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2015年4月24日 (金)

宮崎の「ういろう」と小田原の「ういろう」

 小田原の「ういろう」をお取り寄せしてみた。

 子供の頃、「ういろう」は宮崎の青島の代表的なお土産だと思っていた。

 大人になって、「ういろう」は名古屋の名物だと知らされた。

 ずっとそう思っていたのだが、このところ急に、私の世界に小田原の「ういろう」が入り込んできた。

 毎週楽しみに聞いている、土曜日のTBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」で、久米さんが小田原の「ういろう」を絶賛していたからだ。

 そのほめ方が、久米さんらしい異色のほめ方をしていたのだ。

 「ういろうというと名古屋だと思っているでしょう?だけど小田原の『ういろう』を食べてみたら、今まで食べていた名古屋の『ういろう』は何だったんだと思いますよ。」

 「もう小田原のういろうを食べたら、名古屋のういろうなんて食べられませんよ。」

 「名古屋のういろうはまずい」とまで言うに及んで、アシスタントのアナウンサーがうろたえまくって「名古屋のういろうは、名古屋のういろうの美味しさがあります」と久米さんをたしなめる。

 それでも久米さんは小田原をほめ、名古屋をけなし続ける。

 CMなのかもしれないが、名古屋をあからさまにけなして小田原をほめたたえるという話ぶりは久米さんのアドリブでの台詞のようにしか聞こえないのだ。

 番組で、ういろうの会社の社長に電話インタビューした。

 その社長の苗字は「外朗(ういろう)」さん。

 日本に一軒しかない苗字だと言っていた。

 スマフォの苗字検索アプリで調べてみたところ、これは本当のようだった。

 私は過去の、テレビのグルメ番組のお勧め商品を何度か取り寄せた経験で、からだが震えるような美味しいものは無いという結論を出している。

 だから、よほどのことがないと取り寄せをしなのだが、久米さんの破天荒とも言うべき絶賛の言葉にはあらがえなかった。

 インターネットで「小田原 ういろう」で検索すると、その店はすぐに見つかった。

 しかし、通常のネット販売の店とは違って、電話で注文をしないと受け付けないことになっている。

 注文を受けて製造にかかるので一週間くらいかかるそうだ。

 それに、なんと支払いは現金書留での前払いのみ。

 電話をしてみたら、なんとも慣れない応対。

 お菓子の「ういろう」ですか?薬の「ういろう」ですか?と聞かれる。

 本当に大量生産をしているのではないようだ。

 送料がかかるので、おすそ分けする人の分も少し考慮して注文した。

 そして現金書留で代金と送料を送る。

 それが届いた後に商品を送りますということだった。

 なんとも、手間のかかること。

 果たして、夢にまで見た「ういろう」が届いた。

 たしかに美味い。

 しかし、久米さんの言うような「人生観の変わる」ような美味さではない。

 「白」と「黒」と「小豆」を食べてみたのだが、「白」は宮崎のういろうとそっくりの味だった。

 「黒」は黒砂糖そのものの味。黒砂糖をそのまま食べているような強烈な味だった。

 「小豆」はほんのり小豆の香りがする程度で、そんなに特色は感じなかった。

 いずれも、触感は宮崎のういろうと似ているものだった。

 私は名古屋のういろうを食べたことがない。

 だから、久米さんの「名古屋のういろうと小田原のういろうは別物」という言葉の意味が理解できなかった。

 そう言う私に、息子がこういった。

 「確かに名古屋のういろうとは違う。これは宮崎のういろうといっしょだ。僕も宮崎のういろうしかしらなかったから、名古屋のういろうをたべたときに、なんじゃこら」と思ったというのだ。

 柔らかくて、触感がまったく違うらしい。

 でも、名古屋のういろうは名古屋のういろうで、まずいとは感じなかったと言っていた。

 「宮崎のういろうと小田原のういろうは作り方が同じなんだろうね」という感想だった。

 そして、「僕は、宮崎のういろうの方が美味いと思うよ」と言っていた。

 家内も息子に同感だった。

 宮崎の「ういろう」の方が、触感も味も優しいのだ。

 小田原の「ういろう」は力強い。

 私は小田原の「ういろう」に軍配を上げたい。

 手直に買えるのであれば、小田原の「ういろう」も時々は買うだろう。

 でも、送料と時間を使って取り寄せようとは思わない。

 久々のお取り寄せで、地元の「美味いもの」を再確認できたという、ちょっと嬉しい発見だった。

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コメント

私は ういろうと聞くとジャズのWillow Weep For Me を思い出します。
Willowは柳ですので調べて見たら伊勢に柳屋ういろうというのがあるそうです。
こういうのがあると洒落好きの私としては何だかうれしいのです。
こちらのブログはカテゴリーも多岐に渡っていて、興味深いものです。
こういったものを拝見していると人により感じ方、考え方、価値観などが人様々で人生の機微を感じます。
それに対してはいろいろな中傷もあるかもしれませんがこの調子でお願いします。

藤按さん。いつもコメントありがとうございます。
昔は、私もダジャレが好きで、なかでも考え落ちのシャレを得意としていたんです。

今は、なんとも、辛気臭くなってしまいました。

藤按産のような洒脱で愉快なブログに挑戦してみようかと思うこと、たびたびです。

中傷は感じませんが、人と諍いを起こしたくはないと思っているんですよ。

元気がでました。
書き賭のブログを今日、上程することにしました。

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