« 悪徳不動産屋日記 素人に教わる悪徳不動産屋 | トップページ | ポールマッカートニー武道館講演 »

2015年4月28日 (火)

悪徳不動産屋日記 車庫証明

 外出中に携帯が鳴った。

 発信者の番号からすると転送電話のようである。

 電話をとると、「私〇〇行政書士といいますが・・」と切り出された。

 先日、行政書士会の総会があったばかりで、そのとき挨拶した人だろうかと思いつつ続く言葉を待った。

 するといきなり、「〇〇町〇〇番地〇〇号の住宅はお宅が管理しているのですか」と聞いてきた。

 〇〇町と言われて、すぐに思いついたのは叔父の家だ。

 現在空家になっているが、管理は頼まれていない。

 気がかりな物件で、〇〇町の住宅というと、その家のことしか思いつかなかった。

 表札が私と同じ姓だから、私に尋ねてきたのだろうか。

 それにしても、なんの用なのだろう。

 それにしても、いきなり住所番地を言われても、わかりようが無い。

 小さな町とはいえども、人口13万人。世帯数にしても5万世帯くらいあるのだ。

 ましてや外出中で調べることもできない。

 この人に限らず、悪徳呼ばわりしながら、都合のいいときはなんでも知っている無料相談員でもあるかのような質問をしてくる輩がいる。

 突然事務所に入ってきて、「〇〇町〇丁目〇番地はどこになりますかね」と、道案内を求められることは少なくない。

 住宅地図を調べれば検討がつくかもしれないが、住宅地図にも全部の番地が記載されているわけではない。

 こんなとき、「お忙しいところ恐れ入りますが、道がわからないので教えていただけませんか」といった感じで、常識のある礼儀正しい聞き方だったら、仕事の手を休めて、住宅地図で探してあげる。

 しかし、無礼きわまりない輩が多いのだ。

 こちらは、悪徳不動産屋といえども、お客商売。

 ガラスのドア越しに入ってくるのが見えているから、「いらっしゃいませ」と椅子から立ち上がってご挨拶する。

 それにもかかわらず、挨拶の言葉を返してくる人は少ない。

 善良なる消費者を自称する人たちなのだろうが、挨拶もなしに、いきなり自分の要件に入る。

 「〇町〇丁目〇番地はどこかわかりませんか」とくるのだ。

 以前は、「急に言われてもわかりませんよ」と皮肉のひとつも言って、それでも探してあげていた。

 しかし、仕事を中断して教えても、「どうも」と、お礼もそこそこに店を出て行くヒトが、これまた多い。

 それで最近は、「無礼者」と思った輩に対しては、「わかりません」とだけ答えるようにしている。

 今日の相手は、飛び込みの道案内を求める輩と同じ態度だった。

 飛び込みの輩よりましだったのは、まずは自分の名前を名乗ったこと。

 しかし名前を名乗るなり、いきなり「〇〇町〇丁目〇番地の家は……」というのは、どうにも常識はずれだ。

 行政書士と名乗ったから、同業者のよしみで電話を切ることはせず、こちらから質問をなげかけた。

 「急に住所番地だけ言われても、わかりかねますが、どんな要件ですか?」と聞くと、車庫証明をとりたいとのこと。

 ということは、当社が管理している物件に入居しているお客さんからの依頼なのだろうが、同方面で管理している物件は一つだけではない。

 それで、「どなたからの依頼ですか」と聞くと、「〇〇さんからの依頼だ」という。

 そのかたならわかる。

 「あ、その方でしたらわかりますよ」と言うと、「今から印鑑を貰いにいきたい」とのこと。

 外出中なのは最初に伝えていたから、すぐには帰れないので、帰りの予定時間を伝える。

 伝えた時間通りに、車庫証明の書類を持って来店した。

 「お世話になります」の言葉も無く、事務所に入ってきて書類を差し出す。

 目には目、歯には歯が私の悪いところ。

 無言で、書類に社判と印鑑を押して差し上げる。

 相手も何にも言わずにカウンターの前につっ立っている。

 そして、印鑑を押した書類を受け取ると、「ありがとうございました」の言葉も「お手数かけました」の言葉も無くお帰りになられた。

 そういえば、数年前に入会して、その年の総会で見た顔だった。

 公務員あがりの行政書士だったような記憶がある。

 公務員上がりの行政書士というのは、行政書士の試験を受けずに行政書士になった人だ。

 行政書士となる資格については、行政書士の試験に合格した者の他にいくつかある。

 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士となる資格のある者は、すなわち行政書士となる資格がある。

 もう一つが、公務員として行政事務を担当した者。

 つまり、市役所の行政事務を17年担当すれば行政書士の資格を得るわけだ。

 私の所属する宮崎県の行政書士会にも、毎年数名、市役所を定年退職した人が入会してくる。

 公務員さんでも、きちんとした人の方が多い。

 しかし、他の職業に比べて、一般常識に欠ける人の比率が高いような気がする。

 恐らく今日の人は、人相風体から想像するに、市役所の幹部職を経験した人のようだ。

 頭を下げることの少ない職場を勤めあげたのだろう。

 悪徳不動産屋という言葉はあるが、悪徳市役所員という言葉は無い。

 車庫証明の書類に印鑑を押すのに500円程度の印鑑代をとっている不動産会社がある。

 私も相手によっては印鑑代を取ることにしようかなあと思った出来事だった。

« 悪徳不動産屋日記 素人に教わる悪徳不動産屋 | トップページ | ポールマッカートニー武道館講演 »

05不動産情報館日記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1375129/59805977

この記事へのトラックバック一覧です: 悪徳不動産屋日記 車庫証明:

« 悪徳不動産屋日記 素人に教わる悪徳不動産屋 | トップページ | ポールマッカートニー武道館講演 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ