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2015年5月14日 (木)

今日の宅配牛乳のセールスは合格

  なぜか、この1カ月で2件も宅配牛乳のセールスが来た。

 2件とも、サンプルの牛乳とヨーグルトをセットにして持参しての勧誘だった。

 「今度この地域で牛乳の宅配をやることになりました。見本をお持ちしましたのでのんでみてください」と、セールストークも似たりよったりだ。

 私は、友だちが宅配牛乳の販売店をやっているもので、おつきあいで、そこで宅配をお願いしている。
 
 だから、販売店を乗り換えるわけにはいかない。

 そういえば去年は、ヤクルトの宅配レディーが同じパターンで営業に来た。

 私は、友だちのお店からはヨーグルトを宅配してもらっていることを説明して、「申し訳ないけどヤクルトは取らないよ」と答えた。

 それに対してヤクルトレディーは、「いえ、今日はセールではなくて商品紹介のキャンペーンで来てますので、商品の説明だけでも聞いていただけませんか」ときた。

 まだヤクルトレディーになったばかりのようで初々しく、一所懸命さが見て取れて、ちょっと痛々しい感じもした。

 それで、商品説明を聞くことにした。

 そして、商品説明が終わるとサンプルを置いていこうとした。

 私は、ただで物をもらうのが好きではない。

 しかし、新入社員さんの顔を立ててサンプルをいただくことにした。

 「配達しながら新規のお客さんも取らなくてはいけないから、大変ですね。」と言いながら、「最初に話をしたとおり、私は友だちから宅配でヨーグルトをとっているから、ヤクルトは取ってやれないけど、今日はヤクルトを1パックだけおつきあいしますね」と言って、7本入りのヤクルトを買った。

 しかし、それでヤクルトのセールスは終わらなかった。

 毎週火曜日を訪問日にさせてくださいと勝手に決めて、次の火曜日に訪問してきた。

 もともと、友だちのおつきあいで毎日2本のヨーグルトを取っていて、それをいつものみ残していたもので、ヤクルトは1本飲んだきりで、そのまま残っている。

 それを説明して、もう買うことはないと思うよと伝えたのだけど、またしても「商品の説明だけさせてください」と言って別の商品の説明をする。

 気のいい当社の事務員さんが、「私、ヤクルトジョイをもらいます」と言って、ジョイを2個購入した。

 大した給料を出していないので、私は、その子に「期待して毎週来るから、無理につきあわなくてもいいよ」と助言をした。

 案の定ヤクルトレディーは、それから毎週火曜日に顔を出すようになった。

 今日はいらないよといっても、また、にこにこして尋ねて来られると、たまには付き合いで買ってしまう。

 2カ月を過ぎると冷蔵庫はヤクルトとヨーグルトでいっぱいになった。

 それで、心を鬼にして絶対に買わないと決めて、私は買うことをやめた。

 うちの事務員さんにも、それを話したのだが、その後も事務員さんは2度に1度はおつきあいで買っていた。

 だから私はただで物をもらうのが嫌いなのだ。

 こう見えて(どう見えているかはわからないが)気が弱いのだ。

 その後、事情があって事務員さんが辞めてからも、2カ月くらいはヤクルトレディーの訪問があった。

 3カ月目には、私が絶対に買わないと見極めたようで、訪問はなくなった。

 今もこの地域を回っているのをみかけるが、最近は顔が合っても挨拶をすることがなくなった。

 挨拶をされるたびに、たまには買わなければいけないかなというプレッシャーを感じていたのだが、無視してくれるとプレッシャーがなくなってほっとしたものだった。

 話が表題から離れてしまったようだが、この1カ月に2件あった宅配牛乳の勧誘の最初の人が面白かった。

 見本の牛乳2本と他の飲料数本が入った透明のレジ袋を抱えて事務所に入ってきた。

 「この地域の宅配をすることになりましたので、お近づきのしるしに見本をお持ちしました。」と挨拶された。

 私の友だちと同じ明治牛乳だった。

 私は、友だちが宅配牛乳の店をやっていること話そうとしたのだが、私が断りそうなのを先に察知した牛乳屋さんは、「いや、今日はご挨拶に来ただけで見本を置いていきますので、一度飲んでみてください」と言って、受付カウンターに見本が入ったビニール袋を置いた。

 そこで私は、友だちの店ですでに宅配をしてもらっているという説明をした。

 すると牛乳屋さんは、カウンターに置いた見本をさっと引き上げて、「どうもおじゃましました」の言葉もなくさっとお引き上げくださった。

 次に表題の「今日の宅配牛乳のセールスは合格」という話になるのだが、事務所に入ってきて挨拶をして、見本をカウンターに置くところまではまったく同じだった。

 しかし今日のセールスの人は、私が友だちの牛乳店の話をして断ったのに、カウンターに置いた見本を置いて出ようとした。

 私同様、少し気弱な人のようで、絶対に買わないとわかっても、出した土産を引き上げるのをためらってしまったのだろう。

 見本を置いたまま事務所を出ようとしたセールスの方に、「同じ商品を毎日飲んでいるから、これは持って帰っていいですよ」と声をかけてあげた。

 見本の袋を引き取るとき、ほっと安堵したように見えたのは、私の勘繰りだろうか。

 とにかく、今日のセールスは合格!

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コメント

はじめまして
元三流営業として、明治は慣例で、明治の入っていいるところへ営業に行ってはいけないはず
からすると営業的には先の営業が○で、サンプルを置いていこうとした営業が×です

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