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2015年4月14日 (火)

悪徳不動産屋日記 人間性は保証する

 店舗の商談が入った。

 借りたいという意向であったが、業種と本人の雰囲気から、貸そうか貸すまいかちょっと迷うことろがあった。

 売買契約においては、代金受領と物件の引き渡しを同時に行う。

 高額の取引になるから、契約の条件を整えるまでは大変だが、きちっと要件を押さえて契約すれば、取引が終了したあとにもめることは少ない。

 賃貸借契約においては、契約をしたあと長期にわたって法律関係が継続する。

 契約を締結して、すべて終了というわけにはいかない。

 賃貸借契約後の大きな問題の一つが家賃の滞納だ。

 家賃の外にも、騒音やゴミだし等で近隣ともめごとを起こす人もいる。

 だから、賃貸契約の際には、貸しても良い人か、貸さない方が良い人かの人物判定をするのが不動産屋の仕事でもある。

 私の自己判断で即座に断ることもあるのだが、今回の場合ちょっと決めかねた。

 それで、家主さんに立ち会ってもらって、家主さんの判断を仰ぐことにした。

 家主も気が進まないようで、業種を理由にお断りした。

 それでいったん商談は終わったのだが、私の知人から「自分の知り合いだから貸してやってくれ」との話が来た。

 業種を理由に断ったのだが、本当は先々の家賃支払いに不安を感じたのが本当の原因だった。

 だから、「貸してやってくれ」という知人の依頼も断った。

 しかし、その後もその知人が何度も来る。

 それで、「仕事の内容を聞いたけど、長続きするような商売ではないと思う」という話をした。

 店舗の賃貸借の場合、商売が思わしくないと家賃滞納につながって、滞納してもすぐに退去せずにトラブルになることが多いのから断ったのだと本音のところを伝えた。

 すると知人は、「絶対迷惑をかけるようなやつではない。人物は保証する」と言った。

 この知人が保証するのであれば貸しても良い。

 私は、お客さんを疑いの目でみていたことを反省した。

 「あなたが保証人になるのだったら問題ないですよ。家主に言って貸してもらうようにします」と言った。

 すると、その知人、「いや、保証人にはならんよ。そこまでの付き合いじゃないから」と言うではないか。

 やっぱり、そんなことだ。悪徳不動産屋は怒った。

 「人物は保証するから貸してやってくれと言ったじゃないか。それなのに保証人にはなれないなんておかしい話じゃないか。この嘘つきめ!」と怒鳴りつけたかった。

 が、それは口にはしなかった。

 しかし私は悪徳不動産屋。

「保証人になれないような人を紹介しないでくださいよ」とは言ってしまった。

 私は、仲介料にさえなればいいと思って仕事をしたことはない。

 私は、入居した後に問題を起こす人か起こさない人かの人物を判定するのが不動産屋の仕事だと思ってやっている。

 今日の私の知人のように、善良なる一般市民の顔をして押し込むようなことはしない。

 かくして、善良なる消費者と悪徳不動産屋の戦いは続く。

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