青島太平洋マラソン2014 心残り
昨年、半年余りの練習でフルマラソンに出場し、完走した。
高校を卒業してから、まったく運動とは無縁。
ゴルフもしないし、散歩もしない。
そもそも体を動かすことが好きではなくて、なんにもしないで年だけ増やしてきた。
60歳を過ぎて、あと数年で高齢者になってしまう。
何年も前から、1度フルマラソンに挑戦してみたいと思っていた。
高齢者になってしまってはフルマラソン走れない。
今年走らなければ、一生フルマラソンを走ることはないだろう。
突然、そんなあせりも似た気持ちにかられ、5月から練習を始めた。
最初は、100mたりとも走ることはできなくて、歩くことから始めた。
やや早足で5㎞のウォーキング。
図書館で、フルマラソンの指導本を借りてきて、フルマラソン完走の計画を練った。
「初歩からの」「初めての」「誰でも走れる」という冠をかぶったマラソン本が何冊もあった。
どの本も、ウォーキングから初めて、フルマラソンは完走できると書いてある。
ウォーキングをしばらく続けて、次にジョギングを交えていった。
次に、ジョギングだけで5㎞。
ウォーキングで息が上がるということはない。
ジョギングも、その延長だった。
ぜーぜーと、息が上がるようなスピードで走ることはしなかった。
なにせ、この20年まともな運動などしたことがない。
当然メタボ体系。
病院とは縁がないが、そのぶん生活習慣病が潜んでいるのではないかという不安を抱えていた。
心筋梗塞、脳梗塞。
無理して路上で行き倒れ、という不安があった。
だから、無理はしなかった。
当初から、ペットボトルの水を携帯して、水分補給をかかさなかった。
どうせ長続きしないと、家族の冷やかな言葉が刺激になって、われながら奇跡的に夏を乗り切った。
体重も体脂肪も減り、血圧は下がった。
体が軽くなって、気がつくとスピードが増していた。
距離を5㎞から10㎞に増やした。
しかし、油断大敵。
臆病な渡しは、いつも突然死を意識しながら練習を続けた。
だから、苦しい練習はしないようにしていた。
ウォーキングからの延長。
ぜーぜー、息が上がるようなスピードは出さないようにしていた。
ただ、図書館で借りてきた小出監督のマラソン本の中に、「ゆっくり、楽に走っているだけではフルマラソンは完走できない。筋肉を痛めつける練習を取り入れないとだめだ」と解説されていた。
それで、10月に入ってからは、何度かは、ぜーぜーと息があがるような練習を取り入れた。
しかし、苦しい練習は楽しくはない。
2、3度やって、後はまた楽に走れるペースで走った。
楽に走れるペースでの10㎞走を続けていたのだが、すっかり体がなれてしまって、もっと走れるような気がして、やってみたら20㎞が楽に走れた。
10月、11月に、20㎞走を何度か走った。
20㎞は楽々走れたので30㎞走にも挑戦してみた。
マラソン本に、「1度30㎞を経験しておくと自身がつく」とあったので、走って見ようと思ったのだ。
しかし、30㎞は20㎞とは別物だった。
25㎞を過ぎると、足が痛くなってきた。
筋肉が悲鳴をあげた。
これが30㎞の壁というやつかと身をもって思い知らされた。
これが最初で最後の苦しい練習だった。
その後は、苦しくない練習に戻した。
そして、青島太平洋マラソン。フルマラソン。
はたして完走できるのだろうか。
30㎞で経験した筋肉の痛みをかかえながら、さらに10㎞以上走れるのだろうか。
そんな不安をかかえながら、おっかなびっくり、スローペースで走ってみた。
結果は完走。
スローペースが幸いしたのか、最後まで大きなペースダウンをしなかったため、目標時間を1時間以上上回る4時間台の好記録。
走り終わった当初は、来年もと思っていたのだが、年が明けて冷静になると、生涯1度の完走という目的を達成できたのだから、もうやめようと決心した。
そして、今、涼しくなってジョギングを再開しているのだが、去年練習の成果がまだ残っていた。
5㎞から初めて、このところ10㎞走をやっている。
ゆっくりジョギングしているのだが、去年のタイムに近づきつつある。
全国的なマラソンブームで、青島太平洋マラソンも申し込み初日に定員締め切りになったらしい。
そんな話を聞くにつけ、今年の青島太平洋マラソンもエントリーしておけばよかったなと、ちょっと心残りな今日この頃である。
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