« 大人の鉛筆 2mm芯のシャープペンシル | トップページ | 24時間テレビ 城島さんが101㎞マラソン完走 »

2014年9月 1日 (月)

悪徳不動産屋日記 土砂災害防止法改正

 広島市の大規模な土砂災害を受けて、安倍総理が、今日、秋の臨時国会で土砂災害防止法の改正案を成立させるよう指示した。

 「やっぱりな」という感想である。

 私は、仕事がらビル管理をしているのだが、ホテルで火災があり死亡者が出ると、その後消防署が立ち入り調査をして、不備な点の改良を指導してまわる。

 また、雑居ビルで死亡者の出るような火災事故がおこると、雑居ビルに消防署が入り、改善指導をする。

 古い雑居ビルの場合、建築当時には適格な建物であっても、その後の法規制で不的確になるものもある。

 それについて改善するように指導を受けるわけだが、ビル経営者の実情では、改善工事に多額の費用がかかる場合、やりたくてもやれないという現実もある。

 十年も二十年もの間、何事もなく運営してきているビル経営者にとって、新たな法規制は歓迎できるものではない。

 土砂災害防止法についても、似たことが言える。

 現在土砂災害警戒区域としての指定がない土地の所有者にとって、警戒区域と指定されることは嬉しい話ではない。

 何かの事情で売ることになった場合、売れにくくなるだろうし、売れるにしても大幅に価格を下げざるを得なくなる。

 ちなみに、「土砂災害危険個所」というは、1/25,000 地形図で土砂災害のおそれがある箇所を図上から想定した箇所で法的な位置づけはない。

 「土砂災害危険箇所」のうち、市町村の都市計画図や空撮により整備した1/2,500 地形図により現地調査を行い、土砂災害のおそれがある箇所が、「土砂災害警戒区域」に指定される。

 この区域は、警戒避難体制の整備や住宅の構造規制が行われる。

 土砂災害特別警戒区域となるとは、土砂災害警戒区域の中で、建築物に損壊が生じ、住民に著しい危害が生じる恐れがある区域と規定されている。

 「建物に損壊が生じ、住民に著しい危害が生じる恐れがある」という判定を受けた土地を、安いからといってわざわざ新たに購入する人はいないだろう。

 ことは、人の生命に関わることだから、政府の方針を曲げることはできないだろうし、法改正はやむを得ないことだとは思う。

 しかし、今までなんでもなかった土地なのに、急に「生命の危険がある土地」だというレッテルをつけられるのだから、現在そこに住んでいる人や土地を持っている人は、それに反対したくなると言うものだ。

 しかし、大変なのは、実務にたたされる地方自治体の担当職員さんだ。

 現地調査を行う場合に、地域住民からの反発は必至だろう。

 善良な市民であっても、自分の経済的価値を損なわれるとなると黙ってはいない。

 自分が損を被るかもしれないとなると、猛反対運動が起こるやもしれない。

 悪徳不動産屋としては、自分の取り扱っている物件が警戒区域に指定されないことを祈るのみである。

« 大人の鉛筆 2mm芯のシャープペンシル | トップページ | 24時間テレビ 城島さんが101㎞マラソン完走 »

05不動産情報館日記」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1375129/57249304

この記事へのトラックバック一覧です: 悪徳不動産屋日記 土砂災害防止法改正:

« 大人の鉛筆 2mm芯のシャープペンシル | トップページ | 24時間テレビ 城島さんが101㎞マラソン完走 »