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2015年1月 9日 (金)

モデルハウス販売会を開催します

年が明けて10日になろうと言うのに、まだ正月気分が抜けません。

そんな中、明日は年明け最初のイベント「新春モデルハウス販売会」を開催します。

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      01 建友塩浜3.jpg

㈱建友倶楽部という建築会社のモデルハウスの販売です。

社長が私の同級生の会社なのですが、去年突然「あたらしい家造りをするんだ」と言って、「家の良さをわかってもらうために、まず1軒モデルハウスを建てるんだ」と言って土地を買ってもらいました。

彼は親の代からの建築屋で、今までいろんな家造りをしてきました。

ローコストの住宅をやってみたり、高機能住宅を手がけたり、フランチャイズに入ったりと常に家造りを模索していたようです。

なんと、今でも家造りを研究していたというのです。

私と同級生だから初老の域に達しているのに、まだ新しい家造りに情熱を燃やしてたというのです。

その彼が、「自分の長い建築屋人生で、やっと納得のいく家に出会った」と、熱く語るのです。

若いころは老け顔で私より10歳くらい上に見られていたのですが、今は私より若く見えます。

「今までは注文をとるための家を追い続けてきた。今度の家は違う。」

「シックハウスやアレルギーなど、住まいの環境問題で苦しんでいる人を救う家だ」と言うのです。

カイケンコーポレーションという建材会社の社長の話を聞いて、40年以上の建築人生がすっかり変わってしまったそうだ。

「本物の健闘住宅とは何か」を問い続け、試行錯誤を繰り返しながらたどり着いたのが「幻の漆喰」「音響熟成木材」そして「竹炭入り活性畳」という三つの素材。

その三つの素材を使った家が人に健康を与えてくれるというのだ。

彼の話は続きます。

「家づくりには、大別して二通りある」

「ひとつは、機械生産によるプラスチック、新建材、ビニールクロスなどを使用した機械的な家づくり」。

「もうひとつは、木材、炭、漆喰などの生きている素材を使った生物的な家づくり」

「近年は、大手ハウスメーカーを始め、大半の住宅業者が機械的な家づくりを行っている」

「カイケンは、機械的な家づくりが現代のシックハウス症候群の原因であると考えている」

そして、「お客様の健康を守り、住宅環境を蘇生させるためには、生物的な家づくりが重要だと考えた末に生み出した素材が、『幻の漆喰』、『音響熟成木材』、『竹炭入り清活畳』なのだ」というのだ。

まだまだ続く。

ここからはカイケンコーポレーションパンフレットから引用する。

「最近の住宅雑誌、メーカーのパンフレットやカタログなどでは、『自然素材』や『健康住宅』といった文言が多く見受けられます」

「しかし、本当にお客様の健康を考えた建材が選択されているのかは疑問です。」

「和紙を貼る糊や珪藻土に混ぜる糊の中に化学物質は含まれていないのか?」

「天然無垢のフローリングの表面に塗ってある塗料は大丈夫だろうか?」

…そんな疑問に対して、メーカーや業者の方々は、ほとんど説明しません。

間取りやデザインも確かに大事ですが、見た目の美しさや経済性ばかりを重視しすぎて、
いちばん大切な「お客様の健康」を忘れているように思えてなりません。

私たちは、「住んでからも健康であり続ける住まい」を目指して、生物的な家づくりを実行しています。

すべては、お客様の健康を心から願い、実現するために。

息急き切って話し続ける彼の言葉を、私は覚めた思いで聞いていた。

幻の漆喰?半永久的に室内の有害物質を吸着分解する?

そんなことあるんかい?

             

それはまだしも、「音響熟成木材」とはなんだーー?

クラッシック音楽を聴かせながら熟成した木材だと?!

木にクラッシック音楽を聴かせてどないなるというんじゃ!

どうにもいかがわしすぎる。

健康志向の家造りが流行っているから、他社との相違性を出すための目眩ましじゃないの?

内心そんなことを思いながら彼の話を聞いていた。

「鰯の頭も信心から」

この商品に懸ける彼の思いに水をあびせるようなこともできないから、「ホーホー!ヘーヘー!」と感心したふりをして相槌をうっていた。

良い物は高い。だから、この家も従来の当地の建築費からすると非常に高額になる。

悪い物ではないとは思うが、お客さんに受け入れられるかどうかは私にはわからなかった。

しかし、いざモデルハウスが出来上がって中を見せてもらったのだが、確かに何かが違っていた。

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空気が違うのを感じた。

寒い最中だったのだが、家の中は温もりを感じた。

感心している私に、「裸足で歩いて無垢板の感触を味わってみてくれ」と言う。

なんでも木目を生かした無垢板の床材の感触を味わってくれというのだ。

私の脂ぎった素足で歩いたら新築の床を汚してしまう。

そう言って遠慮していると、「音響熟成木材」は汚れることを心配しなくていいと言う。

靴下を脱いで素足で歩いてみたのだが、「うづくり」という木の年輪を浮き上がらせる加工法で、自然な凸凹が足裏を心地よく刺激する。

    音響熟成木材「黒」のうづくりの床

私は、本当のところこれまでずっと半信半疑であった。

しかし、「これは本当にいいのかもしれない」と思った。

実際、このモデルハウスを体験して4件の契約をいただいたそうだ。

カイケンコーポレーションの社長の教えでは、「良い物を建てればお客様はわかってくれる。だからお客様を追いかけまわすようなセールスをしてはいけない」

「お客様の方から、話を聞きたいので家に来てくださいと言われるのを待てばいい」という指導だそうだ。

興味を示してくれるお客様がお見えになると、ついセールをしたくなるのだがそれはきつく止められているそうだ。

そんなやり方で4組のお客様から注文をいただいたというからすごい。

ということで、明日の販売会でもガチャガチャ押し売りするような営業はいたしません。

モデルハウスの役目を十分に果たしましたので、特別価格で販売いたします。

愛想の悪いおっさん(私)がいますけど、気になさらずにゆっくりご覧ください。

多くのお客様のご来場をお待ちしております。

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