川崎市中学生殺人事件 テレビも犯罪者
テレビは悲惨な事件を防止するために動け!
川崎市中学生殺人事件のニュースには、本当に心が痛む。
ニュースで報じられる被害者の上村遼太くんの写真が、私の息子の子供の頃の顔とにているものだから、人ごとのように思えない。
友達に送った写真なのだろうか、眼の周りに黒く大きなあざをつくっているのに、悲しそうな顔なのに無理して笑おうとしているように見える。
額に傷を負った写真もあったが、照れくさそうにな表情をしている。
恐かっただろう。悲しかっただろう。泣きたい気持ちだっただろう。
それなのに、誰にも助けを求めることができなかったのだ。
殺されるかもしれないと思っているのに、逃げることができない。
呼び出されると、ついていかざるを得ない。
親には心配をかけたくない。
先生に相談すると、さらにひどい暴行を受ける。
恐怖が逃げることをあきらめさせるのだ。
テレビは、事件の悲惨さをかき集めてきて報道している。
それは、被害者に対する同情ではない。
視聴者の興味をかきたてる格好の材料として取り上げているだけだ。
島根の隠岐から出てきたお祖母さんにマイクをつきつけて、「(殺された)現場を見て、どういうお気持ちですか」と問いかけた馬鹿なレポーたがいた。
いつものことだが、殺された家族の気持ちがわからないようなヤツが、事件についてあれこれ断じる資格なんかない。
そんな映像を流すテレビ局も同罪だ。
テレビは興味本位で事件を報じるだけでなく、自らが持つ強大な力を、このような悲しい被害者を無くすために振り向けるべきだ。
遼太くんのような被害者はたくさんいる。
いじめにあって自殺する子供もたくさんいる。
そのような子供たちは、助けてと声を出すことさえできない。
誰も助けてくれないとあきらめている。
死んでしまうと、なぜ気づいてやれなっかったのかと反省の言葉を吐く。
しかし、先生に相談しても解決できないと思っているから先生に相談できないのだ。
先生だって恐いのだ。見て見ぬふりをする場合もある。
警察に相談してたら解決できただろうか。
警察に相談していたのに、相手にしてもらえなくて殺されてしまったという事件もたくさんある。
こんな事件を起こすようなヤツは、警察でさえもてあますヤツなのだ。
みんな、やっかいなことには首をつっこみたくないのだ。
昔は、子供が悪いことをすると先生から殴られた。
親も、悪いことをしたら殴ってくださいと言っていた。
先生から殴られたというと、「殴られるような悪いことをしたのだろう」と、親からよけいに怒られた。
悪いことをすると、怒鳴りつけたり、げんこつで頭を殴るような大人がいた。
悪さをする子供に、「悪いことをすると、おまわりさんに怒られるよ」というお母さんがいた。
そんな先生や、大人や、恐いおまわりさんがいなくなってしまった。
今、そんなことをしようものなら、体罰先生と言われたり、暴力事件として逮捕されたり、暴行警察官として非難されることになる。
意味のない暴力は許されないが、許される体罰はあると思う。
いつからか体罰が絶対悪になってしまった。
そして、悪いやつがのさばってしまった。
テレビ界にぜひお願いしたい。
いじめられたり、暴力で支配されている人に、助けを求めることを、何度も何度も、繰り返し繰り返し報道し続けてもらいたい。
「助けを求めなさい」「助けを求める声をあげなさい」「絶対にあなたを助けてあげます」と。
助けるために、行き過ぎがあってもいいはずだ。
助けを求める子供を、まずは抱きしめて守ってやる。
おかしいと感じたら、有無を言わさず立ち入って行ける絶対的な権限を持つ機関が必要だ。
いつも幼児虐待を見逃す児童相談所なんかいらない。
多くの子供たちが、いじめがあったと証言しても、いじめの事実は見つからなかったという教育委員会もいらない。
助けるため行き過ぎがあっても、マスコミは大騒ぎしないことだ。
マスコミには、とにかく「絶対にあなたを助けてあげる」と、大きな声をあげ続けてもらいたい。
ゴシップ週刊誌のような報道ばかりするテレビは、犯罪の加害者以上の犯罪者であることを認識すべきだ。
テレビがもつ強大な力で、悪をこらしめてもらいたいと切に願っている。
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