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2015年5月 8日 (金)

猿の名前はシャーロット

 高崎山の猿の名前が「シャーロット」ちゃんで決着がついた。

 猿の名前のことで、なぜ大騒動になるのか私にはわからなかった。
 
 話題のシャロット王女といっしょの名前で、可愛がられるのだろうなと微笑ましくさえ思った。

 猿が忌み嫌われる動物であれば、同じ名前を使うのは遠慮した方がいいのだろうけど、猿はみんなから愛されている動物。

 猿のシャーロットちゃんはずっと話題になるだろうし、高崎山に来た人たちがシャーロットちゃんを見て、シャーロット王女を嫌いになったり軽蔑したりするってことはないでしょう。

 逆に、それぞれのシャーロットちゃんが話題になるたびに、相手のこともいっしょに話題になって、いい意味での相乗効果があるのじゃないの。

 自分が飼っている犬や猫に、自分の好きな歌手やタレントの名前をつけたら、タレントを馬鹿にしたり侮辱しているってことにはならないでしょ。

 タレントさんだって、ファンがペットに自分の名前をつけて可愛がってくれてたら嬉しいと思うのだけど。

 そもそも高崎山の30年も前から、その年の最初に生まれた猿の名前を公募しているそうだ。

 ちゃんとした募集規定もあって、第1号の赤ちゃんが生まれるまでに、カタカナで2文字以上5文字以内の、この1年で話題になった言葉や出来事にちなんだ名前となっている。

 過去に、山口百恵さんの長男の名前をとった「ユータロー」があったり、三浦知良さんの「カズ」もあった。

 山口百恵さんも三浦友和さん(三浦知良さんとは別ですよ)も、三浦知良さんも、みんな怒ったりしなかったですね。

 むしろ、いっしょに喜んでもらえる話題になるなんてうれしかったりするんじゃないかな。

 同じ生き物でも、ゴキブリやダニのように嫌われている生き物に自分のキライな人の名前をつけて、「この〇〇〇〇め!」と叫んで、叩きつぶしていたら、それは名前をつけられた人は嫌だろうけどね。

 今回の騒動で私が気になるのは、なににつけ過激な反対意見が飛び交うこと。

 不安に思うのは、最近、インターネットの普及と比例して、世界中がモンスター化していることだ。

 そして、もっ問題なのは、反対意見に過剰に反応してしまうことだ。

 インターネットの普及で、顔も名前も付せたままだから、意見が過激になるのだ。

 (かくいう私も、かつて、匿名でブログをやっていたときは、悪口雑言、言いたい放題であった。

 実名で書くようになって、ずいぶん気をつかって書いている)

 匿名の意見なんか無視すればいい。

 ワイドショーに登場した高崎山の担当者の方を見ていて、つくづくそう思った。

 応募の中でダントツ人気が「シャーロット」ちゃんで、錦織圭選手からとった「ケイ」ってのあった。

 4日の王女の名前の発表と同時に「シャーロット」の投票が急増して、一気にトップになった。

 投票した人はみんな、好意で投票したのであって、担当の人もうれしそうに発表していた。

 それが、思いもかけない非難の言葉を浴びせられて、犯罪者がさらしものになってるように、ひたすら困惑してる様子はお気の毒でしかたがなかった。

 「なぜサルに王室の名前を付けるのか」「問題は日本国内にとどまらないぞ」などと、罵詈雑言悪態をつかれたら、誰だってそうなるだろう。

 匿名の意見だから無視すればいいのだけど、火に油を注ぐのがマスコミ。

 本当に、思わぬところで批判の渦にまきこまれる被害者の方には同情するしかない。

 そして、その危険は誰にでもあるのだなあ。

 こわい。こわい。

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