同じくらいマスコミも憎い」と言っているように聞こえた。

 子どもを殺された遺族のところに、多数のマスコミが押しかけ、カメラをまわしマイクを突きつける。

 そして、「子どもさんを殺されたお気持はどんなですか?」と、心の傷を切り開くような言葉を浴びせかける。

 遺族の方には心からお悔やみ申し上げたいが、それをにぎにぎしく取り上げるニュース番組は見たくはない。

 これは、何度か書いたことかもしれないが、私が遺族になって、マスコミにこんな仕打ちをされたとしたら、何も言わずにテレビカメラとマイクを叩きこわしてやろうと思う。

 それとも、生放送で答えさせてほしいと各メディアを一同に集め、「子どもを殺されて、悲しみに胸が張り裂けそうです。犯人は絶対に許しません。そして、人生で経験したことのない悲しみに絶望している私たちの気持を踏みにじるマスコミも犯人同様に憎みます」と言い放とうか。

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