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2015年5月26日 (火)

虫コナーズのCM復活

 このところ、虫コナーズの下品な広告がガンガン流れている。

 「吊るすだけ」「置くだけ」でいやな虫を寄せ付けないなどという表示には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁が今年2月に措置命令が出されていたのは記憶に新しい。

 私は、虫コナーズのCMの変なおばさんたちが気持ち悪くて、CMが始まるとチャンネルを替えていた。

 措置命令依頼、CMが無くなって嬉しかったのに、もう復活した。

 官や大企業の力たるや、一般平民がどう挑んでも太刀打ちできるものではない。

 効果に誤認を与えるということでの警告だから、誤認されないような表示をすればいいわけだ。

 CMは、反省もなく以前といっしょに見えるが、パッケージのスミに小さく適用害虫「ユスリカ・チョウバエ」。使用上の注意として「風向きや設置場所等により、虫よけ効果が異なります。効果がみられない場合は設置場所を変えるか、又害虫が大量に飛来する場合は殺虫エアゾールと併用してください。」と記載している。

 しかし、その注意書きは、目立たないようにひそやかに小さな文字で書いてある。

 目立つ場所には、注意がきの数倍の大い文字で、「イヤな虫の進入を防ぐためにベランダや軒下に吊るすだけ」「雨や日光にも強く最後まで薬剤が広がる!」とうたっている。
 私は、はなっから、どう考えても効くわけがないと思って買う気にもならなかったが、各社ともに数億円の売り上げをあげるヒット商品なのだ。

 企業が、儲かるものを捨てるはずは無い。

 賢明なる消費者からの苦情を受けた官が、注意する姿を見せて体裁を繕い、忠告を受けてパッケージの表示をちょっとだけ変えて応じる。

 それで、めでたし、めでたしなのだ。

 再度、堅物の消費者が意義を唱えても、法律上の違反は問えないということで、チャンャンなのだろう。

 マスメディアも、莫大な広告料をもらたす収入源を絶つわけにはいかないから、これ以上の追求はしない。

 「一人殺すと殺人者。100人殺すと英雄。」という言葉がある。

 その言葉をもじって私が作ったのが、「100人、1000人を騙すと詐欺師。1億人を騙せばお金持ち。」

 テレビは1億人を騙せる正義。

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