悪徳不動産屋日記 変わった?家主さん
不動産業に従事して33年。
経験したいことの無い変わった?家主さんと出会った。
2週間前に電話をもらって、一戸建の貸家の入居者募集の依頼をいただいた。
大々的に広告している不動産会社もあるのに、どういうわけで目立たない、小さな当社に依頼していただいたのかをお聞きしたのだが、「なんとなくひらめいた」のだと言われるのみ。
最初に、「家賃はどのくらいで貸せるか」と聞かれた。
直前まで家主さんの子供さんが住まわれていたという家で、築年数は10年程度だが、非常に程度が良い。
駐車場も2台から3台は停められる。
立地的にちょっと引っ込んでいるが、幹線道路のアクセスはいい。
「5万円から5万5千円前後でしょうね」と答えると、「そんなに高くなくてもいい」とおっしゃる。
普通、家主さんは不動産業者の想定より高い家賃を希望されるものだ。
「5万円ならすぐに借り手が見つかると思いますけどね」と言っても、「そんなにいらない」と言う。
借りる方は安い方がいいに決まっているから、「それなら4万8千円くらいで募集してみましょう」ということにしたのだが、なんだか納得できない風であった。
その後、予定していた広告に掲載したところ、今日案内が入った。
お客さんは女性で、悪徳不動産屋相手に一人では心細いのか妹さんを同行しておみえになった。
物件の場所は、当社から車で7分くらい。
到着するなり、「うわー!きれーい!」と、外観を気に入る。
「中はもっと良いですよ」と玄関の鍵を開ける。
玄関を入るなり、「わー!ひろーい!」
玄関は広く、大きな下駄箱もついている。
部屋に入ると「わー!いいー!」
連れの妹さんも、「いいー!私が住みたいくらい。これで4万8千円は安いですね」との感想。
家主さんも立ち会われて、直接お話をしておられた。
ぜひお借りしたいということで話は決まった。
正式な申し込みをしてもらうことになった。
その足で事務所に取って返し入居申込書を書いていただいていたら、家主さんから電話が入った。
直接話をしていたときは貸すことを了解していたようだったが、なにか不都合があるのかなと思いつつ電話をとると、「家賃は4万8千円もいらない。もっと安くしてあげてください。」というのだ。
借りる人が安いといって納得しているのにだ。
お客さんの女性と直接話をして、女性の身の上話を聞いて、「一人暮らしで大変だから家賃を安くしてやって」とおっしゃるのだ。
家主さんの希望されることだから、それに従うしかないが、悪徳不動産屋の頭には全く理解できない出来事でした。
まだ頭が混乱しています。
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