«  悪徳不動産屋日記 12時半の約束 | トップページ | 悪徳不動産屋日記 風呂の湯が出ない »

2014年10月21日 (火)

悪徳不動産屋日記 簡単に買うと言わないで

 当社の売り家の看板を見て、問い合わせの電話があった。

 「いくらですか?」と聞かれたので、1690万円と答えた。

 「うわー、そんなに高いんですか。1200万円になりませんか?」とおっしゃる。

 「土地代だけで1500万円はしますから、1200万円は無理ですね」と伝えると、「1200万円の予算内で、おすすめの物件はないですか」と聞かれた。

 ちょうど、明日広告予定をしている物件で1100万円のものがある。

 1690万円の物件は当地(宮崎県の北端の街・延岡市)の東端にあり、1100万円の物件は西の方にある。

 場所的には随分離れているけど、「明日広告予定している物件でこんなのがありますよ」と伝えると、すぐにみたいと言う。

 30分後に、物件の近くで待ち合わせて、そのまま案内することになった。

 母親と娘さんの二人連れであった。

 物件に到着するなり、「うわー、いい!」と言う。

 玄関を開け、家の中を見るとすぐに、「いい!買おうと思うけど、いくらになりますか?」と言ってきた。

 「そんなに、簡単に買う、買うと言わないでください。じっくり見てから決めてください。」と、私。

 「最終的にはお父さんが決めるのだけど、私はこれがいいと思う」などとおっしゃる。

 明日の夕刊に広告を出しているので、その前にご主人に見てもらったらどうですか?と答えると、「その前に売れたら困るので、今からお父さんに電話する」と言って、さっさと電話をしている。

 たまたま、ご主人が近くにいるということで、10分もしないで到着された。

 ジックリ見て回って、明日もう一度まわりの環境を見て判断するとのことで、ご主人は先に帰られた。

 お母さんが、「買おうと思っているので、価格を下げる交渉をしてください」「〇〇円になれば買います」と言う。

 これに騙されてはいけない。

 私は悪徳不動産屋だから、不動産屋は怖くはないが、素人さんは怖い。

 うかつに、こんな話に乗って、必死に値下げ交渉をして、やっと売主さんの了解をもらったら、簡単に「買おうと思っていたけど、やっぱり買いません」なんて話は、いやというほど経験している。

 「はいはい。交渉はしてみますけどね、まだ売りに出されたばかりだから、お客さんの希望する価格にはならない可能性が高いですよ。」と答えておいた。

 それに、明日、広告を出しているから、その結果を見て判断しないといけない。

 お客さんは、「買おうと思っているから、私を優先してください」ということだった。

 うれしい話ではあるが、げに、素人の善良なる消費者様は怖いのだ。

 簡単に買うなんて言っていて、あっさり買わないということになることは少なくはない。

 買うとおっしゃるなら、早く契約をしてくださいと言うと、「契約を急がせるな」と言う。

 契約するまでは他のお客さんとも商談をすすめると言うと、私が先に買うと言っているのだから待ってくれと言う。

 それを無視して、他のお客さんと商談を進めることにすると怒りまくる。

 それで、他のお客さんとの商談を中止して話を進めていても、平気で「今回の話はなかったことにしてください」なんて言う。

 これが善良な消費者様なのだ。

 はたして、今回の話はどうすすむことやら。

 こんな態度だから、私が悪徳不動産屋と言われるのだろうなあ。

«  悪徳不動産屋日記 12時半の約束 | トップページ | 悪徳不動産屋日記 風呂の湯が出ない »

05不動産情報館日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1375129/57746317

この記事へのトラックバック一覧です: 悪徳不動産屋日記 簡単に買うと言わないで:

«  悪徳不動産屋日記 12時半の約束 | トップページ | 悪徳不動産屋日記 風呂の湯が出ない »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ