« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »
朝から土砂降りである。
私は、雨は大嫌いだ。恐怖にさえ思えるくらいだ。
というのも、私は、雨漏りを心配しなければいけない建物をいくつか持っているからだ。
鉄筋コンクリート造の建物で、いつも雨漏りをするわけではないが、風向きと雨の具合で雨漏りをすることがあるのだ。
朝からずっと雨で、ときどき豪雨。
雨漏りの苦情が来やしないかと、はらはらである。
降りやまぬ空を恨めしく思いつつ、テレビをつけたら、北日本で火災が相次いでいるというニュース。
なんと10日以上も乾燥注意報が出ているらしい。
日曜日の朝7時。TBSの「ゲンキの時間」という番組がある。
健康情報番組で、毎週何となく見ている。
いたって健康なもので、私にとって必要となるテーマがとりあげられることは多くはないのだが、なんとなく毎週見ている。
今日のテーマは「扁桃腺」。
私の知人にも、ときどき扁桃腺を腫らして熱を出す人がいる。
今日は、扁桃腺の役割や、扁桃腺をはらして熱がでるメカニズムについての話だったが、 私にとってはまったく無縁の話だった。
しかし、番組の冒頭で、思いもかけない知識を知らされた。
なんと、「扁桃」の意味は「アーモンド」とういう意味だというのだ。
周知の話なのかもしれないが、私にとって衝撃的な話だった。
扁桃腺がアーモンドの形ににているから「扁桃腺」と名付けられているというわけだ。
衝撃を受けると同時に、すとんと腑に落ちるものがあった。
小学校のころ、扁桃腺を腫らす子が多くて、「ヘントウセン」という単語はよく耳にしていた。
必ず、「ヘントウセンを腫らしたので返答せん」なんてダジャレを飛ばす者がいたものだ。
「扁桃腺」の意味を深く考えることはなかったが、なんとなくもやもやした感覚が埋もれていたのだろう。
「ゲンキの時間」は健康番組なんだけど、思いもかけない収穫を得たなあ。
ながらスマホが問題視されている。
ながらスマホというのは、何かをしながらスマートフォンをいじることだ。
歩きながらスマートフォンをいじるのは歩きスマホと呼ばれる。
都会の雑踏での歩きスマホは危険を伴う。
事故にならなくても、周りの人に大いに迷惑をかける。
街中に、「歩きスマホはやめましょう」という巨大なポスターが掲げられているが、スマートフォンを操作する人には、そんなポスターは目に入らない。
当地(宮崎県の北端の街・延岡市)のような田舎町でも、歩きスマホをよく見かける。
人通りが少ないから、そんなに迷惑することはないが、歩きスマホの人とすれ違うときはこちらが避けなければならない。
今朝、歩いていたら、歩きスマホの女性が近づいてきた。
スマホに釘付けで、私にはまったく気づいていないないようだ。
私が避けなければ、ぶつかることになりそうだ。
それでは悪徳不動産屋の名がすたるというもの。
あと、1・2歩でぶつかるという距離になったが、やっぱり気づかない。
それで悪徳不動産屋は、「ワー!」と大声をあげて、おどかしてやった。
女性はホントにまったく気づいてなかったようで、。びっくり仰天、心臓が止まりそうなくらい(?)驚いていた。
気が向いたら、ときどきこんないたづらをしている。
世のため、人のため。
日本人間ドッグ学会と健康保険組合連合が、健康診断の判定基準を公表した。
おかげで私は、完璧な健康体になってしまった。
もともと私は、すこぶる健康で、体が頑丈にできている。
この歳まで、大きな病気やケガを経験したことがない。
このことに関しては、親に感謝している。
かつて師匠に「鉄人」と言わしめたが、われながら、まさに鉄人ではないかと思ってしまう。
そんな私だったが、10年前の献血の際の血圧測定で、少し血圧が高いと言われた。
「上は(収縮期血圧)137だから、そんなに高くはないけど、下(拡張期血圧)が90で、ちょっとしたが高いですね」と言うのである。
私は酒は飲まないが、人の2倍くらい食らうし、スナック菓子を大量に食べる。
それで、ちょっと肥満の傾向があるが、血圧も血糖値も心配したことはなかった。
「高い」とは言われても、90というのは正常に近い数字だと解釈して、まったく気にはしなかった。
というのも、私の周りには、下が110だの、上が200だのといって病気自慢をしている不健康な輩が多いもので、90というのは正常値に思えていたのだ。
しかし、それから随分経って、知り合いのお医者さんにインフルエンザの予防注射に行った際、「少し血圧が高いですね」と言われてしまった。
注射の前に血圧測定をされたのだが、下が100くらいで上が141くらいだった。
先生曰く、「下が90というのはちょっと血圧が高い」と言われるのだ。
日頃から親しくお付き合いしている先生だもので、「えっ?病気とまでは言えないでしょう?」と訪ねると、「まだ薬は飲まなくてはいいかもしれないけど、もう少し様子をみて、薬を飲むことも考えたほうがいいかもしれませんね」と言う。
年齢的に、動脈硬化や脳梗塞の予防のためにも、血圧降下の薬を飲むことも考えたほうがいいかもしれないというのだ。
私は、薬は毒だと思っている。
血圧の薬は、一度飲み始めると飲み続けなくてはいけないという話を聞いたよう気がして、薬はお断りした。
そして「運動して血圧を下げます」と宣言した。
その後、ウォーキングを始めたところ、1カ月ちょっとで効果があらわれ、3カ月もすると血圧は正常(下が70台、上が120台)になった。
やはり運動が一番と感じたが、正常になって安心して、運動をやめてしまって、もとの木阿弥。
とはいえ、運動すればすぐに正常になるという変な自信がついたこともあるし、体に異常は感じない。
さらには、痛くもかゆくもないので、気にはなりつつも、そのまま放置してきた。
時々血圧を測って見ると、下が100を越すこともあって、そんな時はまた運動をしなければと思ってはいた。
そんな中、去年、青島太平洋マラソン出場のための練習で、また正常になっていた。
大会の後、練習をやめて3カ月。また少し血圧が高くなってきたなと思っていた。
血圧のためだけではないが、ジョギングを再開しようかと思っていた矢先、新しい判定基準を知ることになった。
その数字を見てびっくりしたというか、拍子抜けしたというか、とにかく安心した。
この基準は、日本人間ドッグ学会が認定している200施設から、約150万人の健康診断受診者のデータ基に、血圧の他に、血糖値やコレステロール値、肥満度についても策定れたものだ。
150万人の中から、国際標準基準で健康と思われる人を約35万人抽出し、さらにその中から超健康と思われる人1万5000人を選び出し、その平均値から算定したらしい。
その基準によると、従来、上(収縮期血圧)129㎎以下を異常無しとしていたのだが、新基準では147㎎までは異常無しとされている。
そして、下(拡張期血圧)は、従来は85㎎未満が以上無しとされていたものが、94㎎までは異常無しとなっている。
こうなると、私に血圧の心配は無くなった。
ということで、まったくの健康体を手に入れた気分になったというわけだ。
ことはいえ、この新基準は、すぐに適用されるわけではないらしい。
日本高血圧学会や、その他専門学会からの意見も参考にして、科学的根拠を積み重ねながら見直していくことになるそうだ。
というのも、基準値を厳しくすると、不必要な人まで治療しなてはいけなくなるし、逆に甘くすると治療すべき人を放置することになる。
基準の中か外かだけにとらわれてはいけないというわけだ。
ちなみに、新基準が適用になれば、現在30歳から80歳台の人の30%が高血圧とされているのが、8.6%になるという。
悪玉コレステロールにいたっては、(私に縁が無くて、その数値の意味はわからないのだが、)現在120あると治療が必要と言われている人が52%にのぼるものが、新基準が適用されると、なんと、4%という驚くべき数値になる。
これに血糖値、肥満度の数値も緩和されるとなれば、ことは純粋に医療の問題だけにとどまらず、大人の事情が発生してしまうことになる。
成人病を専門とするお医者さん、製薬業界、その他もろもろの健康産業にまで、大きな影響を与えることになる。
早速、日本高血圧学会は、新基準に異論を述べているようだが、当然のことだろう。
この基準が適用されることになれば、いっぺんに1000万人以上のお客さんを失うことになりかねないのだ。
だから、さまざまな科学手利き根拠を積み重ねる必要があるというわけだが、少なくとも今回の新基準算定への意見を聞く限り、今までの基準値にも確固たる科学的根拠はなかったようだ。
とにかく、血圧は低い方が良いということでの数字で、それを基に薬を飲まされていた人はどうなるのだろう。
とまれ、私はといえば、もともと体に異変は感じていないわけで、新基準は安心材料となる数値ではあるものの、それに油断することなく、食事と運動の必要性を感じつつ生活していこうと思っている。
昨日のボクシングのダブル世界戦は面白かった。
いつのものことではあるが、山中慎介選手の試合は面白い。
ノックアウトを目指して戦っているのが、素人目にもわかる。
ひごろ、ボクシングに興味を示さない家内も、山中選手の試合だけは面白がって見ている。
山中選手は、期待通りKOで挑戦者を退けた。
もう一つの世界戦は、3階級制覇を目指した長谷川穂積選手の試合。
残念ながら7回KO負けだった。
場内からは大きな拍手が起きたが、それは負けた長谷川選手の検討を讃える拍手だった。
2回にダウンを奪われた後も、不利を承知で、足を止めてチャンピオンと打ち合った。
長谷川選手の闘争本能が、離れたり逃げたりすることを拒否しているようだった。
負けることも厭わず打ち合う姿に、観客は感動するのだ。
これがボクシング。
どこぞやのチャンピオンの試合は、まったく別物。
ボクシングをプロレスのような興行にしてもらいたくはない。
長谷川選手、ありがとうございました。
おつかれさまでした。
昨日、アイデア付箋「ピリット」のことを書いたら、偶然にも夜のテレビの「スマ・ステーション」という番組で「ピリット」が紹介されていた。
「スマ・ステーション」は見たことはない番組だったが、 新聞のテレビ欄で「最新アイデア文房具17」という文字が目に留まってチャンネルをまわしてみた。
見飽きた芸人ばかりのバラエティー番組より、アイデア文具の方が楽しいに決まっている。
はたして、昨日のスマ・ステーションは実に満足できる番組だった。
私は、常日頃から文房具の情報に敏感に反応しているもので、ワイドショーの中で紹介しされる文具は、すでに知っていたり使っていたりするものが多い。
しかし、昨日のスマ・ステーションで取り上げた17の文具の中で知っているのは5つしかなかった。
どういうわけか、17のアイデア文具のうちアイデア付箋が3つも紹介されていた。
上の画像は、販売会社のビバリーのホームページからいただきました。
本を読んでいて、あとで読み直そうと思ってページに付箋をつけていて、後で見るとそのページのどこが見たかったのかわからなくなるときがある。
ココサスは、矢印状になっている付箋に切れ目があって、後で参考にしたい箇所に矢印の先っちょをはって、ぴりっと切り取った残りをページの見出しとしてはるというもの。
上図は鉛筆のようなデザインだが、他にもいろいろ楽しいデザインがある。
いやー、文房具って、本当に楽しいですねー。
あと2つあって、私が昨日紹介した付箋「ピリット」は番外編の№3に紹介されていた。
長くなるので、あとの2つは、また明日にでも紹介します。
文具特集の雑誌で見つけた、楽しいアイデア付箋。その名は「ピリット」
「Piri-it」で「ピリット」
アルファベット表記が正式商品名だが、英語苦手おじさんには、すぐには「ピリット」と読めなかった。
ピリ・イト??? 変な名前だなと思って、しばらく眺めていて、あっ、ピリットかと理解した。
発売はサンスター文具で、同社の2013年「第18回文具アイデアコンテスト」で審査員特別賞を受賞したアイデアを商品化したものだそうだ。
3種類あって、付箋に「LOOK!」 「?」 「もやもや顔の絵文字」が印刷されている。
付箋の上部のミシン目から切り取ると、「LOOK!」は「OK!」に、「?」は「!」に、そして「もやもや顔」は「すっきり顔」に変身する。
伝言メモや書類に「LOOK!」の付箋をつけて渡して、それを処理したら、切り取って「「OK!」として返す。
本や、書類に目を通していて、疑問点や不明なところに「?」や「もやもや顔」の付箋を貼って、解決したら切り取って「!」や「すっきり顔」にする。
いやー、楽しいアイデアですねー。
早速、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の文房具店に行ってみたけど、見当たらなかった。
どうしても欲しくなったら、ねっと通販で買うしかないのだろうなあ。
でも、こんなに価格の安い商品の場合、送料の方が高くなったりして、文具好きを自称する私ではあるのだけど、購入に躊躇してしまうのだなあ。
しかし、文房具ってほんとうに楽しいものですね。
どういうわけか、このところ、悪徳不動産屋日記にまつわる話が続く。
今日は、賃貸借にまつわる相談を受けた。
相談者は、私の家内の知人。
私も、顔と名前はわかっている方だったのだが、「鈴木商店の鈴木(仮名)です」と、かしこまった挨拶をしながら店に入ってこられた。
なにか相談事のようである。
「あ、鈴木さん。今日はどうかされましたか?」とたずねながら、椅子を勧めた。
予想通り、ちょっと相談があるとのことだった。
内容は、保証人のいらないアパートはないだろうかということ。
自分の知人が離婚してアパートを探しているが、保証人がいないというのだ。
答えは、単純明解。無い。
探せば、あるのかもしれないが、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)では、保証人をとらない物件は皆無に等しい。
都会では、保証人無しで入居できるアパートがあるようだが、私の知る限り、保証人を無しで入れるアパートは無い。
例外的に、上場会社のような信頼できる会社であったり、それに準ずる会社の法人契約や、身元があきらかにしっかりしている人の場合には保証人をとらない場合も無くはない。
しかし、通常の場合には保証人は必須条件だ。
そう答えると、どこか保証人無しで入れるような物件を探してもらえないだろうかと言う。
この方の問題ではなくて、知り合いのかたから相談を受けたそうだ。
私の知る限り、保証人無しでやっている不動産会社はない。
最近は家賃保証会社がつけば保証人はいらないという物件もあるが、家賃保証会社が保証人を要求することが多い。
保証会社が保証人を要求しないのは、年収の高い公務員や、しっかりした会社に勤めている人の場合に限るようだ。
相談者の場合、まちがいなく保証人を要求されるだろう。
そう説明をしたのだが、そこをなんとか私の力で物件を見つけてもらえないかということのようだ。
しかし、それは無理なこと。
当社では無理ということを説明したのだが、すんなり納得されない。
何か方法がないものかと、あきらめきれない様子である。
そこで、アパートの保証人の責任についての話をして差し上げた。
以前ブログに書いたことだが、保証人という言葉にアレルギーのある人が少なくないが、アパートの賃貸借の保証人は金銭貸借(借金)の保証人とは違うという話だ。
借金の保証人は、たとえば100万円の借金の保証人をすると、借りてる本人が支払いを滞らせると、保証人に一括で返済しろと請求されてもしかたがないのだ。
これを法律用語では、期限の利益の消失といって、100万円の何年払いという期限の猶予を失って、いっぺんに支払えということにもなりかねないのだ。
場合によっては、借金の肩代わりで財産や、給料を差し押さえられたりすることもある。
しかし、アパートの賃貸借契約の保証人がそういう事態に陥ることはない。
金銭的に迷惑を被る恐れがあるのは、滞納家賃分についてのみだ。
家賃を滞納すると、滞納家賃については支払いを請求されることなる。
迷惑を重ねたくないと思えば、遅れながらでも家賃を払うはずだ。
簡単に言えば、退去してしまえば、それ以上保証人に迷惑をかけることは無い。
もし友人知人が保証人アレルギーで保証人になってもらえないのであれば、そんな説明をすれば引き受けたもらえるのではないですかと説明をして差し上げた。
佐藤さんは、私の話には納得されたが、相談されている方は、離婚したばかりで、いろいろ事情があって保証人を頼める人がいないという。
親、兄弟、親戚に頼めないのかと聞くと、親も兄弟もいないし、親戚もないと言われる。
「なにーーー。そんなことはないだろう」ここで、悪徳不動産屋の性根が首をもたげる。
「40年50年生きてきて、友達の一人もいないんですか?そんな話を聞くと、お世話できないですね」
家内の友人なので、強い口調ににならないように、柔らかい物言いを心がけてしゃべる。
すると佐藤さん。「悪い人じゃないんですけどねー」とおっしゃる。
申し訳ないが、こんな話で押し問答を続けている時間はない。
ましてや、私はー悪徳不動産屋。
そこで、「簡単な方法がありますよ」と話をつないだ。
期待する佐藤さんに、「佐藤さんが保証人になれば、どこでも紹介してあげますよ」と言うと、「いや、保証人になるほどのつきあいのある人じゃないんですよ」との返答だった。
これにて終了。
「ね、佐藤さん。その人が絶対に迷惑をかけないと信用できる人なら保証人になってもかまわないでしょう。だけど、ひょっとすると迷惑を被るかもしれないと心配だから保証人を引き受けられないでしょう?家主も不動産業者も、家賃の滞納のリスクを心配するんですよ。だから、保証人をとるわけです。」と説明すると、ようやく納得して帰られた。
午前中のこと。一人の女性が来店された。
60代の、ちょっと生活に疲れた感じの女性であった。
アパートでも探しに来たのかと思って、新入社員に接客をまかせていた。
社員が用件を聞くと、土地の価格について話を聞かせてもらいたいということだったので、私が変わって相手することになった。
「赤池と申します。よろしくお願いします。」と挨拶をして応対カウンターに腰を下ろした。
このところ私は、自分の応対の態度の悪さを反省しているもので、意識的に礼儀正しく挨拶をしたつもりである。
まず、「土地の価格を知りたいのは、土地を売るか買うかされるためですか?」と聞いてみた。
「えっ‥ まあ‥ 先々の話だけど‥ もしかしたら‥ 売るかもしれないので‥‥ その時、売るとしたら、いくらくらいで売れるのかと思って‥」
よくあるパターンだ。不動産屋への警戒心がありありと見える。
売るとか買うとか言うと、不動産屋がしつこく押しかけるとでも思っているのだろう。
お客さんの気持はよく分かる。
なにせ、私は悪徳不動産屋なのだから。
でも、私、しつこい営業とは真逆の悪徳不動産屋なのだ。
私の欠点は、お客さんにしつこい営業をかけないこと。
わかりやすく言うと、お客さんをほったらかしにしてしまう傾向がある。
良く言えば、お客さんの希望にあわない物件を売りつけたり、強引に安く売らせたりすることができないもので、希望に合う物件がなかったり、売却の希望条件が高すぎたりすると、あきらめて一切連絡をとらなくなることが多いのだ。
これは致命的な欠陥で、お客様からは、やる気の無い無責任な不動産屋だと思われることが少なくない。
ただ、仕事に結びつかなくても、相談をかけられると真剣に答えて来た。
反射的に質問に答えてしまって、その後に、どういうことで価格が知りたいのですか?と聞くと、何も答えずに帰ってしまう。
聞きたいことを聞いたら、あとは御用済という態度に怒りさえ覚える。
それで、まずはお名前住所をお聞きして、相談の内容を記入するようにしたいと思って、「相談シート」というカードを作っているのだが、つい即座に答えてしまうことばかりだった。
つい先日、同じ失敗をして苦い思いをしたばかりだったので、このお客様には(正確にはお客様ではないのだけど)、「相談シート」を開いて相談に答えることにした。
警戒心を露にしているので、すぐに名前を聞いても名乗らないだろうと思ったので、まずは物件の所在地を聞いてみた。
「土地の所在地はどちらですか?」
「○○町です」
「○○町は広いですけど、どのあたりですか?」
「いや、だいたいでいいから、○○町の土地の相場を知りたいんです」
○○町は広くて、国道沿いの土地もあるし、山の中の土地もある。
接する道の広さや、周囲の環境や利便性で価格は大きく変わる。
おおまかな場所がわからないと答えようが無い。
○○町は6丁目はまである。
それで、住宅地図を開いて、「何丁目ですか?」と聞いてみた。
「いや、そんな詳しくじゃなくていいんです。○○町の高台です」という。
高台といっても、比較的最近開発された道路の整備された高台の団地もあれば、何十年も前に開発された道の狭い高台の団地もある。
「道路の向きと広さだけでも価格は違ってきますよ」といって住宅地図を差し出すと、「だいたいでいいんです。○○町の取引相場を教えてください」と言う。
「無礼者!私をなんと心得る!私は悪徳不動産屋なるぞー!」と心の中でつぶやいて、「私が承知している○○町の取引事例は、坪当たり30万円のところもあれば、坪当たり5万円のところもあります」と答える。
実際、そのとおりなのだ。
お客さんは「私の土地は高台なんですよ」という。
「わかっちょるわい!(九州弁でわかっている)それはさっきから何度も聞いたわ!」と言いたいのを我慢して、「坪5万円の土地というのは高台の土地でしたよ」と答えてやった。
女性は(悪徳不動産屋の意地でお客さんとは言いたくない)、「えっ!そんな安いの?」と怪訝な顔をする。
「はい、そこは道路に問題があって5万円でした。」と私。
「私の土地は、そんなに条件が悪くないです。15万円くらいはすると思うんだけど」と女(女性とも言いたくなくなった)
○○町の整備されている住宅地であれば、バブルのときには16、7万円までいった。
しかし今は、標準的な価格としては11万円から12万円というところだろう。
しかし、そうは教えてやりたくない。
「○○町で15万円という土地はないと思いますよ」とだけ答えてやった。
実際、ここ数年、○○町の高台で15万円という取引事例は無いのだ。
すると女、「私の土地はもっと高いはず。もっと詳しく教えて」と言う。
それで再度場所をたずねてみるが、やっぱり場所を言おうとしない。
どういうつもりなのだろうか。
場所を教えると、私がその土地を略奪するとでも思っているのだろうか。
少なくとも、私を信用していないのだろう。
自分の名前も素性も名乗らずに、人に名前を聞いてくるようなもの。
もう私も意地。悪徳不動産屋の名にかけて、教えてなるものか。
「場所がわからないものは答えようが無いんですよ」とだけ答える。
それでも女は、あきらめない。
「○○町の土地のだいたいの相場が知りたいのだけど。だいたいでいいのだけど」と繰り返す。
私は、「無礼者!店から出て行け!」と言いたい気持を抑えて、意識的に優しく、ちょっと微笑みながら「何度も言うように、場所がわからないと答えようが無いんですよ」と繰り返し答えた。
2、3度、そんな会話を繰り返し、女は店を後にした。
なんと応対の悪い不動産屋だと思ったことだろう。
しかし、それはしょうがない。私は悪徳不動産屋なのだから。
久々の腰痛に苦しんでいる。
今朝は、靴下をはくのに一苦労だった。
腰痛を忘れていた数カ月間、ありがたいと感謝したことはなかった。
数十年来の悩みだった腰痛と、またつきあっていかなければならないようだ。
腰痛が消えていたのはマラソンの練習のせいだったかもしれないので、痛みが治まったら、また、ゆっくりとまらそんの練習を再開しようと思っている。
先月、マラソン練習再開を宣言していたのに、練習をさぼっていたから、罰があたったのかもしれないなあ。
長引いていた貸し店舗の商談が破談になった。
家賃7万円で、高い家賃の店舗ではないから、経営的な痛手はないのだけど、長いこと空いたままになっていて家主さんに対して心苦しい。
当地(宮崎県の北端の街、延岡市)では、街中に空き店舗物件が目立つ。
旧市街地の商店街には入居者募集のポスターだらけだ。
私の事務所の100m圏内には20軒以上の空き店舗がある。
長期間空いたままで、不動産会社の募集ポスターが色あせて社名も電話番号もわからないものがある。
そんな状況だもので、なんとか契約にもっていきたかった。
何度も何度も見に来て、建物の寸法を測ったり、店のレイアウトの検討をしていた。
新規事業を始めるらしく、慎重に検討をしているようだった。
私に、売り上げ予測や、仕入価格、利益率まで説明してくる。
要は、経営予測が厳しいので家賃を下げてくれということなのだ。
真剣に取り組んでおられるようなので、なんとか力になりたい。
それに、多少下げてでも借りてもらった方が家主の利益にもなると思い、家主さんに家賃の値下げの了解もとった。
それなのに契約の決心ができないようだった。
他の不動産屋から案内させてもらえないかという問い合わせがあっているので、どうするのか確認すると、9割以上借りようと思っているのだが開業計画の都合があるので、2カ月くらい物件を取り置きしておいてもらえないかという。
1カ月待てば、必ず借りるのかと聞くと、ほぼ借りる方向だという。
私はこんな言い回しが苦手だ。
今、他業者さんから案内申し込みが入ってるお客さんを案内すればが借りるかもしれない。
ずっと空いたままだったので、商談にかかったときに、このお客さんを優先して商談をすると約束してしまったので、まったく無視することができない。
それで、2カ月後に間違いなく借りるというのであれば、家賃発生は2カ月後という了解を家主にとるから正式に契約をしないかという話をしてみた。
すると、立地的にも、店舗の内装状況と家賃を考えても、最適だと思っている。
ただし、開業計画については、新規事業に対する助成金を受けるつもりで、助成金を受けられないと経営がきびしいという。
助成金需給の可否が出るのが2カ月先だというのだ。
悪徳不動産屋の私は、この話を聞いて、このお客さんに引導を渡すことになった。
他のお客さんを案内したからといって、そのお客さんが借りるかどうかはわからない。
だけど、物件は家主さんからのあずかりものだから、可能性があるものは案内せざるを得ない。
だから、申し訳ないけど案内させていただきます。
案内したお客さんが気に入っても、事業がからむから即決することはない。
このお客さんが、気に入ったから取り置きしてくれと言ってもそれは受け付けないということで、同時進行で商談をさせていただきますと宣言した。
本当は、もう一言、言いたかった。
助成金を受けられないと経営が成り立たないような商売なら、やめた方がいい。
失敗するのは目に見えている。
助成金なんてのは、もらわなくてもやれるけど、もらえるものならもらっておこうというものだろう。
それがないと採算がとれないというのなら、助成金が止まったと同時に破綻するしかない。
当地(宮崎県の北端の街、延岡市)では、商店街の開き店舗対策に助成金をつけてきていた。
開業時にかかる費用の2分の1の額(上限70万円)と、月々の家賃の半額(上限10万円)を半年間補助するというものだった。
10年くらい前に始まった制度だが、助成金目当てで開業した店は、のきなみ、家賃の補助が終わるとまもなく閉店に追い込まれている。
残念ながら、当市での助成金制度は、商店街の空き店舗活用にはつながらなかった。
結果、空き店舗対策としての助成金は、昨年度をもって打ち切られてしまった。
当市では、もうひとつチャレンジショップという制度が残っている。
市が空き店舗を借り上げ、その店舗を9カ月限定で、月額1万円から2万円で貸しだすという制度だ。
対象者は飲食店や食料品店の開業を目指す人を対象にしていて、期間終了後は指定商店街の空き店舗に出展することが条件になっている。
お金をかけずに出店できて、家賃は1万円という超格安家賃。
9カ月間、商店街で商売をして、ある程度のお客さんをつかんで地盤を固めて、その商店街の中に店を構えてもらうという趣旨なのだが、期間終了後に新たな出店は、いまだ無い。
全国的にも、当地と似たような空き店舗対策の助成金制度をとっている自治体が多いようだが、安易で半端な助成金では空き店舗の解決はできないだろうなあ。
つくづく商売はむずかしいと、骨身に沁みている悪徳不動産屋なのである。
今朝、目覚めて起き出そうとすると腰に痛みを感じた。
もともと、腰痛は数十年来の持病で、朝起きるときに一気に体を起こすことはできなかった。
仰向けに寝るのが癖で、目覚めたときはいつも仰向け状態である。
目が覚めると、まずは寝たままの状態でゴロリン、ゴロリンと丸太を転がすように体をまわして、うつむき状態にする。
そして、手をついて4つんばいになる。
その後に、腰に負担をかけないように立ち上がる。
立ち上がった後は、腰の痛みに耐えながら、そろそろと洗面台に向かう。
洗面台が顔を洗うのだが、そのまま体を折り曲げることができず、肘を洗面台について腰をかばいながら顔を洗う。
これが毎朝の儀式になっていた。
今朝、腰に痛みを感じて、この儀式をとり行うことになったのだが、そういえばこの半年くらい腰痛とは無縁になっていた。
去年、フルマラソン完走をめざして5月から練習を始めて、練習の始めには腰痛がひどくなったのを記憶しているのだが、いつからか腰痛が治まっていた。
それを自覚したのは、今年に入ってのことだった。
朝、目覚めると、ぱっと起き上がっていた。
気がつかない間に腰痛がなくなっていた。
自分のブログを検索してみて確認してみたら、去年の11月5日に腰痛のことを書いているから、このころまではまだ腰痛があったようだが、腰痛がなくなったという記事は書いていない。
先月だったか、あれ?このところ腰が痛まないなと思ったことがあるが、良くなったことに強い印象は残っていない。
そして今日。
久々の激しい腰痛を経験して、しばらく腰痛が治っていたことに気づかされた。
良いことが起きていても、なかなか気がつかないものであるなあ。
昨日のブログに小保方さんの記者会見のことを書いたのだけど、小保方さんのスタップ細胞の真偽のほどや、理研の責任問題について、私は論じるつもりはなかった。
昨日は、記者会見を見ていて私が一番気になったことを書こうと思って書きはじめたのだけど、書いている内に話がそれて、書きたいことを書き忘れてしまった。
ただ、昨日、前説的に書いた「200回以上」成功しているという数字と、研究ノートは「4.5冊」あるという数字に違和感を感じたのは私だけじゃなかったみたいだった。
みなさん「200回以上」の根拠と、「4.5冊」という数字へ対する疑念を持ったようだ。
やっぱりね、みんなそう思ったんだろう。
ということで、やっぱり小保方さんの釈明会見はアウトのようだ。
おっと、また本論を忘れるところだった。
私が、小保方さんの記者会見で一番きになったのは、「インデペンデント」という言葉だった。
英語苦手の私の辞書には「インデペンデント」はない。
私が学生時代にアルバイトをしていた東京の吉祥寺に「インデペンデントハウス」というディスコがあった。
なぜか、そんなことを思い出したが、「インデペンデント」の意味がわからない。
インタビュアーの「インデペンデントにやったことはあるのか」みたいな質問に、小保方さんが「インデペンデントにはあります」と答えようだった。
な、な、な、何だろう。
意味のわからない私は、すぐにスマートフォンで検索してみた。
グーグルで「インデペンデント」とカタカナで検索してみると、研究社の英和辞典での意味が表示された。
研究社 「新英和中辞典」
「independent」
【形容詞】
1a独立した,自主の,自治の,自由な; (他に)頼らない,自主的な.用例
.
b【叙述的用法の形容詞】 〔+of+(代)名〕〔…から〕独立して; 〔…に〕頼らないで,依存しないで
2独立心の強い,自尊心の強い.
3a〈人が〉独立して生活する,自活する.
4他に依存しない,独自の.
5(比較なし) 【政治】 無所属の,独立党の.
6(比較なし) 【文法】〈節が〉独立の (cf. main clause).
【名詞】【可算名詞】
1独立した人[もの].
2無所属の人[議員].
とある。
わからない。辞書を見ても、質問者と小保方さんが使っている「インデペンデント」の意味がわからない。
テレビの会見を見ていると「第三者」を意味するようだったが、辞書には第三者という単語は無い。
小保方さんと研究チームとは違う、独立した別な人ということで「第三者」なのだろうか。
とにかく、小保方さんの釈明はまったく意味がわからず、「インデペンデント」という言葉が、私の頭の混乱に拍車をかけることになった。
でも、なぜ「インデペンデント」なんて単語を使わなくてはいけないのだろうかなあ。
昨日から、テレビのワイドショーニュースは小保方さん一色。
非常にテレビ的な会見だった。
科学的な検証は私にはできないが、私の感想は、小保方さんの釈明はアウト。
スタップ細胞の研究に不正があったという理研の発表に不服申し立てをしての会見なのだから、研究の正当性を証明をするのかと思っていたのに、「不勉強、未熟」だったから許してくださいという言葉を繰り返すだけだった。
小保方さんをかばうとするならば、小保方さんは嘘をついたんじゃなくて、EM細胞とか何か別な細胞を(よくわからないのだが)スタップ細胞と思い込んだのではないかということ。
そしてし、その結論ありきで実験結果を追い求めていたんじゃないだろうか。
とにかく私には、小保方さんの言葉は空虚なものに感じられた。
自分は200回以上成功していると主張していたが、200回とは驚異的な数字だ。
どんな根拠で200回なんて言ったのだろう。
200回も成功したのであれば、もういちど研究を再現して見せればいい。
2冊しかないと比価されていた研究ノートについては、4、5冊あると反論していた。
4、5冊でも少なすぎで言い訳になっていない。
それに10冊以上あって、12、3冊というのならわかるけど、4冊、5冊だったら「5冊あります」って確定できるはず。
これも、思いつきで言ってしまった数字のように感じてしまう。
歴史が変わるかもしれないという研究発表をしながら、「勉強不足で、未熟だったから許してくださいで済むわけが無い。
ワイドショー的には、しばらくはネタにこまらない美味しい話でマスコミは大喜びしていることだろう。
もう一人、渡辺喜美さんも、ちょっとだけ喜んでいるかもしれないなあ。
私は結構身勝手な気の短さを自覚している。
そんな私が、最近イライラするものとして、プリペイドカードがある。
私もプリペイドカードは使っている。
支払で釣り銭の小銭が出ないのがいい。
支払いのレジもスムーズに通過できる。
もっぱら私が使っているのはワオンカード。
自宅近くのマックスバリューで買い物をすることが多いからだ。
レジでカード読み取り機にワオンカードをかざすと、「ワオン」と可愛い犬の鳴き声がすると支払い終了。
便利このうえないのだが、レジに並んでいて、このワオンカードに、いらいらすることがある。
ワオンカードはプリペイド式のカードで、前もってカードに入金(チャージ)した範囲で買い物ができるという仕組みになっている。
チャージは、店内にあるチャージ機でチャージできるが、レジでもチャージできる。
ワオンカードで支払いをするとポイントがたまるので、レジでいざ支払いというときになってチャージをする客がいる。
800円くらいの買い物をして、支払いのため1000円札を出して支払いをするのかと思いきや、「チャージしてくれ」と依頼をする。
そしてカード読み取り機にカードをかざすと「ワオン」と声がして、カードに1000円チャージされる。
その後、もう一度カード読み取り機にカードをかざすと、もう一度「ワオン」と声がして支払い終了となる。
行列ができるほどレジが混んでいて、やっと自分の番が近づいたなと思っていると、ているときに、自分の前の客がこんなきゃくだとちょっとがっかりする。
1000円出して1000円チャージなら、まだ私の許容範囲なのだが、1万円札を出して1000円だけチャージしてくれというパターンの客に出くわすと、度量の小さい私には我慢ができない。
1万円札を出して1000円チャージすると、レジでは9000円のお釣りをわたすことになる。
例によって、「大きい方から5千、6千、7千、8千、9千円のお返しですね」と言いながら釣り銭の確認作業が入る。
そして、その後にワオンカードでの支払いとなる。
言いたくないんだけど、おばさんに多い。
行列なんて関係なし。
怒られるのを覚悟で言わせてもらうと、レジで行列ができているのに、支払いになって端数の小銭を財布からしつこく探すのも、おばさんが多い。
探して、探して、結局端数に見合う小銭が見つからなくて、小銭をひっこめて支払いするおばさんの後ろについたら、思わず大声で怒鳴りたくなる。
イオンも、チャージする機械を設置している店舗では、混雑中のレジでのチャージはできないようにするといいと思うのだけどなあ。
つくづく、自分の心の狭さを感じた、今日のブログなんだなあ。
昨日、久しぶりに宮崎(市)に行った。
3月16日に延岡・宮崎間の高速道路がつながってから、始めての宮崎だった。
宮崎まで90㎞弱。
今までは、どんなに急いでも2時間ちょっとかかっていた。
区間のほとんどが、片側一車線道路。
追い越しもできず、いつも渋滞するところがあって、いらいらしながらの2時間の旅であった。
それが、高速道路がつながったことによって1時間短縮されることになった。
遅ればせながら、高速道路を使ってみることになった。
インターチェンジから高速道路に乗る。
思いのほか、道路は空いている。
高速道路といっても、片側1車線の対面道路のため、制限速度は70㎞だ。
とはいえ、なんといっても高速道路。
車の流れはスムーズ。
流れに乗って、制限速度を20㎞くらいオーバーして走っていた。
しかし、そんな快適な気分は5分足らずで終わってしまった。
前の車に追いついてしまった。
車が連なっている。
速度メーターを見ると60㎞台。
前方を見ると、10台くらい前のトラックがゆっくり走っている。
高速道路といえども、片側1車線。
遅い車が前にいると、ついていくしかない。
延岡のインターからだと、追い越し斜線があるのは日向インターの手前までは無い。
今まで高速道路が無かった私たちにとっては、片側1車線でもありがたい話。
一般道路の渋滞と信号待ちを思えば、信号待ちがなく70㎞でスムーズに走れるんだから文句は言えない。
ましてや、法廷の制限速度は70㎞。
とはいえ、度量の小さい私は、このトラックに怒りがつのる。
やっとのことで追い越し斜線に入った。
それ行くぞー、と思っていたのだが、各車いっせいに100㎞くらいにスピードアップしてこのトラックを追い越した。
その抜き様を見ていると、度量の小さいのは私だけではなかったようで一安心。
自分の度量の小ささに、自分が嫌になっていたところだった。
高速道路という名前なのに高速ではないからストレスが溜まる。
それで、帰りは一般道路で帰ってみることにした。
というのも、2、3日前の新聞で、高速道路が開通したことで一般道路の通行量が減って、渋滞が緩和されていると報じていたのを思いだしたからだ。
特に渋滞がひどかった都農・美々津間の渋滞が、開通前700mの渋滞していたものが開通後は渋滞が0mだったということだった。
帰りは別に急ぐことはないし、一般道路で信号待ちをするのは当たり前。
高速道路なのに遅い車がいるとストレスを感じる。
一般道路で信号にひっかかるのは当たり前。
それを承知の上であれば、その方がストレスもたまらないと思って一般道路に入った。
ところがである、宮崎市街地からの道路は、以前同様の渋滞であった。
すぐに、一般道路に入ったことを後悔した。
西都(市)インターから高速道に乗ろうと思いつつ渋滞した道路を走ること数分。
ようやく、西都のインターチェンジに向かう交差点が近づいたのだが、流れががスムーズになってきた。
それで、またまた予定を変更して一般道路を走り続けることにした。
それが大失敗。
すぐに渋滞してきた。
大後悔したが、すでに遅し。
いまから引き返すわけにもいかず、このまま一般道路で行くことにした。
佐土原を通過し、新富町の入り口にかかる。
ここは、いつも渋滞するところでなのだが、高速道路ができた効果はまったく感じられない。
あの新聞記事はなんだったんだ。
このまま行くと、例の大渋滞の都農・美々津も以前と同様の大渋滞なのだろう。
私は、高速道路を利用しないことをつくづく後悔した。
折角つながった高速道路を使わない馬鹿さかげんをうらんだが、すぐに思い直した。
この一般道路の渋滞のいらいらに比べたら、制限速度で高速道路を走る車の後ろを走る方がましだと思いいたった。
今日、一般道路の経験をしていなかったら、また次に、制限速度で走る車にストレスを感じることになったはず。
今日の経験で、高速道路でストレスが少なくなるだろう。
そう思ったら、今日の経験も無駄じゃなかったと、なんだか気持が晴れた昨日の出来事だった。
西友が「生鮮食品満足保証プログラム」と称して、生鮮品で品質に満足しなければ返金するという制度を始める。
客の満足度を高め、売り上げ増をねらっているらしい。
この制度は親会社のウォルマートがやって、売り上げ増の効果があったらしい。
食べた後でも、品質に満足できない場合は、レシートさえ持っていけば返金に応じるという。
住所、氏名も聞かず、気に入らない理由を聞くわけでも無い。
そんなやり方だと、食べるだけ食べて返金を求める客が出てくるのではないかと思うのだけど、日本人にはそんな客は少ないと想定しているらしい。
確かに、本来の日本人の気質としては、インチキで返金を求める人は少ないだろう。
しかし、「赤信号みんなで渡れば怖くない」式に、不満が無くても返金してもらえるなら、みんなで返金してもらいに行こうなんて話が飛び交うようになると、面白がって一気に返金に走るんじゃないだろうか。
ネットの世界では、すでにそんな話しで盛り上がっているらしい。
西友は、10年ちょっと前に札幌の元町店で、アメリカ産やカナダ産の肉を国産と偽って販売したお詫びに、返金することにした。
そのとき、レシートを保存していないお客さんのことを考えて、レシート無でも返金に応じたところ、返金開始から3日目に、返金額が年間販売額の3倍の5000万円に達し、返金を打ち切ったという経験をしている。
一人一人では悪どいことはできない人でも、みんながやっているとなると、罪の意識が希薄になる。
というか、みんながやっているなら、やらなきゃ損ってことになってしまう。
さてさて、今回の満足保証プログラムは、果たしていつまで続けることができるのだろうかなあ。
宮崎のローカルニュースで、なんとも楽しくて嬉しくて、心が暖かくなる話を報じていた。
話は先日宮崎市のUMKカントリークラブで開催された、「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」での話し。
渡邉彩香選手が最終18番ホールでチップインイーグルを決め、1打差でトップを走っていた藤田幸希選手を土壇場で逆転、初優勝を果たした。
私はこの試合をテレビで見ていたのだが、まさに劇的な優勝だった。
なんとも楽しくて嬉しいのは、このときのキャディーさんの喜びよう。
ボールがチップインした瞬間、キャディーさんが渡邊選手に駆け寄り抱きついた。
それは中継でも見られたのだが、今日のローカルニュースでは、そのときの尋常でない喜びようが特集されていた。
中継では、キャディーさんが渡邊さんに駆け寄って抱き合うところまでだったが、実際には、抱きついて離れず、何度も何度も体をすり寄せていた。
初優勝の渡邊選手が喜びの涙を流す前に、大泣きして駆け寄り、ひっしと渡邊選手を抱き抱え、体を上下に何度も何度もすり寄せていた。
選手専属のキャディーではない、ゴルフ場のハウスキャディーでのツアー優勝というのは珍しいらしい。
このキャディー三、自分がついた選手が優勝して、まるで自分が優勝したかのような喜びようだった。
ヒトの喜びを、こんなに手放しで喜ぶ姿と、それについての取材を受けて、ひょうきんに照れまくる姿を見ていたら、こちらまで嬉しくなってしまったのだなあ。
小保方さんのSTAP細胞は、ぐだぐたになっている。
小保方はないように見えるのだが、理化学研究所の調査結果に承服できず、不服申し立てをするらしい。
ここに至って不服申し立てをしたところで、理化学研究所での信頼回復はできないはずで、その意味が理解できない。
「小保方さんのおかれている状況に人権侵害の恐れがある」といって、4人の弁護団が結成されているそうだが、問題発覚以来、雲隠れを決め込んでいる小保方さんにどんな人権侵害が及んでいるんだろう。
それにしても、勤め人の身でありながら、4人もの弁護士を雇えるなんて、すごい経済力だ。
なんらかの理由で、小保方さんを擁護する人の支援があるのか、それとも目立ちたがり屋の弁護士さんが自ら弁護を買って出ているのだろうかな。
光市の母子殺人事件だって弁護団が結成されたし、人権派の弁護士さんの頭の構造は図りがたいなあ。
往生際という言葉がある。
広辞苑には、「①死にぎわ。②ぎりぎりのところまで追いつめられたとき。また、そのときの態度」とある。
往生際が悪いという使い方をするのだが、最近往生際の悪い人が目立つ。
猪瀬前都知事の5000万円。
どうみても5000万円は政治資金なのは明らかだが認めなかった。
これは、つい最近になって全面的に認めた。
聴覚障害の作曲家の佐村河内守氏。
テレビの画面でも聞こえているのは誰の目にも明らかなのに聞こえないふりをする。
ただし、嘘が下手で手話通訳を介さないで答えたりする。
渡辺喜美さんの8億円問題。
個人的な借金だから問題ないと言い張っている。
つい最近、猪瀬さんや細川さんを責めたてたのも忘れて、言い訳を続けている。
そして、とどめは小保方さん。
STAP細胞の論文に意図的な不正行為があったことが認定されたことに対して、「驚きと憤りの気持でいっぱいです」と反論している。
いずれも、往生際が悪すぎる。
往生際を正しても罪が許されるわけではないが、こうまで往生際が悪いと、人間性そのものの救いようがない。
よだきんぼ(宮崎弁でなまけもの)おじさんの私は、自慢できる生き方はしてこなかったが、往生際だけは彼らに勝ると、ちょっとほっとさせられている。
最近のコメント