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2015年3月

2015年3月31日 (火)

古賀さん報道ステーション降板。真相発言。

27日の報道ステーションでの古賀さんの発言と、それに対応する古館キャスターのやりとりが、ネットでは話題になっている。

 私は、自分の意見を言える立場にある人としての古賀さんのやり方は肯定できなない。

 発言の内容にしても、古賀さんの安倍政権批判がすべて正しいと思うわけではない。

 しかし古賀さんの言葉で、私の心の中に巣くっていた説明のできない無力感の意味がわかった。

 古賀さんの発言を、あわてまくった古館キャスターが制してしまったことに対して、古賀さんが最後に投げかけた言葉だ。

 ガンジーの言葉だと言っていた。

 「 あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。

  そうするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためだ。
 
  つまり圧力とか自粛に慣れていって何もしない。
 
 
  一人でやったってしょうがない、ただ叩かれるだけだと言って、なんにもしないでいると、自分が変わってしまって本当に大きな問題が起こっていることに気がつかなくなるということがある。」というのだ。
 
 
  このところ、私は書くことができなくなっていた。
 
 
  何もやってこなかったことを痛感し、もっともらしい意見を述べる気力を無くしていた。
 
 
  古賀さんが最後に投げつけたガンジーの言葉が、私の萎えた気持ちに少し力を与えてくれた。
 
 
  私の思いは古賀さんの信念とは別次元のものでしかないかもしれないが、「無意味」であっても、「自分が変えられない」ために、勝手な思いを書く意味はあるんだと勝手な納得をさせてもらった。

2015年3月27日 (金)

悪徳不動産屋日記 悪徳不動産屋の名が廃る

 事務所の前で黒いスーツ姿の2人組が立ち止まって、なにやらごちゃごちゃと話をしている。

 当社の事務所の看板を確認しているようだ。

 当社に用事かなと思って見ていると、「ちょっとお尋ねします」と2人組が入ってきた。

 2人とも、IDカードというのか名刺大の身分証明書を首からぶら下げている。

 大企業や公務員さんが、ぶら下げているやつだ。

 2人は身分証明を示しながら、ちょっと恐縮した感じで、お訪ねしたいことがあると言う。

 もごもご言っていて自己紹介は良く聞き取れなかったが、労働局関係のようだった。

 なんだろうと思いながら応対に出る。

 
 「いえ。お仕事とは関係ないのですが、ちょっと場所を教えていただけませんか?」と聞いてきた。

 なんだ道案内か。

 通りに事務所を構えているもので、道を尋ねに入って来られる人が少なくない。

 いきなり、「〇〇町何丁目何番地はどこか知りませんか」と聞いてくる人もいる。

 
 それならまだしも、「この近くだと思うのですが、〇〇〇〇さんというお宅があるはずなんですけど分かりませんか」などと聞いてくる人もいる。

 時間を割いて、住宅地図を細かく調べていけばわかるかもしれないのだが、ほとんどが挨拶もそこそこに自分の用件だけ聞いてくる。

 俺様をどなたと心得る。

 天下の悪徳不動産屋なるぞ。

 そんな輩には、あっさりと「わかりません」と答えることにしている。

 そんな輩が多いから(多いというよりも、ほとんどそんな輩だ)、いつもなら、つっけんどんな応対をしている。

 だけど、このところ反省続きであるので、心を入れ替えて親切な対応を心がけて接した。

 「どちらをお探しですか」と聞くと、幸町商店街組合事務所を探しているのだという。

 幸町商店街は延岡駅前からバス通り沿いの300m足らずの小さな区域である。

 商店組合街事務所は、その真ん中くらいの2階建ての建物の2階にある。

 一階には職業安定所(今はハローワークと呼ばせている)の出先事務所(ハローワークプラザと自称している)がある。

 「組合事務所だったら、通り過ぎて来ていますよ。途中にあったハローワークプラザの2階が事務所ですよ。」と教えてあげた。

 すると、「はい。そう聞いて行ってみたのですけど、移転したようなんですよ」と言う。

 移転したとは私も知らなかった。

 つい先日まではあったはずなのだ。

 引っ越したのなら、つい最近のことだろう。

 引っ越したとなると、私にはわからない。

 
 しかし、ハローワークプラザの2階まで行ったのなら、どうして1階のハローワークプラザで聞かなかったのだろう。

 1階がハローワークプラザだけ、その2階が組合事務所だけの小さな建物なのだ。

 もともと幸町商店街組合事務所所有の建物を、ハローワークが借りているのだ。

 ハローワークといえば、厚労省関係の行政機関。

 そこにいる職員さんには聞いたのだろうか。

 聞いたけど現場の職員さんでは分からなかったのかもしれない。

 でも、分かる職員がわからなかったとしても、自分の事務所の家主のことだから、本部に聞いてもらえばわかることだ。

 公務員が自分の職務外のことに、そんな気をきかせた行動をとるわけないと、自分が
公務員だけに思っているのだろうか。

  それとも、恐れ多くて公務員には聞きにくいのだろうか。
 
 
  それにしても、さびれたといえども商店街に店は30軒以上ある
 
 
  コンビニ。ホテル。銀行。ガソリンスタンド。薬局。衣料品店。
 
 
  スーパーマーケット。お菓子屋。パーマ屋。パチンコ屋。衣料品店。もある。
 
 
  入りやすい店は、いくつだってある。
 
 
  どうして、幸町商店街組合事務所を探すのために、幸町を通り越して、わざわ私の事務所まで尋ねてきたのだろう。
 
 
  「ハローワークプラザの2階に行ったけど、いなかったというわけですか。それでは私にもわかりませんね。


 幸町の商店街組合のことだから、幸町で商売をしているお店で尋ねたらわかるんじゃないですか。」と、懇切に教えて差し上げた。


 反省して生きているといっても悪徳不動産屋の性格は簡単には直るものではない。

 心の中では、「アホか!」とつぶやいてしまった。(深く反省)


「悪徳」が冠につく職業の代表が不動産業だと思っているのだが、どうやら今は、不動産屋はなんでも教えてもらえる親切な業種に成り下がったのかもしれない。
 
 
  一般の小売店より、公務員より、不動産屋の方が聞きやすいようだ。
 
 
  悪徳、悪徳と言われているが、案外、善良なる職業と思われているのかもしれない。
 
 
  こんなことでは、悪徳不動産屋の名が廃るってもんだなあ。

2015年3月26日 (木)

悪徳不動産屋日記 直近のあやまち

 つい先日退去されたばかりのお客様が来社された。

 一戸建の貸家におられた方で、退去の際に門柱にとりつけていた表札が取れないということで相談のあったお客様だ。

 その件については3月22日のブログに書いた。

 なんでもかんでも不動産屋を頼るなよ、と、皮肉まじりに書いていた。

 退去して明渡しをすませ、鍵も返してもらった。

 傷めた箇所も無く、きれいに掃除をしていただいていた。

 何も問題はないはずだが、今日はどんな用件だろうと思って応対する。

 職場に出す退去証明書に印鑑をくださいとの用件だった。

 勤務先が家賃の補助をしてくれる場合、家賃支払い明細等の証明を求められることがある。

 先方の規定の書式に印鑑を押すだけのこと。

 「はい。はい。お安いご用」と思いつつ、証明書に印鑑をついた。

 これにて用件終了のはずだったのだが、このお客さんから思いもかけない言葉が出た。

 「表札の件で電話したのは、入居の際に表札をつけていいかを、オタクに確認したんですよ。」と言うではないか。

 そのときに私が、接着剤でつけるととれなくなるから両面テープでつけたほうがいいと指導したのだそうだ。

 つけるときに私が教えたテープだったので、はがし方も知っていると思って電話したのだとのこと。

 
 またしても「冷や汗たらり」である。

 「ええーーー!!。私のブログ見てるんですかーー?

 
 入居の際に表札の話をしたのはまったく覚えていませんでした。

 それは大変失礼しました。」

 思わず、声が裏返っていた。

 「面白いから、ときどき見ているんですよ。

 別に気分はこわしていないけど、一応、そういうことで電話したことだけは伝えて置こうとおもいましてね」

 その顔はニコニコしておられた。

 冷や汗続きの悪徳不動産屋であった。

2015年3月25日 (水)

悪徳不動産屋日記 過去のあやまち

 商談で、客様のお宅へお伺いした。

 玄関チャイムを押したが応答が無い。

 今日お伺いすることは伝えていたが、いつも家におられるということだったので、時間の約束をしていなかった。

 何度か玄関チャイムを押していたら、庭で掃除をしていた隣家の方が、「さっき買い物に出かけましたよ。すぐに帰って来られるとおもいますけど。」と声をかけて来られた。

 私のお客様から何か話を聞いていたのか、私が不動産の話で来たのがわかったようで、「ちょっと聞いていいですか」とたずねられた。

 「はい。なんでしょう。」と答えると、「今、このあたりの土地はいくらくらいするのかね?」とおっしゃる。

 自宅の隣に貸し駐車場にしている土地があって、それを売ろうかなと思ってのことだった。

 話を聞くと、バブルの時期に買っていた。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)は、バブルの時期にも極端な土地価格の暴騰はなかった。

 しかし、下がり基調の現在は買ったときより2割くらいは下がっている。

 そんな説明をしてしたら、検討して売ることに決めたら私に相談するから名刺をくださいと言われた。

 渡した名刺をじっと見つめている。

 そして、「私は、あなたの事務所に何度かたずねていってますよ」と言われるではないか。

 私は、まったく記憶にない。

 いやな汗が吹き出してきた。

 私は、希望の物件がみつからないと、お客さんをほったらかしにしてしまうことがある。

 また、お客さん面をして身勝手な態度のお客さんに対しては、追い返さんばかりの横柄な物言いになることもある。

 悪感情をいだかせてしまうことが多々ある。

 少なくとも、好感を与えることなどない。

 だから、こちらに覚えがない人から、「以前お会いしてます」などと言われると、不愉快な態度をとった相手ではないかと不安になるのだ。

 こわごわ、「すみません。大変失礼ながら私は覚えていないのですが、どこでお会いしましたんでしたかね」とたずねると、商工業者の経営状況のアンケート調査や統計調査で何度か当社に来ていると言う。

 これは行けないびっくり。「冷や汗だらり」である。

 私は性格が悪いもので、自分にとって迷惑なセールスや訪問者には、すこぶる冷たく、つっけんどんな態度をとってしまう。

 あからさまに迷惑だという態度をとることが多い。

 そんな私の態度を見かねて、仲良くお付き合いいただいている同業者の富士不動産さんから、「どこでどういう付き合いになるかわからないので、優しく親切に接した方がいいですよ」と注意されたことがあるくらいなのだ。

 これが、富士不動産さんのおっしゃる「何かの出会いだ」と、なんとも気持ちの悪い汗が溢れだす。

 「そうですか。申し訳ない話ですが私はまったく覚えていないんですけど、(私は)失礼な態度で応対しませんでしたか」と恐る恐る聞いてみた。

 「私、忙しいときに、つっけんどんな応対をすることが多いものですから・・」と言い訳を付け加えて。

 すると、「いや。そんなことはなかったですよ」とのこと。

 そんなことがなかったから、私に土地の相談をしてくれることになったのだろう。

 私は、「以後、絶対、不用な来訪者にも親切な応対をします」と心に誓った。

2015年3月24日 (火)

テレビの不安誘発操作にはだまされないぞ

 今朝は、ちょっと肌寒かった。

 ここ数日の春のようなぽかぽか陽気に体が慣れていたもので、ことさらに寒さを感じた。

 暑さ寒さも彼岸まで、という言葉がある。

 今年は文字通り、暖かなお彼岸だった。

 彼岸を過ぎると、桜のシーズン。

 例によってテレビは、桜情報を競って報じあう。

 寒い、寒いと、震え上がらせておいて、今度は春だ、春だと、大騒ぎする。

 しかし例年、花見のシーズンにもう一度寒い日が来る。

 気温なんてのは、上がったり下がったりしながら夏になり、また上がったり下がったりしながら冬になる。

 当たり前のことなのに、当たり前を当たり前でないかのように騒ぎ立てるのがテレビのお仕事。

 今日の肌寒さを、真冬並みの寒さだなんて言ってるレポーターもいた。

 ご親切に、冬のコートをお忘れ無くなんておせっかいなことまで言っていた。

 寒いったって、真冬の寒さじゃない。

 日差しは確かに春のものだ。

 ここ2~3日、少し肌寒い日が続きますけど、着実に春はそこまで来てますよってな具合に、人の気持ちを明るくすることを考えたらどうなんだろうねえ。

2015年3月23日 (月)

あなたは10年前になにをしていたか覚えていますか?

 今日のニュースで、15年前の東京・世田谷区で一家4人殺害事件で、「現場近くで手に血のついた男を見た」という目撃情報が警視庁に寄せられていたと報じられていた。

 犯人は手に怪我をしたとみられているが、10年前に捜査本部に、「現場近くで左手に血がついた男を見た。男は道を飛び出して来て、私の車に接触した」などと電話で目撃情報が寄せられていたというのだ。

 この女性は名前などを名乗らず、その後、連絡が取れていないという。

 女性が目撃した時間帯ははっきりとはしていないそうだが、警視庁は、犯人につながる情報の可能性もあるとみて、情報提供を求めている。

 何で今頃?という感じである。

 15年前の事件で、目撃情報の通報が10年前。

 なんで10年前に発表しないんだろう。

 高齢者の域に近づいた私なんぞは、昨日のことの記憶だっておぼつかない。

 10年前のことなんか、なーんにも覚えていない。

 私のブログに「テレビの功罪」というカテゴリーを設けている。

 「功罪」といっているが、「罪」ばかりを追求している。

 犯人探しには、テレビは、大いに「功」の役目を果たす。

 防犯カメラに写った容疑者の映像から逮捕につながった事件は多い。

 それなのに、なぜか警察はなかなか映像を公開しない。

 能力の衰えた警察官で情報を弄んでいないで、さっさとテレビに助力を願えば検挙率も上がるってもの。

 一般庶民はテレビには協力的なのであるから。

2015年3月22日 (日)

悪徳不動産屋日記  表札の付け替え

  携帯電話が鳴った。
 
 
  着信費用時は、今日引っ越しを予定しているお客さんだった。
 
 
  引っ越しが終わるのは夕方だったはず。
 
 
  引っ越しが終わったら明け渡しの確認をして鍵を返してもらうことになっている。
 
 
  予定より早く終わったのかなと思って電話に出た。

 
  こちらが話しだす前にお客さんの方が口を切った。
 
 
  「表札を取り外そうと思っているのですが、はがし方を教えてください」という。
 
 
  物件は、庭付きの一戸建の住宅で、門柱にとりつけた表札が、どうやっても取れないということのようだ。
 
 
  そういえば立派な表札が取り付けられていた。
 
 
  ホームセンターか、どこか専門の店で作ったもののようだった。
 
 
  私は不動産屋であるが、表札は専門外。
 

 どんな接着剤をつかっているのやらセメントで張り付けているのやら、皆目わからない。

 表札をつける前に相談を受けていたのなら、取り外しやすい接着剤を使うように指導しただろう。

 家主さんが自分の知り合いに貸した物件で、私は契約書を作って契約内容を整理しただけで、あとの管理も家主さんがやっていた。

 だから、表札をとりつけていたことも今回引っ越しすることになって初めて知った。

 自分でつけた表札なのだし、表札を作った店に聞くのが先で、私に聞かれてもわかるはずがない。

 そもそも、なんで私に問い合わせをするのだろう。

 日頃、悪徳不動産屋呼ばわりしながら、困ると万能者であるかのように相談をしているという輩が少なくない(このお客さんは違いますよ)。

 私は若いとき、どんな相談であっても相談を受けたら、なにがあっても答えなければならないと思い込んでいた。

 答えられないことは恥であって、わからないことがあるとすぐに調べて答えていた。

 しかし最近は、知らないことは知らないと即座に答えるようにしている。

 それで即座に、「表札は専門外で、わかりません」と答えてやった。

 すると、「作ったホームセンターに聞いてみます」とのこと。

 作ってもらったホームセンターより、悪徳の私の方が相談しやすいということなのだろう。

 悪徳不動産屋のはずなのだが、便利屋不動産になりさがっているなあ。

2015年3月20日 (金)

明日、東九州道路 宮崎・大分間開通

  明日、東九州自動車道の宮崎・大分間が全線開通する。
 
 
  当地(宮崎県の北端の街・延岡市)にとって、開通は悲願であった。
 
 
  宮崎市は、とうの昔に九州道路で熊本福岡とつながっていた。
 
 
  当地・延岡市とお隣の佐伯市(大分県)が高速道路網から取り残されていた。
 
 
  それが明日、ようやくつながることになった。
 
 
  高速道路網から取り残されたもの同士で、佐伯市と延岡市は手を結んできた。
 
 
  九州の西側をつなぐ九州道路に遅れること数十年。
 
 
  なかでも、宮崎県北部と大分県南部が最後まで取り残されていた。
 
 
  やっとのことで佐伯市と延岡市間がつながることが現実になってきて、ここ数年、佐伯市と延岡市は歩調を合わせて地域振興に力を注いできた。
 
 
  佐伯市の行事に延岡市から参加し、延岡市の行事には佐伯市から応援に来てくれた。
 
 
  市役所の職員さんも互いに出向させて、行政も共同歩調をとってきた。
 
 
  やっとのことで道路網がつながることになって、延岡市をあげて喜びの声が上がっている。
 
 
  一方で、喜んでばかりはいられない。
 
 
  入ってくるより出て行く人の流の方が多い、ストロー現象を心配する声もある。
 
 
  じっとしていては吸い出されてしまう。
 
 
  そうならないように対策を練っている企業も少なくない。
 
 
  ぼんやりしている私も、流が起こっていることだけは感じている。
 
 
  流は感じているが、対策をとってはいない。
 
 
  高速道路がつながることは嬉しいが、大きな流に流されてしまいそうな不安を感じている。

 

2015年3月19日 (木)

悪徳不動産屋日記 弁護士の債務整理

 恐怖の客さんが来店された。

 貸し店舗の家主さんなのだが、この家主さんが来店されるのは何かトラブルがあったときだけだ。

 管理を依頼されているわけではないのだが、ちょくちょく相談にみえられる。

 それが、いつももめごとの相談。

 おまけに、この家主さんときたら、この世の終わりみたいな深刻な顔をしてやってくるのだ。

 その顔を見ると、地獄の底に引っ張り込まれそうな気分になる。

 気の弱い私としては逃げ出したい心境なのだが、あいにく私の事務所はガラス張りで逃げ場がない。

 そんな弱気を見透かされたら、悪徳不動産屋の名折れになる。

 心の動揺を隠して、平然と応対する。

 この家主さんの深刻な顔についだまされてしまうが、話を聞いてみると対した問題ではないことが多い。

 さて今日はどんな悩みだろう。

 気を取り直して声をかけた。

 「今日は、どうされましたか?」

 すると、「弁護士からこんな書類ががきたんですけど」と言って封書を取り出した。

 家賃を滞納したまま退去した賃借人が破産するという話を聞いていたから、破産の手続きを依頼された弁護士からのもののようだ。

 それだったら家主が困るような内容ではないはずだ。

 封筒から書類を取り出し、書類に目を通す。

 その文書にはこうあった。

 「債権者各位
  当職は、下記債務者の債務整理事件を受託しておりましたが、今般、諸事情により辞任いたしましたので連絡します」

 なにも難しい言葉は使われていない。

 破産の申し立ての手続きを依頼されていた弁護士が、その役目を辞退するというだけの話だ。

 だからどうなるのか、それはわからない。

 だけど、どういうことが起こっているのかは想像できる。

 「諸般の事情により」という内容の無い理由で辞任したという文面だから、1番考えられるのは、債務整理(破産を含む)の依頼人が、弁護士が手続きに入った後に手続きに協力しないのだろうということだ。

 弁護士に債務整理を依頼するという人が、どういう状態にあるのかといえば、払えないほどの借金をかかえてしまった人だ。

 しかし、借金の支払いで苦しんでいる人が、みんな破産や、債務整理をするわけではない。

 借りた金は払わなくてはいけない。

 支払いが滞ると、当然、督促を受ける。

 たいていの場合、支払いを遅らせる人は、まず言い訳をする。

 言い訳をして、しばらくはごまかすこともできるが、結局約束を守らないことが多い。

 約束を破られた人は、堪忍袋の緒を切らし厳しく取り立てることになる。

 そして、多くの人が、借金に借金を重ねて、なんとか取り繕いながらやり過ごすことになる。

 友人知人から金を借りまくって迷惑をかける人もいる。

 借金を踏み倒される人は黙っていられない。

 「払え、払え」と厳しく責めたてる。

 貸した方も命懸けだ。

 ことに金融業者の取り立ては厳しい。

 厳しい取り立てに耐えかねて弁護士さんを頼ることになる。

 債務整理を引き受けた弁護士さんは、まず債権者に通知書を出す。

 通知書には、「当職は、この度、後記債務者から依頼を受け、同人の債務整理の任に当たることになりました。つきましては、今後、債務者や家族、保証人への連絡や取立行為は中止願います。」 とある。

 弁護士からの通知書が届くと、貸し金業者からの取り立てはとまる。

 それは、見事なくらい、ピタッととまるのだ。

 厳しい取り立てに眠れない日が続いていた人は平穏な生活を取り戻すことになる。

 その後、弁護士さんは法律的な手続きに入る。

 破産や任意整理の手続きをして、法律的に債務(借金)の支払い義務をまぬがれることができる。

 しかしだ、借りた金を返さなくて、借りれるだけ金を借りまくることを平気で続けて来た人の中には、信じられないほどの性格悪い者がいるのだ。

 弁護士さんに依頼して、厳しい取り立てが止まると、ほっとして、あとの手続きをほったらかす者がいるのだ。

 報酬の前金をあずからないまま手続きに入る人の良い弁護士さんもいる。

 弁護士が、「当職は、この度、後記債務者から依頼を受け・・・」という通知書を出して、取り立てが止まったことをいいことに、とんずらをかまして弁護士さんをただ働きさせるという強者がいるのだ。

 今回の弁護士さんが、そんな人の良い弁護士さんではないかと私は想像している。

 「諸般の事情により」「辞任します」という文面が、そう想像させるのだ。

 辞任ということは手続きは終了していないということになる。

 他の弁護士に頼んだとか、借金を払う目処がたって債務整理の必要がなくなったとかいうのであれば、「諸般の事情」ではなく、「事情」の説明があるはずだ。

 金融業者をひっかけるだけではなく、弁護士さんまでひっかけるという、信じがたい輩がいるのだ。

 この通知書に隠れている弁護士さんの本音は、「こいつの債務整理の手続きはやめたので、債権のある人はどんどん取り立てにいきなさい」ということではないのだろうかというのは私の邪推。

 私が弁護士だったら、「弁護士に仕事を頼んでおいて、報酬料も払わないなどとは許せない。

 皆さん、どんどん取り立てに行ってください。」と電話したいところだろう。

 相談にみえた家主さんには、私が想像する話を解説して差し上げた。

 そして、「ね。家主さん。おそらく、あなたよりもっと多額の金を踏み倒されている人がいるんですよ。だから破産の申し立てをすることになったわけだけど、その弁護士さんまでひっかけたかもしれないんですよ。家主さんだけが被害者じゃないんですよ。」などと、変な慰め方をする悪徳不動産屋の出来事だった。

2015年3月17日 (火)

官製犯罪

 国家予算を使って犯罪者をつくりだす

 今、フジテレビの特番「逮捕の瞬間。密着24時」を見ている。

 警察に密着して悪を捕らえる瞬間を報じている。

 さまざまな罪状での逮捕劇を捕らえている。

 警察の活躍ぶりを披露しているのだが、違反バイクの摘発劇は、どうにも納得がいかなかった。

 場所は紀伊半島の国道。

 交通量は多いが片側一車線の道路であった。

 大分市から当地(宮崎県の北端の街・延岡市)を経由して宮崎を結ぶ国道10号線と同じで状況は身につまされてわかる。

 追い越し車線が無いというのに、ほとんどの区間が追い越し禁止になっているのだ。

 今日の番組では、交通機動隊の白バイとヘリコプターがコンビを組んで追い越し違反車の取り締まりが取り上げられていた。

 ヘリコプターに2人、白バイ2台で1チームを編成している。

 上空から、スピードを出して飛ばしているバイクを探す。

 追い越し禁止になっていない区間で追い越しをするバイクを見つけると、そのバイクのあとを追う。

 そして、バイクが追い越し禁止区間入るのまで追い続ける。

 果たして、バイクは追い越し禁止区間で追い越しをする。

 その瞬間、ヘリコプターから白バイに無線で連絡が入る。

 白バイは、狙いをつけた追い越し禁止区間で待機しているようだ。

 違反を犯しそうなバイクを見つけ、違反を犯すまでこっそり追いかけて、犯罪を起こさせてから逮捕するというわけだ。

 逮捕にあたった白バイの警官は、「カーブが多い道路での追い越しは危険ですよ」と説く。

 さらに恩きせがましく、「最近もここで死亡事故があったから、取り締まりをしているんですよ」などと、逮捕を正当化するような話をしていた。

 番組では2人の人が逮捕されたが、いずれも、おとなしい普通の人で、素直に従っていた。

 私は、「あなたの生命が大切だから取り締まっている」という警察の言葉に大いに疑問を感じるのである。

 そんなきれいごとを言ってもらいたくはない。

 「警察は、犯罪を事故を未然に防いでも評価はつかない。犯罪者をつかまえてなんぼの世界に生きているから悪く思わんでくれ」と言ってもらった方がすっきりする。

 本当に死亡事故を防ぐことが目的であれば、違反しそうな車に対してヘリコプターから警告のアナウンスをするべきだろう。

 危険な追い越し区間で追い越しをするのを待ちかまえていて、追い越し違反をした人が本当に事故を起こしてしまったらどうするのだ。

 ヘリコプターを飛ばす費用は半端ではない。

 犯罪者を作り出すために莫大な予算を食いつぶしていることに気がつかないのだろうか。

 これが、覚醒剤の販売や非合法組織の犯罪だったら別だ。

 犯罪組織にさかのぼるために、犯罪を犯すまで待つことには意味がある。

 しかし、身を潜めて交通違反を犯すのを待ち構えるというのは意味をなさないやり方だ。

 危険を防止することが目的であるのなら、危険な違反を犯しそうな区域で、パトカーや白バイが目立つようにひんぱんにパトロールを続けることだ。

 ここは交通事故危険地帯だから、厳しく取り締まりをしていますよと、大いにアナウンスすることだ。

 警察組織が、犯罪者を逮捕しないと成績が上がらないというシステムであるのだったら、それを改善するべきだろう。

 こんなブログを警察の人に見られたら、私に対する監視の目が厳しくなるかもしれないと、恐る恐る書いている今日のブログなのである

2015年3月16日 (月)

確定申告

今日は確定申告の最終日だった。

 去年、最終日のぎりぎりに提出したので、今年は早めに準備しようと思っていたのだが、結局最終日になってしまった。

 去年よりましなのは、申告書は昨日のうちに作成しておいたこと。

 今はe-Taxといって、インターネット環境があれば国税庁のホームページで確定申告の作成ができる。

 親切な説明で、指示どおりに数字を入力していくと申告書が出来上がる。

 それを印刷して税務署にもっていけば手続き完了となる。

 e-Taxで作成した申告書のほうが、税務署の職員さんも安心して受け取っているように感じる。

 会社からもらっている給料は源泉徴収されているのだが、去年から家賃収入が加わったので確定申告をしなければならなくなった。

 去年も、今年も、ぎりぎりになって作成したので、経費形状できる費用をずいぶん見落としていて、そのぶん、わずかではあるが税金を払いすぎている。

 税金の払いすぎについては税務署からは何も言われないから大丈夫。

 ただし、税金の過少申告については税務署からおとがめがくることになるから注意が必要である。

2015年3月14日 (土)

悪徳ふ動産屋日記 「すぐ」と「ちょっと」

 3日前に貸し店舗の案内をして、借りることにしたいと申し出をされたお客様がいる。。

 正式に申し込みをしてもらうために来店をお願いしていたのだが、そのままになっていた。

 そのお客様から今日、電話が入った。

 「そのままになっていて、すみません。今からそちらに行こうと思うのですが、いいですか?」と言う。

 「はい。お待ちしてます。何時ころ来られますか?」とたずねると、「すぐに行きます。」との答え。

 私は、この「すぐ」という言葉が苦手である。

 「すぐ」は人と状況によって大いに違ってくる。

 通常、「すぐに行きます」といえば即座に出発することになると思う。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)は小さな町だから、どこからであっても、「すぐ」に出れば10分くらいで到着するはずだ。

 しかし、人それぞれ。

 「すぐ」といっても、ちょっと自分の用事をすませてからだったり、いろいろやってからの場合もある。

 それで、「どのくらいかかりますか?」と具体的な時間を聞くことにしている。

 すると、「10分くらいで行けると思います」ということだった。

 10分と言っているから20分あったら来るだろうと思って、申し込み書類を再確認してお客様を待つ。

 予想に反して、25分待っても来ない。

 30分経ったとき、「ちょっとおくれます」と携帯電話にショートメールが入った。

 私は、この「ちょっと」も好きな言葉ではない。

 電話での連絡だったら、どのくらい遅れるのか確かめるところなのだが、ショートメールでの連絡だったので、そのまま待つことにした。

 「すぐに行く」と言ってから30分以上経過しているのだから、いくら遅れてもあと10分か20分だろう。

 そう思って待っていたのだが、さらに30分経っても来ない。

 電話を入れてみたのだが、電話に出ない。

 こんなことで腹を立てていては不動産業はやってられない。

 それにしても、電話がつながらないのでは仕方がない。

 後回しにしていた用件があったので、そちらに出かけることにした。

 すると、それから15分位して電話が入った。

 今から来るというのだろうか。

 そう思って電話を取ると、「すいません。今日は行けなくなりました。」とのこと。

 こんなお客さんばかりではないが、こんなお客さんがいることは想定している。

 「いいですよ。また連絡してきてください。」と快諾。

 私も、お客さんとの約束の時間に遅れるときもある。

 最近は年のせいもあって、約束したこと自体を忘れることもあったりする。

 そんなとき私は、ひらあやまりで許しを請う。

 「いい加減な不動産屋だね」とお叱りを受けることもあるが、許してもらうことも多い。

 そんなこともあって、お客様を責めることなどできるわけがない。

 ということで、商談継続となったが、先々大丈夫なのかと不安のよぎるお客さんなのである。

2015年3月13日 (金)

女子マラソン世界選手権選考に増田明美さん異論

  8月の世界選手権マラソン出場選手の選考を巡って、増田明美さんが日本陸連に疑問を呈した。

 女子代表は、先日の名古屋女子マラソンを2時間22分で走った前田彩里は文句無し。

 このレースは私も見たのだが、前田さんの走りに、テレビに向かって大きな声をだして応援した。

 このレースで、伊藤舞選手は24分台で日本人2位。

 24分という記録は候補選手の中では2位。

 時間で世界選手権の有力代表候補になった。

 このレース後の解説では、前田さんは当確。

 2番手の有力候補は横浜国際覇者の田中智美さん。

 3番手が、伊藤選手と大阪国際で日本人トップの重友梨佐さんというニュアンスだった。

 ただし、田中、伊藤、重友の3人から誰が選ばれるかは微妙だとも言っていた。

 私は、田中選手のレースも見ていたが、ゴール直前の競り合いは、これまた感動ものだった。

 普通ならここでアフリカ選手の引き離しにあうところなのだが、競り合いに勝ったのは田中選手だった。

 ケニアの選手を振り切った姿が目に焼きついている。

 私は増田さんの意見に賛成だ。

 選考レースで優勝しても候補に選ばれないというのなら、選考レースの意味はない。

 日本人1位であっても全体の3位4位では資格を与えられなくても仕方がない。

 しかし、優勝は別だろう。

 マラソンは駆け引きが重要なスポーツだ。

 タイムが28分台とか30分台とかいう悪いタイムだったら別だが、優勝した選手は選ばれるべきだろう。

 そもそも、いつも問題になるのだが、日本のスポーツの選考方法はおかしい。

 マラソンの選考方法がその代表格だ。

 選考基準になる大会が3つもあるということがおかしいのだ。

 オリンピックにしても、世界大会にしても、試合は一発勝負。

 選手たちはその日程に合わせてスケジュール組み試合に出場するわけだ。

 試合の当日に最高のコンディションに仕上げるのも選手の大事な要素だ。

 だから、選考レースは1つだけにするのが良い。

 そのレースにコンディションを仕上げることができるかどうかも、立派な選考基準だろう。

 それが一番分かりやすく公平な選考方法だと思う。きている。

 アメリカの選考は一発勝負。

 
 有力な金メダル候補でさえ選考からはずされてしまうことがある。

 陸上短距離こそ持ちタイムが重要な種目であるが、それでさえも1回限りの試合で代表選手を選定している。

 テレビで、100メートルの選考レースを見たことがあるが、選手のプレッシャーが画面を通じても伝わってきた。

 これが一番公平な選択だと思うのだが。

2015年3月11日 (水)

悪徳不動産屋日記  家主と借主 どちらの味方?

 このところ、貸し店舗の商談が続いている。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に限ったことではないようだが、商店街には、ずっと空いたままになっている店舗があふれている。 

 3年、5年と空いたままになっている店舗も珍しくない。

 不動産会社の新聞広告に店舗物件が載っていることはめったにない。

 店舗物件の需要が少ないからだ。

 それなのに、ここのところ、店舗の商談が相次いでいる。

 店舗物件といっても、賃料は都会の不動産会社の方が見たら、びっくりするほど安い。

 当地のワンルームのアパートの相場は4万円台といったところ。

 ファミリータイプのマンションでも6万円程度だ。

 人口10万人程度の町だと同じようなものだろう。

 店舗物件といっても、今、商談しているのは、賃貸住宅と同程度のものばかりだ。

 同じ程度の賃料なのだが、商業物件は住宅の商談の数倍も手間がかかる。

 アベノミクスで景気が良くなっているそうだが、私のまわりには、アベノミクスの効果を感じている人を皆目見かけない。

 先々にもアベノミクスの効果を期待できないものだから、借りる人は必ず家賃を値切る。

 値切り方も半端ではない。

 2割も3割も値切ってくる。

 果たしてこんなとき、悪徳不動産屋はどちらの味方をするのか。

 私は、常に借りるほうのお客さんの味方である。

 とはいえ、長年空いている家主の足元をみて、許しがたい値切り交渉をするお客は、その場で退治する。

 私は悪徳不動産屋。その私の許容範囲を超える値切り交渉を受けるわけにはいかない。

 大声は出さないが、怒りをあらわにしてお引き取り願うことにしている。

 ものには限度というものがあるはずだ。

 しかし、ほとんどの場合、借り手の希望条件にそって商談をすすめる。

 私は、借り手の味方なのだ。

 こんなことをいうと家主さんから叱られそうだが、私は、借り手の味方になって商談をすすめることが家主さんのためになると思っているのだ。

 貸す方は、1円でも高く貸したいもの。

 しかし、借りる方は1円でも安く借りたいのだ。

 私は不動産屋である。

 需給のバランスを考えて、私なりに家賃設定をしてみると、借り手の希望価格に分が有ることが多いのだ。

 私は、自分なりの許容範囲の価格を設けている。

 私の許容範囲を超える値切り交渉は受け付けないが、許容範囲内であれば、借り手の条件をのんで貸すことが家主にとっても利益をもたらすと思い込んでいる。

 ただし、借り手が、「どうせ空いたままにしているんだから、安くでも貸した方がいいだろう」などという交渉をしてきたら許さない。

 「そんな失礼な言い方をするしてはいけないよ。ものには礼儀というものがある。」と怒鳴りつけたくなる。

 以前は、ストレートに、そんなことを口にしていた。

 しかし今は悔い改めて、思うだけで口には出さない。

 「ちょっと難しいでしょうね」という程度にとどめている。

 さてさて、この数日で5つも抱え込まされた店舗物件の商談だったが、どうやらまとまりそうなのは1つだけのようである。

 

 

 

 

 

 

2015年3月 6日 (金)

卒業式 中島みゆきさんの偽祝辞

 今朝のワイドショーで各局とも、高校の卒業式での中島みゆきさんの偽祝辞を大きくとりあげていた。

中島みゆきさんの母校、北海道帯広市の北海道帯広柏葉高校の卒業式で読み上げられた中島さんからの祝辞が、偽物だったというものだ。

 ワイドショーは、卒業生がかわいそうだと騒ぎ立て、生徒や学校関係者の怒りの声をかき集めてに奔走していた。

 中島みゆきさんからのメッセージはA4版1枚。

 卒業式に中島さんの代表作である「時代」を歌ってくれたことに対するお礼と、卒業式に参加できないことのお詫び、そして卒業生に幸多かれと、手書きされたものだった。

 どこかの報道機関が、中島さんの事務所に、このメッセージについてのコメントを求めたところ、その事実がないことが判明したということらしい。

 すべてのワイドショーが大きく取り上げていたが、そっとしておけば卒業生のいい思いでで終わっていた話ではないだろうか。

 文面も、卒業式のお祝いの言葉としては適切な文章だった。

 マスコミが大騒ぎして学校に押しかけ、卒業生や先生をはじめとした関係者にマイクをつきつけ、感想を求める。

 卒業式の歌として中島さんの「時代」を歌って、それに対して中島さんからお祝いのメッセージをもらって、みんな大喜びしていた。

 そこに、マスコミが大挙して押しかけ、「あんたたちは喜んでいるけど、それは偽物だよ」「偽物をもらって、どう感じますか?」と、マイクを突きつける。

 そんなことされたら、「怒りを感じます」と答えるしかないだろう。

 中島さんの著作権を侵害したわけでもないし、名誉を傷つけたわけでも無い。

 むしろ中島さんの好感度を増したことだろう。

 卒業生も参列者も、いつもの卒業式より幸せな気分になったはずだ。

 事実を知った記者も、ここは目をつぶって、知らないふりをしてやることはできなかったのだろうか。

 ほんとうにかわいそうだと思っているのなら、そっとしてあげればいい。

 そうすれば、みんなが幸せなままでいれた。

 「とくダネ」で小倉さんも、「そっとしてあげればいいのに」と言っていた。

 そして、これを取材したレポーターも小倉さんに同調する意見を述べていた。

 そう思うんだったら、「とくダネ」では取り上げなければいいのだ!

 日本のテレビは、他社に抜かれることを恐れて、他社がとりあげた話題は絶対に自社でも取り上げる。

 それで、どのチャンネルをまわしても金太郎飴みたいに、同じ内容の番組作りになっている。

 まったく取り上げなくて、「抜かれた」と思われたくなくて取り上げたのだったら、各社の中島さんの偽メッセージ騒動を批判して、「各社偽メッセージを取り上げて騒ぎ立てていますけど、当社はそっとしてあげたいので、取材はいたしませんでした」と、さらっと流してしまえばいい。

 取材に押しかけるテレビ局が1つでも少なくなると、その分だけ傷つく人が減るというものだ。

 いろんな事件で、テレビが最大の加害者になることが多いよなあ。

2015年3月 5日 (木)

悪徳不動産屋日記   九州電力のコールセンターへのお願い

 今日、貸し店舗の案内が入った。

 
 1年近く空いている物件だ。

 案内中にお客様から、電気料に関する質問があった。

 私では即答できない問題だったので、その場から電力会社の九州電力に電話した。

 九州電力は、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に支店があるのだが、電話はすべてコールセンターにまわされる。

 コールセンターは市内には無く、どこか遠隔の地に拠点を構え、そこで一括に電話を受けているようだ。

 まずはコールセンターに用件を伝えなければならない。

 結局、延岡支店の担当につながれることが多いのだが、延岡支店に直接つないでくれと言ってもつないではもらえない。

 これがすこぶる不便なのだ。

 コールセンターの担当が、容量が悪いのが多いのだ。

 根掘り葉掘り用件を聞かれて、やっと延岡支店につないでもっらったと思ったら、もう一度同じことを離さなければならないことが多々ある。

 私が九州電力に電話するのは急ぐ用件のことが多いもので、ついつい怒鳴ってしまうことになる。

 今日はお客様が目の前にいることだし、絶対に怒鳴るまいと心に誓って電話をした。

 「ちょっとお伺いしたいのですが・・・・」と、丁重にお伺いをたてる。

 すると、「まず、お客様のご住所を確認してよろしいですか。宮崎県のどちらになりますか」ときた。

 電話番号で宮崎県からの電話だということはわかるようだ。

 「延岡市、栄町(さかえちょう)です」と答えると、「延岡市に栄町(さかえちょうという場所が無いようなんですけど・・。東諸県郡とかではないですか?」と言うではないか。

 私が生まれ育った町で、栄町はある。

 私にはすぐに、コールセンターの職員さんの勘違いの理由はわかった。

 だが、すぐには教えたくない。

 なぜなら私は悪徳不動産屋なのだから。

 栄町は、「さかえちょう」と呼んだり「さかえまち」と呼んだりする。

 おそらく九州電力のコンピュータには「さかえまち」の読みで登録されているのだろう。

 「無いはずは無い。ちゃんと調べなさい。」と言って、いじめてやろうかとも思ったのだが、お客さんを待たせているのでそういうわけにもいかない。

 それで、「さかえまち」で検索してみなさいと教えて差し上げた。

 「あ、さかえまちですね」と、話はつながった。

 「町」は、「ちょう」と呼んだり「まち」と呼んだりする。

 正式には「ちょう」であったり、「まち」であったりするのだろうけど、間違えた読みをすることがある。

 ちょっと機転をきかせて、「ちょう」と「まち」の呼び間違いではないかと気づいてくれと要望するのは無理なことなのだろうか。

 そんな機転の利く職員さんが多いのであれば、コールセンターにつながれて、いらいらすることがなくなるのになあと、不満をつのらせる悪徳不動産屋なのであった。

 

 今日、貸し店舗の案内が入った。

 
 1年近く空いている物件だ。

 案内中にお客様から、電気料に関する質問があった。

 私では即答できない問題だったので、その場から電力会社の九州電力に電話した。

 九州電力は、当地(宮崎県の北端の街・延岡市)に支店があるのだが、電話はすべてコールセンターにまわされる。

 コールセンターは市内には無く、どこか遠隔の地に拠点を構え、そこで一括に電話を受けているようだ。

 まずはコールセンターに用件を伝えなければならない。

 結局、延岡支店の担当につながれることが多いのだが、延岡支店に直接つないでくれと言ってもつないではもらえない。

 これがすこぶる不便なのだ。

 コールセンターの担当が、容量が悪いのが多いのだ。

 根掘り葉掘り用件を聞かれて、やっと延岡支店につないでもっらったと思ったら、もう一度同じことを離さなければならないことが多々ある。

 私が九州電力に電話するのは急ぐ用件のことが多いもので、ついつい怒鳴ってしまうことになる。

 今日はお客様が目の前にいることだし、絶対に怒鳴るまいと心に誓って電話をした。

 「ちょっとお伺いしたいのですが・・・・」と、丁重にお伺いをたてる。

 すると、「まず、お客様のご住所を確認してよろしいですか。宮崎県のどちらになりますか」ときた。

 電話番号で宮崎県からの電話だということはわかるようだ。

 「延岡市、栄町(さかえちょう)です」と答えると、「延岡市に栄町(さかえちょうという場所が無いようなんですけど・・。東諸県郡とかではないですか?」と言うではないか。

 私が生まれ育った町で、栄町はある。

 私にはすぐに、コールセンターの職員さんの勘違いの理由はわかった。

 だが、すぐには教えたくない。

 なぜなら私は悪徳不動産屋なのだから。

 栄町は、「さかえちょう」と呼んだり「さかえまち」と呼んだりする。

 おそらく九州電力のコンピュータには「さかえまち」の読みで登録されているのだろう。

 「無いはずは無い。ちゃんと調べなさい。」と言って、いじめてやろうかとも思ったのだが、お客さんを待たせているのでそういうわけにもいかない。

 それで、「さかえまち」で検索してみなさいと教えて差し上げた。

 「あ、さかえまちですね」と、話はつながった。

 「町」は、「ちょう」と呼んだり「まち」と呼んだりする。

 正式には「ちょう」であったり、「まち」であったりするのだろうけど、間違えた読みをすることがある。

 ちょっと機転をきかせて、「ちょう」と「まち」の呼び間違いではないかと気づいてくれと要望するのは無理なことなのだろうか。

 そんな機転の利く職員さんが多いのであれば、コールセンターにつながれて、いらいらすることがなくなるのになあと、不満をつのらせる悪徳不動産屋であった。

 

2015年3月 4日 (水)

2日後の筋肉痛 年だな

 1月に脊椎菅狭窄症の症状が出て、腰痛ベルトを常用して腰に負担をかけないようにしていたら、奇跡的に症状が消えてきた。

 相変わらず用心はしているのだが、このところ間欠跛行の症状が出なくなった。

 3カ月以上ほとんど歩くことも少ない生活をしていたもので、すっかり体重が増えてしまって、自分で体が重いのを感じてしまう。

 腰にも足にも痛みがなくなったので、軽く運動を始めようと思って、一昨日ウォーキングにでかけた。

 数百メートル歩いていたのだが、まだろっこしくなってジョギングに切り換えた。

 歩くよりちょっと早い速度で走り始めてみたのだが、なんだか調子が良い。

 結局5㎞を40分弱で走りきってしまった。

 一昨年の練習の成果が残っているのか、呼吸はまったく苦しくなかった。

 息があがらない速度で走ったのだが、コース中には4つの橋があって、橋への上り坂にかかると筋肉に負荷を感じた。

 先日、同業者の木村宅地の社長に「今年の青島太平洋マラソンでいっしょに走りませんか」との誘いを受けていたが、これなら走れるかもしれないな、なんて思ってしまった。

 そんなことを思いつつ、昨日はなんともなかったのだが、今朝起きて体を起こすと太股が痛い。

 立派な筋肉痛。

 年をとると2日後に筋肉痛になると言うが、そのとおりだなと、年を再認識させられた今日の出来事であった。

2015年3月 3日 (火)

京都、下鴨神社境内に分譲マンション建設

 世界文化遺産の下鴨神社の境内に3階建てマンションが建設されることになった。

 建設場所は、世界遺産の指定地域外にはなるが指定地域と隣接している。

 びっくりするニュースだが、 今年4月に34回目となる式年遷宮を21年ぶりに実施するのだが、事業費に充てる募金活動が難航したため、次回の遷宮に向けて安定的な収入が必要と判断してのことらしい。

 マンションは日本瓦を使った和風の建物にする。

 計画は計8棟107戸。

 土地は現在駐車場として利用されている箇所で、期間50年の定期借地権を設定し年間8千万円の地代収入を得る。

 定期借地だから、50年後には更地に戻して神社に返還される。

 うまいことを考えたものだ。

2015年3月 2日 (月)

民事不介入のウソ

 川崎中学生リンチ殺人の話題になってしまうが、今朝のフジテレビ「とくダネ」で、「目の周りにあざを作っているのを見た時点で、何か対処はできなかったか」という質問に、「民事不介入ということで警察も関与できない」という、あきらかに間違ったコメントをしているアホがいた。

 上村遼太くんの「あざ」が暴力が原因であれば、それは刑法の傷害罪であって民事ではなく刑事事件だ。

 しかも傷害罪は親告罪ではないのだから、被害者からの訴えがなくても国家が介入して罪を裁かなくてはならない問題なのだ。

 「民事不介入だから立ち入れない」なんて、とぼけたコメントを出演者一同なっとくして会話を続けていた。

 馬鹿なことを言うものじゃないよ。

 この人は経済の専門家なのかもしれないが、法律の専門家ではない。

 テレビは、なんでも知っているふりをして、とにかく言葉をとぎれなく発する人が重用される。

 大学の先生だとか、お医者さんだとか、弁護士だとか、経済評論家だとか、知識人と言われる人たちが、自信をもってコメントをする。

 なんでも知っているふりをすることが大事だといったが、さらにそれを自信をもって喋らなくてはならない。

 すべて断定で物を言うことが肝要で、「ということらしいですよね」などと、正確な発言をする者はテレビの世界では使ってもらえない。

 経済学者が法律論を語ったり、弁護士が経済についての見解を述べ、医者が政治の問題を解説するということが行われている。

 日常生活の中では、喧嘩沙汰のような騒動は数限りなく起こっている。

 
 喧嘩で顔を腫らしたり、あざをつくったからといって、すべてを警察が事件として取り扱ってはいられない。

 それはわかる。

 だけど、警察から見れば日常茶飯事のような傷害事件の裏に、今回のような大きな事件の要素が潜んでいることもある。

 上村遼太くんの事件に限らず、幼児虐待から幼児殺しに発展したり、男女関係のもつれからのストーカーが殺人に及んだりすることが多々ある。

 重大事件に関係するかどうかを判断するのは難しい。

 だから、助けを求める人を救済することのみを目的とした機関を作ってもらいたいのだ。

 幼児や子供の場合、法的に親権者の同意がいるのかもしれない。

 しかし、親権をとりあげるのではなくて一時保護することを認めるだけであれば、比較的簡単に立法化できるのではないだろうか。

 ぜひ、ぜひ、検討してもらいたい。

 親、夫婦、恋人、知人間であっても、暴力は刑法の傷害罪にあたる刑事事件であって、、決して民事ではないことを重ねて申し上げたい。

2015年3月 1日 (日)

川崎 中学生リンチ事件 2度と同じことが起こらないように

  見まいとしても、テレビをつけると川崎の中学生殺人事件を見ることになってしまう。

 殺害の様子が少しずつ明らかにされつつある。

 殺害の状況を思うと、かわいそうでかわいそうで、どうしても涙が出てしまう。

 それは誰しも思うことのようで、今日のテレビでは、どの番組でも「この生命を救うことはできなかったのでしょうか」と同じ言葉を述べている。

 しかし、生命を救う方法についての具体的な提案をする人はいない。

 
 テレビ局が本当に、この少年がかわいそうだと思うのであれば、二度と同じ不幸が怒らないための方法を考えることに時間を割くことだ。

 犯罪評論家や教育評論家の話しも、観念的な総論ばかりで具体的な対策を言う人はいない。

 厳しく責任を追及する者もなく、責任を果たせなかったことを悔やむ者もいない。

 いじめられている者に対して、救いを求める声をだしなさい、なんて言ってみても、それができないからこんな悲劇が起こるのだ。

 救いを求めたとしても、「やめなさい」と注意をするだけのことで、暴力を完全に社達することはしてくれない。

 「やめなさい」と言うだけでやめるようなヤツが暴力を振るうわけはないのだ。

 暴力から敢然と守ってくれないのでは、暴力を受けているものは、しかえしがこわくて言葉を発することはできない。

 私は、是非提案したい。

 絶対的な権限を持たせた「駆け込み寺」的な組織を作ること。

 それは、救いを求める者を無条件で非難できる組織にするのだ。

 学校の先生や、児童相談所なんてものは役にはたたない。

 あざをつくっている子供を見て、まわりの者が訴えたとしても、親やいじめをしている人に、そんな事実はないかと確認に行くなんてのはまったく意味がない。

 犯罪者に、「暴力はふるってませんか」と聞いて、「やってませんよ」という答えを聞いて、ほっとして帰ってくるようでは話しならない。

 体罰を厳しく禁止されているから、先生からどなりつけられても恐くはない。

 警察だって、刑法に抵触しないものには立ち入ることができない。

 だから、私の思う「駆け込み寺」の構想は、救いを求める者については無条件で保護するというものだ。

 そのものに対して暴力をふるった者に対する処分は別のところにまかせて、とにかく救いを求めるものを救済し、保護してやるだけでいい。

 親が連れ戻しに来ても、「駆け込み寺」の判断で拒否できる権限を与えるのだ。

 加害者の責任を追及するのは難しい。

 だから、「助けて」と声をあげる者を救うことだけに目を向けるだけでいい。

 テレビが、「あの生命は救えなかったのか」と本気で思っているのであれば、ぜひぜひ、こんな仕組みを考えて、「あの生命を」救うことために大きな声をあげ続けてもらいたい。

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