悪徳不動産屋日記 ボイラー修理の後日談
ボイラーが故障して、家主が自分で修理を頼むことになった貸家の話をした。
家主が依頼する予定のガス会で修理をする手配になっていたのだが、家主が直接依頼したいとのことで、修理の件は当社の手から離れた。
通常なら当社から見積もり依頼をして、家主の了解をとって工事の依頼をすることになる。
工事にあたっては、工事会社と入居者の都合も合わせなければならない。
場合によっては、入居者に代わって工事に立ち会わなければならないこともある。
結構手間がかかることもあるのだが、当社はすべてサービス業務として報酬はいただいていない。
家主は、悪徳不動産屋がタダで働くわけがないと思ったのか、修理の手配は自分がするので当社は関与しなくてよいとのことだった。
その後、ボイラー修理のことはすっかり忘れていた。
それから3日、家主が当社に来た。
何もなければ来ることはないはずだ。
悪徳不動産屋としては、また余計な仕事を押しつけられるのではないかと、ちょっと嫌な気分になった。
今回の修理に関しては、なにがあっても一切手伝わないぞと心に誓い、「こんにちは。お久しぶりですね」とだけ声をかける。
すると、「ボイラー修理のことだけどね」と来た。
「ボイラー修理は家主がもたんといかんとけ?(やぬしが持たないといけないのか?」と不満げである。
その件先刻説明済みで、同じ説明をする。
すると、「入居して2年で契約更新になるから、家賃を上げるわけにはいかないか」と言う。
この貸家は、公道に1メートルの細い通路でしか接しておらず、当然駐車場は無い。
近隣に駐車場を借りようにも、月極め駐車場も無い。
当地(宮崎県の北端の街・延岡市)では、車を持たない家庭は皆無に等しく、それで、今の入居者がみつかるまで非常に苦労をした。
ましてや、家賃も近隣に比べて安くはない。
そんな苦労も忘れて、家賃を上げるとは!
悪徳不動産屋は、「家賃を上げるなんて、駄目ですよ」と、冷たく答えた。
すると家主は、「私から直接入居者に話をするのはいいじゃろ?(いいでしょ?)」と来た。
それに加えて、「消費税もあがったことだし」とも言う。
住居は消費税非課税。「消費税は関係ないでしょ」と思ったが、欲にかられた素人さんとは口論したくない。
了解はしたくはないが、強制的に阻止する権限も無い。
入居者がすんなり納得するとも思わないが、家主が強引に値上げを主張すると納得してしまうのかもしれない。
入居者が納得せずに私に相談をかけてきたら、入居者の味方をしてしまうだろうなあ。
げに恐ろしきは、自分を善良と勘違いしている強欲消費者なのである。
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