使い込んだ人生
去年、65歳以上の人口が25%を占めた。
テレビでも新聞でも「高齢者」という言葉が飛び交う。
一般的、65歳以上を高齢者ということが多いようだ。
まだまだ時間はあると思っていたが、そんなに遠くもない年齢になってしまった。
数年前までは自分とは無縁の単語だと思っていたのだが、無視できない年齢になってしまった。
日本の男性の平均寿命が80歳を越えたことが話題になっていたが、日常生活を支障なく送れる「健康寿命」は男性で「70歳」。
それからすると、私に残っている時間は余り多くはない。
田辺聖子さんが、自分の老いに向かって、「良く使い込んだ人生が自分の身にしっくり合ってきた」と、いうことを言っておられたそうだ。
そんな話を聞くと、あせってしまう。
私は、「使い込んだ人生と言い切る」には、ほど遠い生き方をしてきた。
しっくりくるどころか、サイズの合わないちんちくりんの服をひっかけて、今日も右往左往している。
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