だまされたふり作戦
宮崎県警が、被害者の協力による「だまされたふり」を積極的に取り入れる方針を打ち出した。
何にだまされたふりをするかというと、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の犯行グループに対してだ。
これまでは被害者が送金しないように、思い止まらせることに力を注いできた。
しかし、今後は詐欺を察知した時点で被害者に「だまされるふり」を続けてもらうよう要請。
被害者が犯行グループとやりとりを続けている間に、全国の警察と連携し、金のうけとりや送金先にあらわれた容疑者を逮捕したり、連絡役の居所を特定し、実行犯の摘発を目指す。
特殊詐欺では、電話でだます「掛け子」、お金の受取りや送金の引き出し役の「受け子」といった役割分担がある。
これらの末端の実行犯は、金で雇われただけで主犯格に捜査が及ばない。
県境を越えた合同捜査を展開して、主犯格の囲い込みを図ろうという作戦だ。
私は前々から、金融機関が振込を思い止まらせるだけではなく、即座に警察に通報して主犯格の犯人に手をまわすことをしないのに疑問を持っていた。
現金を受取りに来るパターンの詐欺に対しても、現金を降ろすことを止めるだけではなくて、警察に通報して受け子を待ち伏せすればいいと思っていた。
水面下で、そのような捜査もあっていたのかもしれないが、宮崎県警の発表した「だまされたふり作戦」は、実に効果的な作戦だ。
全国的に、がんがん宣伝することによって、犯罪者グループを牽制することもできるだろう。
テレビ局も巻き込んで、「どっきりカメラ」みたいに、犯人を待ち伏せして逮捕するドキュメント番組を作ると面白いかもしれない。
マスコミとうまく歩調を合わせて、「だまされたふり作戦」を大々的に展開してもらいたい。
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