悪徳不動産屋日記 大丈夫かな?人のいい家主さん
今月16日のブログで紹介した家主さんは、いい人なのだけどいい人すぎて不動産業者としてはとまどってしまう。
お客さんに家賃が下った話を報告しところ、すでに家主さんが直接借手に電話して伝えていた。
今月中に入居を希望しているのだが、今月の日割り家賃はいらないと言う。
それも伝えたが、入居者としてはそんなもんだと思っているだけで感謝はしない。
なるべく早く入居したいということだったので、契約の手続きを団取りしていた。
契約書を交わすために今日来社してくれることになっていたのだが、約束の時間を過ぎても来ない。
電話を入れたがつながらない。
約束の時間を1時間すぎてやっと連絡がとれて、それからさらに待つこと1時間。
家主さんが今日荷物を運び出すといっていた。
行き違いがあるといけないので連休明けに入居は可能ですと伝えたら、家主さんから直接電話があって、荷物の運び出しが終わったということで明日から入居しても良いと言われたとのこと。
仲介業者としての経験では、契約の手続きを後まわしにして入居させるとトラブルになることが多い。
きちっと契約をして入居させた方がいいのだが、家主が了解して話がすすんでいるのだから仕方がない。
人を疑うことを知らない家主さんのようだ。
世の中、何も無いのであれば契約なんか交わす必要はない。
契約は、なにかあったときのための取り決め。
なにかあったときに処理しやすいようにするのが契約なのだ。
起こりうるもめごとを想定して、なにかあったときの処理方法をあらかじめ取り決めておくことが大事なのだ。
何事もなければいいのだが、ちょっと心配な家主さんだ。
こうまで直接入居者と話を進められると、さきざき何かあって私が解決を依頼されたとしても、入居者は家主さんに直接交渉した方が楽だから私との話を拒否するだろう。
管理も必要ないと断られたことだし、余計な心配はしないことにしよう。私は悪徳不動産屋なのだから。
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