好景気に取り残された私
アベノミクスのおかげで、世の中景気がいいらしい。
消費税増税の影響も、予想より小さいらしい。
上場企業はどこも好決算をはじき出している。
大学生、高校生の就職内定率も好転しているという。
街中のインタビューに答える人々の意見も、なんだか景気のいい話ばかりだ。
この調子だと、来年の消費税10%のアップは決定的なものに感じる。
好景気を象徴するかのように、牛丼の「すき家」が人手不足で、28店舗で閉店しているというニュースが何度も報じられている。
時間給を上げて募集しているが、それでもパートやアルバイトが集まらないというのだ。
「パワーアップ工事中」という貼り紙が張られた閉店中の店舗が紹介されていた。
人で不足で閉店しているのは28店舗だが、「パワーアップ工事中」で休業している店舗を含めると100店舗以上になるらしい。
各局のワイドショーやニュース的番組でも、「すき家」の人手不足による休業が報じられている。
この報道を見て、私は、景気回復にともなって求人が増えたことにより人手不足になったのだと思っていた。
しかし、ネットの情報では、「すき家」の労働条件の悪さが人手不足の原因のようである。
そういえば、「ワタミ」も人手不足で数十店舗を閉店すると報じていた。
人手不足の原因を、景気回復により外食産業が人手不足だと言っていた。
しかし、「ワタミ」は名にし負う「ブラック企業」との噂のある会社。
かたや「すき家」も、私は知らなかったのだが、似たような噂がつきまとっている会社のようだ。
この2社の人手不足は景気回復により求人が増えたものではなく、劣悪な労働条件によるものであるとも考えられる。
それなのに、テレビや新聞の報道は一切そのことに触れていない。
ずっと感じていることだが、見えない大きな力が、世論を自分たちの思う方向に誘導しているようだ。
これって、好景気に取り残された私の、ひがみなのだろうかなあ。
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