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2015年4月 9日 (木)

悪徳不動産屋日記 住所変更登記

 家を買ったら、所有権の移転登記をする。

 いわゆる名義変更だ。

 
 自分の住所、氏名などを登記簿に記載してもらうわけだ。

 登記簿と言っても、今はコンピュータ化されて電磁ディスクに記録されることになる。

 土地や建物の所在・面積のが記載されているが、書有権者として自分の住所・氏名を記載してもらって所有権を主張することになる。

 自分が住まうための家だったら、その家の住所を自分の住所として登記することになる。

 その後、転勤などで住所が変わったら、住民票の住所は移動することになるが、登記簿に記載されている住所は住民票には連動しない。

 住民票を移動しても登記簿に記載されている住所は、以前のままになっているのだ。

 だからといって、住民票の住所と登記簿上の住所が違っていても問題はない。

 問題がないから、そのままになっていることが多いわけだ。

 しかし、自宅を売却したり、お金を借りる場合に担保にしたりする場合には住所変更登記をしなければならない。

 登記簿上の住所と住民票の住所が同じでないと、売買した相手方の名義変更することができないし、担保にいれることもできないからだ。

 そこで通常は、売買のため所有権移転登記の手続きの際に、司法書士に住所変更登記も頼む事になる。

 司法書士は登記手続の専門家で、住所変更登記の手数料として1万円程度かかる。

 私は、不動産登記の勉強をしていたことがあって、登記申請手続についての知識はある。

 そもそも不動産登記は本人がやるのが原則なのである。

 とはいっても、不動産という重要な財産を扱うわけだから、登記申請の手続については法律的に厳重な規定が定められている。

 また、所有権移転や抵当権設定となると、権利書(登記済証)や印鑑証明書といった重要書類を利害が相反する相手方にわたさなくてはならないことになる。

 だから実際問題としては、司法書士に登記を依頼することになる。

 しかし、住所変更登記については重大な問題点はないし、手続きも比較的簡単なものである。

 自分の住所が移動したことについての申請だから、自分=単独でできる。

 
 私は不動産登記の勉強をしていたことがあって、実際に登記申請をしてみたくて自分の不動産の登記申請を何度かやってみた。

 自分だけの登記では限りがあるので、それ以後、問題のないお客さんの住所移転登記については私のほうでやってあげる場合がある。

 不動産登記は司法書士の独占業務で、他人の不動産登記申請を業として行うと司法書士法違反になる。

 だから当然、私がやることは、無報酬で好意として申請書を作成するだけで、本人が法務局に行って申請手続をすることになる。

 法務局に行く手間がかかることだし、それによって節約できるのは1万円だけのことでしかない。

 だから私も、気の合ったお客さんにだけ、「法務局に出向く手間を惜しまないのであれば1万円助かるけどどうしますか」と聞いてからお手伝いをするようにしている。

 当地(宮崎県の北端の街・延岡市)にお住まいの方であれば、法務局行って申請書を提出してくるのだけなら、30分もあればいい。

 30分といっても、平日に時間のとれない人もいるはずなのだが、いまだかつて自分で申請しないほうを選んだお客さんはいない。

 1万円のことではあるが、みなさん、自分で住所変更をすることを希望される。

 わずかな額ではあるが、悪徳不動産屋も役に立っているのだ。

 役に立っているはずなのだが、そこが悪徳不動産屋の悲しさか、感謝をされることはない。

 登記申請書はワープロで作成したコピー用紙1枚だけ。

 その書式作成がノウハウなのだが、1万円の節約ができるのは、自分が時間を割いて自分で法務局に行くからであって、あたりまえのことだと思われるようだ。

 登記申請書を作成して、お客さんに届け、そして法務局に提出する段取りを教えてあげなくては行けない。

 法務局に縁のない方が多くて、法務局の場所から教えなくてはならない。

 登記申請は、市役所で住民票をとるのとはちょっと違っていて、ひと手間かかる。

 私が作成した申請書の申請人の欄にお客さんの印鑑を押す。

 2,000円の収入印紙をコピー用紙に貼る。

 この2通の用紙と住民票をホッチキスでとめて提出しなければならない。

 わかりやすく説明して差し上げるのだが、慣れないことをやらされるわけで、面倒なことをやらせる不動産屋だと勘違いされているのではないかと思われるときがある。

 今日のお客さんがそうだった。

 申請書を作成して、お届けして、提出方法の説明をしていて、ふと見ると、客さんは面倒そうな顔をしている。

 わずかな額ではあるが、お客さんが得になると思ってやっていたことだったが、感謝をされることは少ない。

 結構な手間がかかることなのに、感謝されないのでは見合わない話だ。

 だから最近は、他の不動産屋さん同様、余計なことはせずに司法書士にまかせるようにしてい。

 だけど、またやってしまったのは、今日のお客さんが法務局まで数百mのところにお住いだったからだ。

「通常は司法書士に頼むんですけど、自分で申請書を出せば1万円くらい節約になりますよ。よければ私が申請書を書いてあげますけど、どうしますか」という話をしてみたところ自分でやりたいということだった。

 ちょっと法務局に行くだけで1万円になるのなら、自分で行くということだった。

 それなのに、いざ自分で行くとなると面倒なのだろう。

 慣れないことで不安なのかもしれないが、不機嫌そうに見える。

「お手間をかけて(申請書作成の)すみません」という言葉はない。

 だから余計な仕事はしないと決めていたわけだ。

 今日のお客さんの顔を見て、私は固く決心した。

 「2度と、『住所変更登記』みたいな余計な仕事を背負いこまないぞ!」

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